老舗寿司屋が制作スペース事業を開始。入退室管理と会員管理の連携で24時間運営体制に
- みんなのアトリエSaSaYa/鮨 笹屋
- 事業内容
- 制作スペースレンタル/寿司・和食の提供
- 所在地
- 東京都新宿区早稲田鶴巻町560
- 導入商品
- SECURE AC(入退室管理システム)
- 導入年月
- 2026年4月
- ホームページ
- https://www.atelier-sasaya.com/
Point
- 倉庫として使われていた寿司屋の地下を、制作スペースとして新たに活用
- 24時間利用を実現するため、無人運営を前提とした入退室管理の仕組みを検討
- 会員管理システムとの連携を条件に、運営全体を一体で設計できるベンダーを選定
- 比較検討し、長期的なコストバランスを見据えた入退室管理システムを採用
- QR※認証により、スマートフォンだけで利用できる利便性を実現
※本記事では、QRコードを用いた認証方式を略称として「QR認証」「QR」と表記しています。
QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
早稲田の地で80余年。老舗寿司屋が制作スペースのレンタルを開始
東京都新宿区早稲田で、戦前より「笹屋」の名を受け継ぐ老舗寿司屋「鮨 笹屋」様。戦前は酒屋として商いを営んでいましたが、戦災で一帯が焼失します。その後、戦後の復興とともに寿司屋へ業態を転換しました。以来、「笹屋」の歴史は80余年、寿司屋としても70年以上、暖簾を守り続けています。

写真:「鮨 笹屋」店内
そんな歴史あるお店を運営する「有限会社 笹屋」様が新たな取り組みとしてスタートしたのが、制作スペースのレンタル事業です。
その名も「みんなのアトリエSaSaYa」。24時間利用可能な制作スペースとして、2026年5月、寿司屋の地下にオープンしました。同施設の運営に際しては、QR認証の入退室管理システムをご導入いただいています。
今回は、事業立ち上げの経緯や思いについて、代表取締役の寺田雄一様(以下、寺田様)に伺いました。
地下スペースを有効活用し、制作の場に
――長年寿司屋を営まれる中で、制作スペースのレンタル事業を始められた背景を教えてください。
寺田様:以前より、寿司屋の地下のスペースをもっと有効活用したいという思いがありました。寿司屋の店舗としているのは1階のみで、地下はこれまで倉庫としてのみ使っていました。
制作スペースに活用するというヒントは、私が趣味で購入している模型の雑誌から得ました。模型を作るのが子供の頃から好きでして、大人になってからはしばらく離れていたのですが、コロナ禍で家で過ごす時間が増えたことをきっかけに再開しました。私と同じように、一度離れていた模型制作を再開した方は多数います。
ただ、自宅で制作するとなると塗装のシンナーの匂いや粉塵、接着剤の使用などの問題があり、特に賃貸住宅やペットを飼っているご家庭では十分な制作環境を確保することが難しいんです。そのため、趣味を諦めてしまう方もいらっしゃいます。
専用のスペースがあれば、安心して趣味に取り組むことができます。雑誌で模型制作用スペースがあるのを見かけたことがきっかけで、「地下を制作スペースとして活用しよう」と思いついたのです。

「鮨 笹屋」の看板に並んで
「みんなのアトリエSaSaYa」の案内が。

案内に従って店舗脇に入ると、
入り口があります。
会員管理システムとの連携と長期的なコストバランスを重視
――制作スペースの運営にあたり、どのような仕組みを検討されていたのでしょうか。
寺田様:制作スペースは、24時間365日好きなときに使えるお店にしたいという構想がありました。そのためスタッフが常駐していなくても利用できるよう、入退室管理システムの導入は必須と考えていました。初めての取り組みだったこともあり、店舗を運営する上で必要なシステムも一緒に提案してくれるベンダーを探していました。

写真:寺田様
――セキュアを選んだポイントはどこですか。
寺田様:セキュアさんはWEB検索で知りました。数社に問い合わせた中で、会員管理システムとの連携実績があること、24時間利用できる運営体制を構築できることに魅力を感じました。
また、コスト面も決め手の一つです。いくつか比較検討しましたが、そのほとんどがランニングコストを伴うものでした。セキュアさんに提案いただいた入退室管理システムは初期費用のみで運用でき、追加のランニングコストが発生しない構成となっていました。長期的に事業を続けていくことを前提に考えると、他社の提案と比べて全体のコストを抑えられると考えました。
――認証方式はQRを採用していますが、初めからQRに絞って探されていたのですか。
寺田様:導入検討段階では、認証方式にはあまりこだわりはありませんでした。会員管理システムとの連携においてQRが最適だったため結果として導入することになりましたが、会員様からは好評ですね。とある会員様は、以前に当店のような制作スペースを利用しようとしたとき、カードを忘れて中に入れなかった経験があるそうです。QRであればスマートフォンで利用できるので、そのような心配が少ないとおっしゃっていました。
運営しやすいだけでなく、会員様にとっても使いやすい仕組みになっているので、QRを採用して良かったと感じています。
工事の調整はお任せ、負担なく導入
――工事はどのように進みましたか。
寺田様:実は、工事についてはほとんど関わっていないんです。認証機を設置したい場所だけ指定して、細かい調整はリフォームの業者さんとセキュアさんとの間で直接やりとりしていただきました。ですので特に工事にあたって準備が大変だった部分もなく、こちらの負担なく導入できたと感じています。
24時間365日好きなときに使える店舗づくり
――どのように運用なさっていますか。
寺田様:会員プランは、大きく分けて2つ用意しています。月額会員は24時間利用可能、一般会員はスタッフが店舗にいる12時から22時の間で利用可能です。
月額会員入会ご希望の方には、会員管理システムの専用タブレットで申し込み情報をご入力いただき、入退室用のQRを発行します。決済も会員管理システム上で行うこととなります。会員様は発行されたQRを使用し、無人となる夜間帯も店舗の利用が可能となります。
実際に、すでに深夜のご利用も発生しています。構想段階から念頭にあった「24時間365日好きなときに使えるお店にしたい」という思いを形にすることができました。
ものづくりが好きな人に、広くひらかれた場へ
――「みんなのアトリエSaSaYa」をどのような場にしていきたいですか。
寺田様:模型の制作には道具や塗料を数多く使うため、一式揃えるには費用も場所も必要になります。値の張るものは、購入しても自分には合わなかったときの負担も大きいです。
当店は約500色の塗料やさまざまな工具が使いたい放題のため、自分で購入する前に試してみることもできます。ハードルを下げて、思い切り趣味に没頭できる場になればと思います。
フランチャイズにせず自社運営としたのも、利用者の声を柔軟に取り入れたいと考えたからです。必要とされるものは、どんどん取り入れていきたいと思っています。
また、特定のジャンルに限らず、西洋人形や建築模型、コスプレ用の小物制作など、オープンから間もない現時点でも幅広い用途で利用されています。
今後もさらに、ものづくりが好きな方に広く使っていただける場にしたいです。その思いを込めて、この場所に「みんなのアトリエSaSaYa」と名付けました。
<インタビュアー所感>
「お寿司屋さんでなくても良いから、笹屋という名は残してほしい」。
先代の思いを受け、寺田様は寿司店の暖簾を守りながら、新たな事業にも力を入れられています。取材に伺った際には「鮨 笹屋」の看板メニュー「しそ兵衛鮨」を購入し、美味しくいただきました。赤紫蘇の風味がとても印象的でした。(商品ページ:https://store.sushi-sasaya.com/)
あたたかみのあるお寿司屋さん店舗奥の階段を下った先にある「みんなのアトリエSaSaYa」は、想像もつかない空間でした。ずらりと並んだ塗料や工具、自由に使える作業台が広がっていて、圧巻です。

塗料や工具はすべて寺田様のチョイスです。

利用者から支持を集める1m幅の特注横型塗装ブース。
エアガンなどの大型アイテムの塗装も可能です。
※本記事に掲載している認証機は、Suprema Inc.の製品です。
人物紹介

有限会社 笹屋
代表取締役
鮨 笹屋/みんなのアトリエSaSaYa
店長・唎酒師
寺田 雄一様
鮨 笹屋 https://sushi-sasaya.com/
みんなのアトリエSaSaYa https://www.atelier-sasaya.com/
<導入設備>
SECURE AC(入退室管理システム):https://secureinc.co.jp/solution/pass.html





