顔認証と連携したデジタルサイネージでできることとは?活用事例も紹介!

「デジタルサイネージに顔認証を連携すると、どんなメリットがあるのだろう?」
「顔認証システムを活用したデジタルサイネージの事例が知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
デジタルサイネージに顔認証を連携すれば、コンテンツ配信と同時に効果測定がおこなえます。年齢や性別ごとの視聴数・視聴時間などを計測できるため、コンテンツ配信の最適化が可能です。
しかし、「そもそも顔認証を連携したデジタルサイネージについて詳しく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- デジタルサイネージの特徴・種類
- デジタルサイネージに顔認証システムを連携してできること2つ
- デジタルサイネージに顔認証システムを活用した事例3つ
などについてお伝えします。
顔認証システムと連携できるデジタルサイネージのサービスも紹介しますので、「導入を検討している」という方はぜひ最後までご一読ください。
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目次
デジタルサイネージとは?特徴・種類を解説
はじめに、デジタルサイネージの特徴・種類を解説します。
- デジタルサイネージとは
- デジタルサイネージの3つの種類
今後もさまざまなシーンでの活用が予想されていますので、デジタルサイネージの基本について理解を深めていきましょう。
そもそもデジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、デジタル技術を用いて映像や情報を発信する電子看板のことです。
みなさんも、店頭や交通機関などで動画が流れたり静止画が切り替わったりするディスプレイを見たことがあるのではないでしょうか。
株式会社CARTA HOLDINGSと株式会社デジタルインファクトが共同で行った「デジタルサイネージ広告市場に関する調査」によると、2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円の見通しで、2025年予測は2021年比約2倍の1,083億円にまでのぼる見込みのようです。
出典元:https://cartaholdings.co.jp/news/20211209_01/
デジタルサイネージの用途として増えているのは、防災・災害情報の配信、商業施設や観光地におけるインフォメーションなどでの利用です。
コロナ以前は外国人旅行客が多かったこともあり、特に防災・災害情報については英語・中国語・韓国語などの他言語対応が求められています。
デジタルサイネージの3つの種類
デジタルサイネージには、以下3つの種類があります。
- スタンドアロン型
- ネットワーク配信型
- インタラクティブ型
デジタルサイネージの導入を検討する際は、まず「どの種類を選ぶのか」決めるのがおすすめです。それぞれの特徴について、見ていきましょう。
【種類1】スタンドアロン型
スタンドアロン型は、オフライン下でもコンテンツ表示できるデジタルサイネージです。
USBやSDカードなどに保存したデータを使用して、コンテンツを映し出す仕組みとなっています。インターネット回線費用は必要なく、比較的安価で簡単に導入できる点がメリットです。
ただし、ネットワークで繋がっていないため遠隔地からのコンテンツ更新はできません。
コンテンツ内容を変更する場合、USBやSDカードなどの記憶媒体から毎回新たなデータを読み込む必要があります。
そのため、映像の表現力に制約がある点がデメリットです。
【種類2】ネットワーク配信型
ネットワーク配信型は、ネットワークを通じてコンテンツ配信できるデジタルサイネージです。別途インターネット回線の費用は必要ですが、遠隔地であってもPCやスマートフォンからコンテンツの更新や管理ができます。
ネットワーク配信型は、リアルタイムで随時更新できること、複数拠点に同時配信できることなどがメリットです。また、稼働状況を1箇所で把握し、場所ごとに異なる情報を表示することも可能です。
ネットワーク型には「オンプレミス型」と「クラウド型」があり、サーバー構築が不要なクラウド型が特に注目されています。
【種類3】インタラクティブ型
インタラクティブ型は、タッチパネル機能やAR技術の活用などにより、ユーザーと双方向でやり取りできるデジタルサイネージです。アパレルショップでの仮想試着や、大型商業施設での案内板などで活用されています。
インタラクティブ型はネットワークに接続できるため、遠隔地からでも簡単にコンテンツを更新・管理できます。
また対話型のアプローチができることから、よりユーザーに関心を持ってもらいやすい点も特徴です。
ただし、別途インターネット回線の費用が発生し、デジタルサイネージの3種類の中で最も高額である点に注意が必要です。
デジタルサイネージに顔認証システムを連携してできること2つ
デジタルサイネージに顔認証システムを連携することで、以下2つのことができるようになります。
- 配信や広告の効果測定
- ターゲット層に合わせたコンテンツ配信
従来のサイネージではなく顔認証システムを連携させるメリットについて、詳しく見ていきましょう。
【できること1】配信や広告の効果測定ができる
従来のデジタルサイネージは、「ディスプレイにコンテンツを表示するのみ」のケースが一般的です。
一方で、顔認証と連携したデジタルサイネージだと、コンテンツ配信と同時に効果測定ができるものもあります。
コンテンツ配信と同時に効果測定できるのは、高い顔認証技術を活用しているからこそです。
【できること2】ターゲット層に合わせたコンテンツ配信ができる
ただサイネージにコンテンツ表示するだけでなく、「コンテンツを見た人に行動を起こさせたい」と考える方も多いでしょう。
顔認証と連携したサイネージの場合、ターゲット層に合わせたコンテンツ配信ができます。
【視聴時間が長い年代に向けてコンテンツ配信を切り替える例】
- 20代女性向けにコスメブランドのコンテンツを表示する
- 30代男性向けにランチが人気なファーストフード店のコンテンツを表示する
ディスプレイにQRコードやメルマガ案内などを表示すれば、新たなリード獲得にも効果的です。このように、顔認証システムを活用して効果測定を行うことで、サイネージ配信の最適化が可能になります。
デジタルサイネージに顔認証システムを活用した事例3つ
ここで、デジタルサイネージに顔認証システムを活用した事例を3つ紹介します。
- タクシー内でのターゲット広告
- 観光地での視聴計測
- 宿泊施設でのWelcome表示
いずれもデジタルサイネージの導入が効果的な事例ですので、ぜひ参考にしてみてください。
【事例1】タクシー内でのターゲット広告
タクシーの後部座席にデジタルサイネージを導入する事例が増えてきました。
車載ディスプレイに顔認証技術を活用すれば、乗客の年齢や性別によって流す広告を変更できます。リピート顧客に前回の乗車時とは別の広告を見せることも可能です。
タクシー車内は他の情報が遮断された閉鎖的なスペースであり、乗客の視線は自然とディスプレイに移りやすい傾向にあります。
また、タクシーを頻繁に利用する顧客は比較的富裕層が多いため、不動産や投資商品など富裕層向けの広告を打つのも効果的です。
【事例2】観光地での視聴計測
全国の観光地でも、顔認証と連携したデジタルサイネージの活用がみられます。
たとえば視聴計測で外国人観光客が多いと判明した場合、コンシェルジュによる多言語案内、観光スポットのガイダンスなどが効果的です。
観光地におけるサービスの質が向上すれば、リピーターの増加も期待できます。また、取得したデータを分析して混雑予測を発信することも可能です。
デジタルサイネージは、災害時に避難経路や付近の避難所を表示するディスプレイとしても効果を発揮します。
なお、サイネージを活用した視聴計測については、以下でも詳しく解説しています。事前に知っておくと導入検討するとき役立つため、おすすめです!
参考:デジタルサイネージの効果測定でできること!導入の流れや注意点も解説
【事例3】宿泊施設でのWelcome表示
他にも、宿泊施設でデジタルサイネージを活用する事例もあります。
たとえば、事前に顔登録しておくことで、お客様一人ひとりに合わせたおもてなしメッセージを表示する例などです。VIP顧客やリピーターへ個別のWelcomeメッセージを流すことで、特別感を演出できます。
他にも、宿泊施設のレストランへのメニュー表示に活用したり、施設の混雑状況を表示したりなど、活用事例は増えて来ることが予想されます。
このように、デジタルサイネージの活用事例は増えてきています。では、事業活用するにはどういったデジタルサイネージが良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
顔認証システムと連携できるデジタルサイネージ2選
ここからは、顔認証システムと連携できるデジタルサイネージのシステムを2つ紹介します。
- NEC サイネージ導入セット
- Aecom BeeSight
それでは、1つずつ見ていきましょう。
1. NEC サイネージ導入セット
1つ目は、NECのサイネージ導入セットです。サイネージ導入セットの特徴は、以下の2つ。
- コンテンツ制作に便利なデザインを標準搭載
- コンテンツ表示のログを集計・グラフ化することが可能
スケジュール設定やデザインなど、コンテンツ制作に役立つさまざまな機能が標準で搭載されています。
そのため、コンテンツ制作のサポート機能が欲しい方におすすめです。
参考:https://jpn.nec.com/pcserver/appliance/signage/index.html
2. Aecom BeeSight
エイコム株式会社が提供しているBeeSight。BeeSightの特徴は、以下の2つ。
- 購入前のデータ確認、動作検証が可能
- 精度の高い横顔検知
想定場所での映像で顔認識が試せるサービスやAndroidへのテストインストールなど、購入前のデータ確認や動作検証ができます。
そのため、「まずは無料お試しから始めたい」という方におすすめです。
まとめ:顔認証システムをサイネージへ活かして業績アップにつなげよう
今回は、顔認証システムを活用したサイネージについて紹介しました。ここで、これまで紹介した内容についてまとめます。
- デジタルサイネージとは、デジタル技術を用いて映像や情報を発信する電子看板のことである
- デジタルサイネージに顔認証を連携することで、配信や広告の効果測定ができる
- 効果測定の結果を活用すれば、ターゲット層に合わせたコンテンツ配信ができる
顔認証を連携させたデジタルサイネージは、効果測定ができることからマーケティングデータの取得に効果的です。
効果測定したデータを活かすことで、視聴者に刺さりやすいコンテンツの表示が可能になります。
顔認証システムの機能を活用してみたい方は、以下からお問い合わせください!
\年齢・性別分析や視聴数も計測できる!/

セキュリティマーケター
和田 麗奈
保有資格:防犯設備士
株式会社セキュアに入社後4年間、セキュリティソリューション営業に従事。多岐にわたる業界・業種の課題解決に貢献する。
現在はマーケティングチームに所属し、現場での経験を活かしながら活動中。