飲食店の防犯カメラ導入ガイド|5つの場所別の選び方や注意点・事例を紹介

飲食店に防犯カメラを導入すると、レジ金の不正や食い逃げ、スタッフによる内部窃盗といったさまざまなトラブルの抑止に直結します。映像による証拠を残すことで、経営リスクを軽減できる点もメリットです。
しかし、設置目的が曖昧なまま導入してしまうと、十分な効果を得られないだけでなく、プライバシー面で問題を引き起こすおそれも考えられます。
本記事では、飲食店に防犯カメラを導入する必要性や注意点、設置場所ごとに適したカメラの選び方・おすすめカメラを解説します。セキュアの監視カメラソリューション「SECURE VS」を導入した店舗の事例も紹介し、安心・安全な店舗運営のヒントをお伝えするので、最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
「複数店舗の映像を一括で管理したい」「離れた場所から現場の状況を確認したい」とお考えの方には、外食チェーン向け監視カメラシステムリーフレットもご用意しています。下記のバナーをクリックのうえ、資料をご請求ください。

飲食店で発生しやすいトラブルと防犯カメラの必要性

飲食店のオーナー様が最も頭を悩ませる「人」「お金」「お客様」にまつわるよくあるトラブルを下記にまとめました。
- 金銭トラブル:レジ金の過不足が頻発する、売上金と実際の現金が合わない
- 内部不正:食材・備品の持ち出し、まかないの不正利用などのルール違反
- 顧客トラブル:食い逃げ(無銭飲食)や、酔客による暴力・迷惑行為
- クレーム対応:「お釣りが少なかった」「料理に異物が入っていた」などの水かけ論
- 安全管理:深夜帯やワンオペ時の強盗リスク、スタッフの安全確保
これらのトラブルはスタッフの誠実さや努力だけでは防ぎきれず、「誰が・いつ・何をしたのか」を客観的に確認できる記録があるかどうかが重要です。
また、夜間や人手の少ない時間帯におけるスタッフの身の安全を守るためにも防犯カメラ導入による証拠の確保と抑止力は必要です。飲食店での具体的な設置場所や選び方のポイントをすぐに知りたい方は、以下をクリックのうえご覧ください。
>>飲食店での防犯カメラ設置場所と選び方のポイントをすぐに知りたい方はこちら<<
なお、最適な設置場所や必要な機能は、お店のレイアウトや通信環境によって千差万別です。株式会社セキュアでは、具体的な設置にあたってセキュリティのプロがお客様の店舗環境を丁寧に現地調査したうえで、状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。まずは、お気軽に下記からご相談ください。
飲食店での防犯カメラの5つの設置場所と選び方

セキュアがご提案する「SECURE VS」は、1,000種類に及ぶ豊富なカメラとシステムの中から、お客様の業態・店舗規模・設置環境に最適な構成をご提案します。
一口に「店内」といっても、エリアによって監視すべきリスクや適したカメラは異なります。
ここでは、店舗内の主要な5つのエリアにおける設置のポイントと、目的に合わせたカメラの選び方を解説します。
- レジ周り:金銭授受の記録、内部不正対策
- 出入口:来店客の管理、不審者の侵入防止
- 客席・ホール:トラブルの状況把握、接客品質の向上
- 厨房・キッチン:異物混入防止、オペレーション確認
- バックヤード・事務所:在庫管理、重要情報の保護
設置場所1.レジ周り
レジは金銭トラブルが集中する店舗の最重要ポイントです。金銭授受やレジ操作の様子を記録することで、不正・誤解・紛失などのトラブル防止につながります。
オーナー様にとっても現金の正確な管理が実現し、毎日のレジ締め作業の不安が解消する効果が期待できます。映像で事実を確認できるため、感覚や記憶に頼らない運用ができ、無用な疑念や人間関係の摩擦を防げる点も、レジ周りにカメラを設置するメリットです。
▼設置のポイント
- 手元の撮影:お札の種類やレジの操作画面がはっきり映る設置場所・解像度を選ぶ
- 威圧感の軽減:お客様と対面する場所のため、圧迫感を与えすぎないデザインを選ぶ
▼レジ周りに適したカメラタイプの例
| ドーム型カメラ 【お店の雰囲気を重視したい場合】 丸みを帯びた形状で威圧感が少なく、内装に馴染みやすいのが特徴 | ![]() ・電動バリフォーカルレンズで撮影範囲を柔軟に調整できる ・赤外線対応で、閉店後や夜間も安定した撮影が可能 |
| ボックス型ネットワークカメラ 【手元の動きを詳細に残したい場合】 レンズが大きく、より鮮明な映像撮影に特化している | ![]() ・高解像度・WDR対応※ ・500万画素(5MP)クラスの高解像度モデルなら、紙幣の種別や細かい小物の動きまでクリアに記録でき、トラブル発生時の状況確認に役立ちます |
| ※電動バリフォーカルレンズとは 遠隔操作で「ズーム(望遠)」や「ピント」を調整できるレンズのこと。設置後に「もう少し手元を大きく映したい」と思った場合も、カメラを付け直すことなく調整が可能です。 |
| ※WDR(ワイドダイナミックレンジ)対応とは 窓際や照明の逆光など、明暗差の激しい場所でも被写体を自然な明るさで映し出す補正技術です。レジ周辺は照明環境が変化しやすいため、搭載しておくと安心な機能です。 |
セキュアの監視カメラシステムは、オーナー様が外出先でも、スマートフォンやPCからレジの様子をリアルタイムで確認可能です。スタッフの対応や現金管理を遠隔で見守ることで、安心感と業務効率の両立が実現します。
遠隔監視も含めたレジ周りに設置する監視カメラのご相談は下記からお気軽にお問い合わせください。
設置場所2.出入口
出入口は、すべてのお客様が通過する場所であり、万が一のトラブル発生時に「誰が来たのか」を特定するための最重要エリアです。
来店客の顔や服装、入退店時間を鮮明に記録しておくことで、食い逃げや窃盗の犯人特定・追跡が容易になります。
▼設置のポイント
- 人物特定の画角確保:出入口の外側上部(約2〜3m)に設置し、顔・服装が判別できる撮影範囲を確保する
- 逆光対策:ドア開閉時に逆光になりやすいため、光の向きを考慮して設置位置・向きを調整する
▼出入口に適したカメラタイプの例
| 屋外ハウジング一体型ネットワークカメラ 【防犯意識を強くアピールしたい場合】 「防犯カメラがある」と一目でわかる形状のため、威嚇効果が高く、食い逃げや不審者の侵入抑止に最適 | ![]() ・WDR対応で逆光や明暗差の大きい環境でも顔や服装を鮮明に記録 ・電動バリフォーカルレンズにより、設置後でも画角をリモートで調整可能 ・IP67/IK10対応※で、雨風や衝撃にも強く、屋外設置に最適 |
| 360度カメラ(フィッシュアイカメラ) 【1台で入口とホールを同時に見たい場合】 魚眼レンズにより、1台で360度全方位を撮影可能 | ![]() ・6つの歪み補正ビュー(Dewarpingモード)により、360度映像を客席全体・入口・カウンターなどに分割表示できる ・赤外線15m対応で、夜間でも空間全体の状況を確認可能 |
| ※IP67/IK10対応とは 「カメラの耐久性を示す規格」・IP67は、防塵・防水性能を示す国際規格(IEC 60529)で、「粉塵が内部に侵入せず、一時的な水没にも耐えられる」レベルを意味する・IK10は、耐衝撃性能を示す国際規格(IEC 62262)で、「外部から20ジュール(約5kgの物体が40cm落下した衝撃)に耐える」堅牢性を表す |
参考1:防塵防水規格のIP66とは?屋外に防犯カメラを設置する際の注意点|ビジネストレンド
参考2:BS EN IEC 62262 IK耐衝撃等級
出入口のカメラで不審者の人相・服装・立ち去った方向などが記録されていれば、警察への相談や保険会社への説明もスムーズになり、店舗側の対応負担を軽減できます。
設置場所3.客席・ホール
ホール全体を見渡せる位置にカメラを設置することは、トラブル防止だけでなく店舗のサービスレベル向上にも直結します。
たとえば、「料理の提供が遅れている」「お客様がスタッフを呼んでいるのに気付いていない」といった状況を映像で把握できれば、オペレーションの改善に役立ちます。
また、万が一「接客態度が悪い」といったクレームが発生した場合でも、映像と音声で事実関係を客観的に確認できるため、理不尽な要求からスタッフを守ることが可能です。感覚ではなく事実に基づいたフィードバックができるので、スタッフも納得感を持って改善に取り組め、結果としてお店全体のサービス品質向上にも寄与することが期待できます。
▼設置のポイント
- 死角の解消:天井の四隅や中央から、ホール全体(特に奥の席や柱の陰)が見えるように設置する
- プライバシーへの配慮:お客様の手元(スマートフォン画面)や、食事中の顔を過度にアップで映さないよう、画角や解像度を調整する
- 圧迫感の低減:くつろぎの空間を壊さないよう、目立ちにくいデザインのカメラを選ぶ
▼客席・ホールに適したカメラタイプの例
| ドーム型カメラ 【店舗の雰囲気を大切にしたい場合】 照明やインテリアに馴染みやすいドーム型が主流 | ![]() ・電動バリフォーカルレンズで撮影範囲を柔軟に調整できる ・赤外線対応で、閉店後や夜間も安定した撮影が可能 |
| 360度カメラ(フィッシュアイカメラ) 【1台で全体を効率よく見たい場合】 天井の中央に1台設置するだけで、ホールの隅々までカバーできる | ![]() ・6つの歪み補正ビュー(Dewarpingモード)により、360度映像を客席全体 ・入口・カウンターなどに分割表示できる ・赤外線15m対応で、夜間でも空間全体の状況を確認可能 |
ホールのカメラ映像は、防犯だけでなくマーケティングにも活用できます。「今、席がどれくらい埋まっているか」をリアルタイムで把握したり、混雑データを分析してシフト作成に活かしたりすることで、満席による機会損失を防ぐことが可能です。
カメラを活用した混雑状況の把握や、売上向上を目指す仕組みについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
設置場所4.厨房・キッチン
厨房・キッチンに設置したカメラ映像で、衛生ルール遵守状況を正確に可視化・記録し、問題発生時の原因特定や、日々のスタッフ指導・教育に活用できます。
厨房・キッチンにおけるリスクは、食中毒や異物混入だけでなく「不適切動画(バイトテロ)」など、経営を揺るがす重大なリスクが潜む場所です。
カメラで調理工程やスタッフの動きを記録することは、衛生管理ルールの遵守を徹底させるだけでなく、万が一トラブルが起きた際の事実確認の手がかりや原因究明の材料として活用できます。
▼設置のポイント
- 位置選び:衛生面を考慮し、食材にホコリが落ちるリスクのある「作業台の真上」は避ける。動線全体が見える斜め上からのアングルが推奨
- 作業の記録:衛生管理や指導が必要な場合は、特定の作業スペースを詳細に確認できる画角に調整する
- メンテナンス性:油煙でレンズが汚れやすいため、定期的に清掃が行える手の届く位置へ設置する
▼厨房・キッチンに適したカメラタイプ
- 防水・防塵性能(IP66以上)に優れたカメラ(水蒸気や油煙に強い)
- 小型でシンプルなカメラ(調理場での設置場所を選ばない)
※厨房・キッチンは、水蒸気・油煙・温度変化が発生しやすく、一般的な屋内カメラではレンズの曇りや本体劣化、故障リスクが高まりやすい環境です。必ず耐久性の高いモデルを選びましょう。
万が一トラブルが発生した場合でも、工程を映像で振り返れるため原因の切り分けがしやすく、過度な営業停止や風評被害のリスク低減が期待できます。
設置場所5.バックヤード・事務所
バックヤードや事務所は、在庫・金庫・伝票などを扱う飲食店にとって重要な管理エリアです。防犯カメラの導入で内部不正や備品・現金の持ち出しを抑止し、トラブルの発生リスクを低減できます。
また、スタッフの入退室状況を映像で記録することで、シフト外作業や時間外の立ち入りを可視化でき、不正やルール逸脱を未然に防ぐ効果も期待できます。管理者が遠隔から状況を確認できれば、現地に立ち会わなくても管理状態を把握でき、確認や報告にかかる手間を減らせる点もメリットです。
▼設置のポイント
- 重要拠点の監視:金庫や重要書類の保管場所をピンポイントで映すように設置する
- 夜間・暗所対応:照明を消すことが多い場所なので、赤外線機能(暗視機能)が有効
- 適切な周知:スタッフ休憩スペースを映す場合は、プライバシーに最大限配慮し、必ず事前に周知する
▼バックヤード・事務所に適したカメラタイプの例
| ドーム型カメラ 【全体を広く把握したい場合】 威圧感が少なく、スタッフの動線や作業環境に配慮しながら設置できる | ![]() ・広角2.8mm固定レンズにより、バックヤード全体を広く撮影可能 ・赤外線対応で、閉店後や夜間も安定した撮影が可能 |
| 360度カメラ(フィッシュアイカメラ) 【1台で死角なく管理したい場合】 1台で広範囲をカバーできるため、設置台数を抑えつつ、死角を減らしたいバックヤードや事務所に向いている | ![]() ・6つの歪み補正ビュー(Dewarpingモード)により、360度映像を客席全体・入口・カウンターなどに分割表示できる ・赤外線15m対応で、夜間でも空間全体の状況を確認可能 |
バックヤードや事務所の映像を、クラウド経由で一元管理できるため、責任者が不在時でも店舗全体の稼働状況やスタッフの入退室を安全に確認できます。管理負担を増やさずに、不正防止と運営の見える化を両立できるため効率的です。
なお、セキュアではAI画像解析による「特定人物の検知」や「顔認証入退室管理」など、防犯の枠を超えた高度なソリューションもご提案可能です。
「ただ撮るだけ」ではない、店舗運営を効率化するカメラ活用については、ぜひお気軽にご相談ください。
飲食店に防犯カメラを導入する5つのメリット

本章では、飲食店が防犯カメラを導入することで得られる主な5つのメリットを紹介します。
- 犯罪・不正の抑止と証拠映像が確保できる
- 遠隔監視で複数店舗を一括確認できる
- スタッフの接客態度やオペレーションを改善できる
- マーケティングや衛生管理にも活用できる
- お客様とスタッフに「安心感」を与えられる
飲食店における防犯カメラ導入は、犯罪・トラブルの抑止から、複数店舗の管理、スタッフ教育、衛生管理、安心感の向上まで、幅広いメリットがあります。
メリット1.犯罪・不正の抑止と証拠映像が確保できる
防犯カメラの最大のメリットは、犯罪や不正行為を未然に防ぐと同時に、万が一の際には客観的な証拠を確保できるという2つの役割を果たせる点です。
たとえば、2020年に福岡市のラーメン店で発生した金庫盗難事件では、店内カメラが犯行の一部始終をとらえており、警察が映像を手がかりに容疑者を特定し、最終的に逮捕・書類送検に至っています。
参考:【独自】防犯カメラに犯行の一部始終 “酒窃盗”の男が“ラーメン店窃盗”でも書類送検 福岡県|TNCテレビ西日本
また、防犯カメラの存在は内部不正の防止にも効果的です。「誰も見ていないから」という出来心(魔が差す瞬間)をカメラが打ち消すことで、金銭の横領や食材の持ち出しを未然に防ぎます。
具体的には、次のようなメリットが挙げられます。
- 外部犯罪の抑止:万引きや侵入盗に対して「見られている」という心理的プレッシャーを与え、犯行を未然に防ぐ
- 内部不正の防止:スタッフによる金銭横領や食材の持ち出しなど、出来心による不正行為を抑止する
- 証拠の明確化:映像が残ることで、誰が・いつ・何をしたのかを客観的に証明できる
- 経営リスクの低減:事実確認やトラブル対応が迅速になり、損害や対応コストを最小限に抑えられる
このように、防犯カメラはトラブルを防ぐだけでなく、発生時の対応負担を減らし、店舗経営のリスクを抑える点もメリットの一つです。
メリット2.遠隔監視で複数店舗を一括確認できる
ネットワークカメラによる遠隔監視システムを導入すれば、複数の店舗を離れた場所から一括で確認・管理できます。
複数店舗を運営する経営者にとって、防犯カメラを通じての遠隔監視は、外出先や自宅からスマートフォンやPCでリアルタイムに全店舗の状況を確認できる点がメリットです。日常的な店舗管理の効率化はもちろん、緊急時の初動対応にも役立ちます。
その他の遠隔監視のメリットは、下記のとおりです。
- リアルタイム管理:オーナー様が移動中でも、営業状況・混雑度・清掃状況などがリアルタイムで確認可能
- 的確な現場指示:何かあれば、遠隔地から店舗責任者への的確な指示を出せる
- 一元管理の実現:複数店舗の防犯・運営状況をまとめて管理できる
- 緊急時の迅速な把握:緊急時や災害時に迅速な状況把握が可能
現場に常駐できない経営者やエリアマネージャーにとって、遠隔監視は「管理の質」と「業務効率」を同時に高めるための不可欠なツールといえます。
メリット3.スタッフの接客態度やオペレーションを改善できる
防犯カメラの映像は、実践的な教育ツールとして活用できます。
従来の指導では、どうしても「もっと元気に」「愛想よく」といった抽象的なアドバイスになりがちで、スタッフ側に「自分はやっているつもりなのに」という不満が生まれる原因でした。
実際の映像をもとに振り返ることで、感覚や記憶に頼らず、具体的な改善点を共有しやすくなる点がメリットです。教育や指導の材料として活用できるほか、動線や作業手順の見直しにも役立ち、サービス品質の向上が期待できます。
防犯カメラ映像を活用した改善ポイントの例は、以下のとおりです。
- 教育の効率化:実際の映像を使って、接客手順やマニュアル遵守度を具体的に指導できる
- クレームの事実確認:トラブル発生時、スタッフの対応に不備がなかったかを客観的な映像と音声で検証できる
- 動線の最適化:調理や提供の流れを分析し、ムダな動きを減らして効率化できる
- サービス品質の均一化:接客品質の見える化により、全店舗でサービスの均一化を図る
映像を通じて良い接客や効率的な動きを共有することは、スタッフのスキルアップを促し、顧客満足度の向上にもつながることが期待できます。
メリット4.マーケティングや衛生管理にも活用できる
近年の防犯カメラは、単なる「録画機」から「店舗改善のアシスタント」へと進化しています。
たとえば、AIを活用すれば「いつ」「どのエリア」が混んでいるか、「お客様がどこで立ち止まっているか」といった情報を映像から分析できるソリューションもあります。
▼AI活用でわかること(マーケティング)の例を、下記に挙げました。
- 来店人数のカウント:曜日や時間帯ごとの正確な来客数を把握
- 属性分析:お客様の性別・年代を推定し、メニュー開発の参考に
- 混雑検知:レジ待ちの列が長くなったらアラートを出してスタッフを呼ぶ
また、調理場の映像を定期的にチェックすることで、HACCP※に基づく衛生基準が守られているかを客観的に確認でき、食中毒や異物混入といったリスク削減につなげることも可能です。
| ※HACCPとは 食中毒や異物混入などのリスクを事前に見つけ、原材料の受け入れから調理・提供までの工程の中で、特に重要なポイントを重点的に管理し、食品の安全を確保するための衛生管理の仕組み |
参考1:HACCP(ハサップ)|厚生労働省
参考2:HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書(表紙検索)|厚生労働省
サービスによって異なりますが、AI解析による動線分析や混雑ヒートマップ化も可能です。セキュアがご提案する「SECURE AI BOX」のような映像解析ソリューションを活用すれば、来店客数の把握や混雑箇所・お客様の動きの傾向分析を通じて、ピーク時間帯の人員配置の最適化や、座席配置の見直しなどの改善につなげられます。
監視カメラとAIを組み合わせたソリューションをご検討の方は、下記からお気軽にお問い合わせください。
メリット5.お客様とスタッフに「安心感」を与えられる
昨今、SNSでの不適切動画の拡散などにより、消費者の「食の安全」に対する目はかつてないほど厳しくなっています。
防犯カメラの導入により、お客様とスタッフの双方に安心感を与える環境づくりにつながる点もメリットです。カメラが見守りの役割を果たすことで、防犯対策に取り組んでいる姿勢が明確になり、来店客からの信頼感が高まります。
また、スタッフにとっても、不当なクレームや誤解が生じた際に事実を映像で確認できるため、心理的な負担を軽減できます。特に女性スタッフが多い店舗や深夜まで営業する店舗では、安全対策に取り組む姿勢を示し安心して働ける環境づくりが可能です。
加えて、防犯対策に積極的に取り組んでいる姿勢を社内外に示すことで、店舗の信頼性や社会的な評価の向上にもつながります。
飲食店に防犯カメラを導入する際の2つの注意点

防犯カメラは店舗の安心を守る強力なツールですが、設置や運用の仕方を誤るとプライバシー侵害や情報漏えいといった新たなリスクを招くこともあります。
本章では、飲食店が防犯カメラを導入する際に注意すべきポイントをまとめました。
特に飲食店は、お客様やスタッフに不快感を与えない配慮が不可欠です。法律面・運用面の基本を押さえ、安心して活用できる環境を整えましょう。
注意点1.プライバシーへの配慮
防犯カメラを設置する際に忘れてはならないのが、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」への配慮です。
スタッフや来店客のプライバシーを侵害することのないよう、カメラの設置場所、表示、および画像の利用目的を明確に定める必要があります。
【プライバシー配慮で実施すべきこと】
- 設置の周知:防犯カメラが設置されていることを、あらかじめ来店客とスタッフに周知する
- 表示による明示:撮影対象区域内または出入口付近など、わかりやすい場所にステッカーなどで表示し、抑止効果を高める
- 設置場所の選定:トイレ、更衣室、休憩室などの私的空間を映す場所に設置しない
- 画角の調整:カメラの向きを調整し、隣接する住宅内部などの私的空間が映らないように細心の注意を払う
- 管理責任者の選定:防犯カメラの適切な管理・運用のために、必ず管理責任者を定める
【絶対にやってはいけないこと】
撮影した映像をおもしろ半分でSNSにアップロードしたり、特定のスタッフの粗探しのために私的に利用したりすることは、プライバシー侵害で訴えられるリスクがあるため厳禁です。
参考1:カメラに関するQ&A -個人情報保護委員会-
参考2:防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン|大阪市
注意点2.一般的な保存期間の目安と管理
防犯カメラの映像保存期間は、法的な義務期間が定められていません。ただし、事件・事故・クレーム対応に備え、一定期間の保存が望ましいです。
▼飲食店における推奨期間:2週間〜1ヵ月
多くの飲食店では、「2週間」程度を目安に設定するのが一般的です。これは、たとえば「先週来店したお客様から食中毒の連絡があった」「月末の締め作業で現金のズレが発覚した」といったケースでも、十分に遡って確認できる期間だからです。
たとえば大阪市のガイドラインでは、防犯カメラの画像データについて「保存期間はできるだけ短期間とし、長くても1ヵ月以内」と明記されています。これは、防犯カメラの映像が個人を識別できる情報を含む可能性があるため、不要な長期保存を避け、情報漏えいや管理リスクを抑えるという考え方に基づくものです。
基本的には2週間〜1ヵ月で設定し、古いデータから自動で上書きされる設定にしておけば問題ありません。
画像データを扱う際は次のような管理体制を整えることが推奨されます。
- 取扱担当者の限定:取扱担当者を明確に指定し、操作・確認・コピーなどを行える人を限定する
- 記録媒体の物理管理:録画装置や外付けハードディスクなどの記録媒体を施錠できる場所で保管する
- クラウド利用時の対策:クラウド保存やネットワーク接続を行う場合は、ID・パスワード設定や通信の暗号化を徹底する
- 提供履歴の記録:捜査機関などへのデータ提供時には、提供日時・理由・範囲を記録し、目的外利用を防ぐ
参考:防犯カメラの設置及び運用に関する ガイドライン|大阪市
セキュアの監視カメラソリューション導入事例2選

ここでは、セキュアの監視カメラソリューションを活用した飲食店での導入事例をもとに、どのような課題が解決されたのか、成果をご紹介します。
実際にセキュアの防犯カメラを導入した飲食店や商業施設では、防犯強化にとどまらず業務効率化・接客品質の改善・スタッフの安心感向上など、多角的な効果が生まれています。
事例1.店舗運営の見える化と省力化を実現|ぼてぢゅうグループ様
1946年に大阪で創業し、お好み焼きやモダン焼をはじめとした「粉もん文化」を国内外に発信するぼてぢゅうグループ様では、働き方改革の一環としてクラウド型防犯カメラ「SECURE VS」を導入しました。
導入前は、スーパーバイザー(SV)が各店舗を巡回して指導を実施していましたが、移動時間の確保や、現地に行かないと詳細な状況がわからない点が課題でした。
導入によって得られた主な効果は次のとおりです。
- 臨店業務の効率化:SVがスマートフォンやPCから全店舗の映像をリアルタイムで確認できる体制を構築。移動時間を削減しつつ、より頻繁な状況把握が可能になった
- 指示出しのスピードアップ:気になったシーンの「映像スクリーンショット」を撮り、社内SNSですぐに店舗へ共有。言葉だけでは伝わりにくいニュアンスも画像で的確に指示できるようになり、改善スピードが向上した
- 導入ハードルの低減:レコーダー(録画機)の設置が不要なクラウド型を採用したことで、初期費用を抑えつつ、テナントごとの環境の違いにも柔軟に対応できた
今後は、他の店舗への導入を進めるほか、労働時間の可視化などの面でもカメラの映像を活用していくことを検討されています。
事例の詳細はこちらをご覧ください。事例:ぼてぢゅうグループ様
事例2.飲食店を含む複合商業施設でのAIカメラ活用|大宮ラクーン様
埼玉県さいたま市大宮区に位置する複合商業施設「大宮ラクーン」様では、30を超えるテナント(飲食店・ショップ・劇場・クリニックなど)が入居しており、夜間営業も多いことから防犯体制の強化が課題でした。
従来のカメラでは死角が多く、解像度の低さから十分な監視ができておらず、限られたスタッフで安全性を確保するため、同施設はAI解析「SECURE Analytics」・顔認証「SECURE FR」・監視カメラソリューション「SECURE VS」を組み合わせて導入されました。
セキュアのソリューション導入によって得られた主な効果は以下のとおりです。
- 死角の大幅な低減:60台の高解像度カメラを再配置し、施設全体を広範囲にカバー。暗所でも鮮明な映像を取得可能に
- マスク着用でも顔検知:マスク着用時でも顔検知に対応し、実運用に即したセキュリティ強化が可能に
- 混雑状況の可視化(マーケティング活用):ピープルカウントシステムで各入口の入館者数をリアルタイムに可視化し、テナントと共有。販促やレイアウト改善にも活用
- 少人数での高度な監視:AIと顔認証により、限られた人員でも迅速かつ精度の高い監視を実現。警備員の巡回負担を軽減
このように、大宮ラクーン様ではAI解析と顔認証を組み合わせた最新カメラシステムによって、少ない人員でも高いレベルのセキュリティを確保しています。
事例の詳細はこちらをご覧ください。事例:大宮ラクーン様
飲食店に防犯カメラを導入する際のステップ
ここでは、セキュアのセキュリティソリューションを導入する際の流れを紹介します。

各ステップの内容を、一覧にまとめました。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1.お問い合わせ | まずは課題やご要望について、お気軽にご相談ください。 「どのような監視カメラと連携できるのか?」「複数拠点に対応できるか?」など、初期段階から丁寧にお答えします。 |
| 2.ヒアリング・現地調査 | お客様の現状のIT環境、現地運用の実態などを丁寧にヒアリングします。必要に応じて現地調査を行い、監視カメラ導入に最適なプランを構築します。 |
| 3.ご提案・お見積もり | ヒアリング内容をもとに、設置場所・構成案・導入スケジュールなどをトータルでご提案。 |
| 4.施工・導入 | ネットワーク機器の設置、システムとの接続設定など、現地での設置・導入作業を実施します。専門スタッフが対応するため、セキュリティや動作の確認も安心です。 |
| 5.運用開始・サポート | 運用開始後も、設定変更や機器トラブルなどに対応する保守・サポート体制でご支援。スムーズな定着と活用をサポートします。 |
飲食店に防犯カメラを導入するならセキュアの監視カメラソリューションに相談しよう

飲食店の防犯カメラ導入は、金銭トラブルや食い逃げ、内部不正の抑止といった「守り」の効果に加え、スタッフ教育やマーケティング活用といった「攻め」の店舗運営にも大きく貢献します。
一方で、目的が曖昧なまま導入すると、死角が残って肝心なところが映っていなかったり、プライバシー面で運用トラブルが起きたりするおそれがあります。
導入効果を最大化するには、「何を防ぎたいか」を明確にしたうえで、レジ・出入口・ホール・厨房・バックヤードなど店舗内の重点エリアに合わせて、適切なカメラタイプと設置位置を選ぶことが重要です。
株式会社セキュアでは、店舗のレイアウトや運用状況を現地で確認したうえで、目的に沿ったカメラ構成と運用方法をご提案いたします。外食チェーン様に向けた監視カメラソリューションの資料もご用意していますので、防犯と店舗運営の両立を図りたい方は、まずはお気軽に下記から資料をご請求ください。


セキュリティマーケター
和田 麗奈
保有資格:防犯設備士(優良)
株式会社セキュアに入社後4年間、セキュリティソリューション営業に従事。多岐にわたる業界・業種の課題解決に貢献する。
現在はマーケティングチームに所属し、現場での経験を活かしながら活動中。



