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店舗に防犯カメラ・監視カメラを設置するメリットは?選ぶ際のポイントや事例を紹介

防犯カメラや監視カメラは、現代の店舗運営において欠かせない存在です。店舗に防犯カメラを設置することで、犯罪の抑止や証拠の記録だけでなく、マーケティングや業務効率化、店内トラブルの解決など、多くの効果が得られます。

また、近年問題となっているバイトテロのような従業員による不正行為を防止するにも、防犯カメラは非常に重要です。従業員の行動を確認できる環境をととのえることで、不正・不適切な行動を未然に防ぐことができます。

しかし「防犯カメラを設置することで本当に効果があるのか?」「どのカメラを選べばいいのか?」といった疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、店舗に防犯カメラを設置することによるメリットや、カメラの選び方、具体的な導入事例を詳しく解説します。これから防犯カメラの導入を検討している方にとって、役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、株式会社セキュアでは、あらゆる店舗や課題に対応する監視カメラソリューションを提供し、各店舗向けのセキュリティ見直しに役立つ資料もご用意しています。

また、既存の監視カメラシステムに増設することで、顔認証やエリア侵入などの行動検知・人数カウント・混雑状況の分析が可能な「SECURE AI BOX」も展開しています。詳細は下記の資料をご覧ください。

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店舗に防犯カメラ・監視カメラを設置するメリット4選

防犯カメラ・監視カメラは、店舗運営においてさまざまな効果をもたらします。この項目では、店舗に防犯カメラを設置するメリットについて解説します。

  1. 犯罪を抑止できる
  2. 証拠を記録できる
  3. マーケティングに活用できる
  4. 遠隔で監視できる

メリット1:犯罪を抑止できる

1つ目のメリットは、犯罪を抑止できることです。
犯罪研究において「犯罪を計画する者は、割に合わないと思うと犯行をあきらめる」と言われています(*参考1)。店舗内に防犯カメラを設置することで、不審者や犯罪者に対して監視されている意識を与えるだけでなく、映像が証拠として残り逮捕のリスクが高まるため、犯罪行為を未然に防ぐ効果があります。

人間と違って、防犯カメラはうっかり見逃してしまったり、モチベーションによって監視の精度が変わったりということもありません。疲労や眠気に正確性が左右されることもなく、常に安定した監視を続けられます。

導入費がかかることを加味しても、人間が監視するよりコストパフォーマンスに優れており、長期的な運用において安定した運用が可能です。

また、近年、防犯カメラの映像が犯罪捜査で幅広く活用されていることも重要です(*2)。犯行状況や犯人の相貌の確認、画像・映像を公開しておこなう追跡捜査など、防犯カメラの映像が被疑者検挙に威力を発揮しています。

「防犯カメラの映像が犯罪捜査において重要な役割を果たしている」という事実が広く認識されることで、犯罪への抑止効果はさらに高まるでしょう。

*参考1:環境心理学と犯罪研究 *参考2:生活安全の確保と 犯罪捜査活動(警察庁)

メリット2:証拠を記録できる

2つ目のメリットは、証拠を記録できることです。
万が一店舗内で犯罪やトラブルが発生した際、録画された映像が有力な証拠となり、犯人の特定や事件の解決につながります。また、映像が残ることで、従業員を 「守る」 視点と 従業員の「内部不正を防ぐ」 視点の両面で活用できます。

例えば「守る」という視点では、防犯カメラ映像が犯罪やトラブルの証拠となり、従業員の安全確保や迅速なトラブル対応が可能です。特に近年問題視されているカスハラ(カスタマーハラスメント)についても、映像が従業員を守るための重要な記録となります。

「内部不正を防ぐ」という視点では、アルバイトや従業員による不適切な行為をSNSで拡散する「バイトテロ」の抑止力となり、万が一問題が発生した際は証拠収集において活用が可能です。

メリット3:マーケティングに活用できる

3つ目のメリットは、マーケティングに活用できることです。
AIを連携すれば、防犯カメラの映像から来店者の性別や年齢層といった顧客属性・購買行動をより精度高く分析でき、ターゲット層に合わせたマーケティング戦略を立てられます。

また、来店者の商品前での滞在時間や手に取った商品の分析により、購買行動のパターンを把握し、売場改善につながります。従業員の動きを分析することで、業務効率の向上やサービスの改善も可能です。

防犯カメラをマーケティングに活用した事例として「杉戸天然温泉 雅楽の湯(うたのゆ)」を紹介します。

雅楽の湯は、『@nifty温泉』の人気温泉ランキングで全国総合1位を獲得したこともある人気の日帰り温泉。その人気の高さから常に混雑しており、入場規制によってお客様にお帰りいただくこともありました。

多くのお客様に、より温泉を楽しんでいただけるよう、混雑状況を測るために防犯カメラと画像解析ソリューション「SECURE Analytics」を導入します。リアルタイムでの混雑情報をホームページを通じて配信するだけでなく、1ヶ月先までの混雑予想も提供し、お客様が来場前に混雑状況を確認できるようにしました。

混雑状況を可視化することで来場の分散を促した結果、スムーズに入館できる環境を実現し、顧客満足度の向上につながりました。

また、お客様が事前にサイトで混雑状況を確認してくれるようになったことで、入館規制がおこなわれても問い合わせの電話はほとんどなく、スタッフが問い合わせ対応に追われることもありません。そのため、スタッフが本来のサービスに専念できるようになりました。

詳しくは、雅楽の湯の事例をご覧ください。

導入事例:杉戸天然温泉 雅楽の湯(うたのゆ)

メリット4:遠隔で監視できる

4つ目のメリットは、遠隔で監視できることです。
最近の防犯カメラはインターネットに接続可能なものが多く、スマートフォンやPCを通じてリアルタイムで映像を確認することが可能です。そのため、店舗にいなくても、遠隔地から状況を把握できます。

遠隔地からの監視が可能なことで、複数店舗の一元管理ができるようになり、効率的な店舗運営につなげられます。

防犯カメラ・監視カメラを選ぶときの3つのポイント

防犯カメラの選択肢は多岐にわたりますが、設置場所や目的、必要な機能を考慮することで最適なカメラを選ぶことが可能です。この項目では、防犯カメラを選ぶときのポイントを紹介します。

ポイント1:設置場所で選ぶ

防犯カメラを選ぶ際は、設置場所に適したカメラの特徴を理解することが重要です。

たとえば出入り口では、人の出入りを把握するために、顔がはっきりと映る高画質カメラが適しています。広角レンズを使用すれば広い範囲をカバーでき、逆光補正機能があれば外光の影響を抑えることも可能です。

店舗のホールや客席では、店舗全体の状況を監視するために広範囲を撮影できるカメラが効果的です。さらに、パンチルトズーム機能(カメラの向きを水平・垂直に動かす機能と、ズームイン・ズームアウトする機能のこと)があるカメラを選べば、特定の人物の動きを追跡することができます。

バックヤードでは、関係者以外の立ち入りを防止したり、在庫管理をおこなったりするために、特定のエリアを重点的に監視できるカメラが適しています。モーション検知機能を搭載したカメラであれば、異常が発生した際に即座に通知を受け取ることが可能です。

出入り口・店舗ホール・バックヤードのほか、おすすめの設置場所は「防犯カメラ・監視カメラはどこに設置すればいい?」の項目でくわしく説明します。

ポイント2:設置目的で選ぶ

防犯カメラを設置する目的が明確なときは、その目的に応じたカメラを選びます。

店舗における万引き防止には、売り場や出口への防犯カメラ配置が効果的です。

高解像度カメラ:手元の細かい動きまで鮮明に記録することで、万引き行為の証拠を確実に残せる
ズーム機能:離れた場所からでも詳細を確認でき、不審な行為を追跡できる
音声録音機能:クレームがトラブルに発展した際、会話を記録して状況を正確に記録できる

従業員や顧客の入退場を監視する場合には、顔認識機能やログ管理ができる防犯カメラ配置が効果的です。

・顔認識機能:従業員や顧客の特定を容易にし、不審者の侵入を防ぐ
・アクセスログ記録機能:誰がいつ入退場したかをデータとして残せる
・赤外線機能:夜間でも鮮明な映像を記録できるため、24時間体制での監視が可能

混雑時の接客対応やバックヤードの作業状況をリアルタイムで把握することが目的の場合は、動線分析機能やアラート機能が搭載されている防犯カメラ配置が効果的です。

・動線分析機能:店内の人の流れを可視化し、混雑を解消に役立つ
・アラート機能:混雑や異常を検知した際に通知することで、即座に対応できる

マーケティングに役立つデータを収集したい場合、ヒートマップ機能などが搭載されている防犯カメラ配置が効果的です。

・ヒートマップ機能:店内のどのエリアに顧客が多く滞在しているかを視覚的に把握できる(混雑状況の可視化)
・属性推定機能:年齢や性別といった顧客属性を分析し、商品配置やプロモーションの最適化に活用できる

防犯カメラのさまざまな機能を理解し、目的の実現に活用しましょう。

ポイント3:カメラの形状で選ぶ

防犯カメラにはドーム型やボックス型など、さまざまな形状があります。各形状の特徴を表でまとめましたので、参考にしてください。

▼ドーム型カメラ

特徴天井に取り付ける半球状のカメラで、見た目がスマート
メリット機種によっては広範囲をカバーしやすく、耐衝撃性が高い。カメラの死角を見つけにくい。デザイン性が高く意匠を損なわない
注意点レンズの向きが外から分かりづらいため「監視されている」という意識が芽生えにくく、犯罪の抑止力が弱い
用途例広範囲をカバーでき、かつ威圧感を与えないため、ホールや客席など目立たせたくない設置場所に最適

▼BOX型

特徴本体やレンズを自由に選べる
メリット存在感があるため、犯罪抑止効果が高い
注意点屋内専用のため、屋外に設置する際は別途ハウジングが必要となる。
用途例駐車場・ガレージや建物の出入口の監視に最適

▼バレット型カメラ

特徴カメラとハウジングが一体になっている
メリット屋外で利用されることが多いため、防水・防塵機能が優れている
注意点固定方向しか撮影できないため、複数台設置が必要になる場合がある
用途例出入り口や外部エリアの監視に最適

▼置き型カメラ

特徴小型なため設置場所を選ばず、工事も不要
メリット小型なため目立ちにくい
注意点盗難のリスクがある、画角のズレなどで肝心な部分が撮影できていないケースがある
用途例オフィス内のデスクやレジカウンターなど、限られたスペースでの設置に最適

▼PTZ型カメラ

特徴パン・チルト・ズーム機能を搭載しており、遠隔操作でカメラの向きやズーム倍率を調整できる
メリット広範囲をカバーできる、しっかり確認したいところをズームアップできる
注意点レンズを動かすときに死角ができてしまう
用途例トラブルが起きやすいレジまわり、万引きが起きやすい商品陳列棚まわりなどへの設置に最適

▼全方位型カメラ

特徴広範囲を死角なく監視できる
メリット上下の動きに加えて360度回転できるため、広範囲をカバーでき死角が少ない
注意点高解像度で撮影するため、データ容量が大きくなる
用途例イベント会場や駐車場など、広範囲を監視したい場所への設置が最適

監視カメラの導入ステップについては資料をご用意しています。無料でダウンロードできますので、ぜひお役立てください。

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防犯カメラ・監視カメラはどこに設置すればいい?

設置する目的に沿って防犯カメラを選定したあとは、どこに設置するかを決めなければなりません。この項目では、防犯カメラの設置におすすめの場所を紹介します。

出入り口

設置する目的が不審者の侵入防止や来店者の記録である場合、入り口に防犯カメラを設置するのがおすすめです。

入り口にカメラを設置することで、不審な人物や迷惑行為をおこなう人物の出入りを監視できます。また、顧客の入退店時間や様子を証拠として記録しておくと、万が一、店舗内でトラブルが発生した場合でも迅速かつ正確な対応が可能になります。

ホール・売り場

店内トラブルの原因追及や顧客行動の分析を目的とする場合、ホールに防犯カメラを設置するのがおすすめです。

ホールに設置することで、顧客同士のトラブルや万引きなどの不審な行動を監視し、トラブル発生時の状況証拠として記録することができます。また、カメラの存在が顧客への抑止力として働くことで、トラブルそのものを予防する効果もあります。

また、顧客の行動データを分析することで、どの商品が人気なのか、どの場所に人が多く集まるのかといった情報を得られ、店舗レイアウトの改善や商品配置の最適化に役立てることが可能です。

バックヤード

従業員の安全確保や在庫管理を目的とする場合、バックヤードや倉庫に防犯カメラを設置するのがおすすめです。

従業員が安心して働ける環境を整えられるだけでなく、万が一の事故発生時にもすぐに状況を把握できます。

また、商品の入出庫状況を記録することで、在庫の盗難防止や管理の効率化にも役立ち、在庫管理の精度を高められます。

レジ上

レジ業務の透明性を確保するためには、レジ上に防犯カメラを設置するのがおすすめです。

会計の過程を記録しておくことで、万が一、顧客との間で金銭トラブルが発生した場合や、従業員による不正行為が疑われる場合に、映像が有力な証拠として活用できます。

駐車場

車両管理や安全性の向上を目的とする場合、駐車場に防犯カメラを設置するのがおすすめです。

駐車場に設置することで、不正駐車や車上荒らしなどのトラブルを監視し、事故発生時の状況を記録できます。加えて、防犯カメラが設置されているという事実自体に犯罪を抑止する効果が期待でき、顧客や従業員が安心して駐車場を利用できる環境づくりに役立ちます。

店舗の防犯カメラ・監視カメラ設置事例

この項目では、実際にセキュアの防犯カメラや関連ソリューションを設置した店舗の事例を紹介します。

株式会社ミナミ・エンタープライズ

パチンコホールを営む株式会社ミナミ・エンタープライズ様では、長年使用していた防犯カメラの老朽化により、録画映像の画質低下や故障の増加といった課題を抱えていました。また、防犯カメラの死角が多いことにより、お客様同士のトラブルが発生したときの対応について懸念もありました。

同社は新しい防犯カメラシステムを検討し、セキュアのシステムを導入します。コストパフォーマンスの高さのほか、セキュア担当者のスピーディな対応や丁寧なサポートが導入判断の大きな要因となりました。また、旧システムの機器廃棄といった細かい点に及ぶ親身な対応も決め手のひとつだったそうです。

導入後は画質が大幅に向上しただけでなく、死角の減少・操作性の向上といった効果を感じています。加えて、お客様の安全確保や不正防止に大きく貢献し、警察からの協力要請にも迅速に対応できるようになりました。

詳しくは、ミナミ・エンタープライズ社の事例をご覧ください。

活用事例:ミナミ・エンタープライズ

ファクトリーギア株式会社

上質な工具のセレクトショップを営むファクトリーギア株式会社様では、お客様が実際に工具に触れながら選べるようオープンディスプレイでの工具展示をおこなっています。しかし、誰でも手に取りやすい展示方法ゆえに、万引き被害が絶えないという課題がありました。また、スタッフ同士でのお客様情報の共有が難しく、サービス品質向上が難しい点にも頭を悩ませていたそうです。

同社は課題を解消するべく、顔認証技術によって監視カメラ映像に映った人物を瞬時に特定できる「FaceTracker(フェイストラッカー)」を導入します。「顔認証で顔データを扱うため、セキュリティに強い企業・サービスを選びたい」と考え、セキュアのソリューションをお選びいただきました。

導入後は、顔認証により万引き犯が来店した際の早期発見が可能となり、スタッフの安心感が向上し、安心して勤務できるようになりました。さらに、会員顧客の顔認証によってパーソナライズされたサービスが提供できるようになったそうです。

詳しくは、ファクトリーギア社の事例をご覧ください。

活用事例:ファクトリーギア株式会社

防犯カメラ・監視カメラを設置し、安心・安全な店舗を作ろう

店舗に防犯カメラを設置することは、犯罪の抑止やトラブル解決に加え、業務改善にもつながる重要な取り組みです。

ただし、設置場所や設置目的などで適切な防犯カメラは異なるため、設置する際は専門業者に相談しながら、店舗に最適な防犯カメラシステムを構築しましょう。

なお、株式会社セキュアでは、既存の監視カメラシステムに増設することで、顔認証やエリア侵入などの行動検知・人数カウント・混雑状況の分析が可能な「SECURE AI BOX」も展開しています。

また、あらゆる店舗や課題に対応する監視カメラソリューションを提供し、各店舗向けのセキュリティ見直しに役立つ資料もご用意しています。下記よりダウンロードいただき、ぜひご覧ください。

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監修者

セキュリティマーケター

和田 麗奈

保有資格:防犯設備士

株式会社セキュアに入社後4年間、セキュリティソリューション営業に従事。多岐にわたる業界・業種の課題解決に貢献する。
現在はマーケティングチームに所属し、現場での経験を活かしながら活動中。

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