混雑度把握ソリューションとは?導入事例もあわせてご紹介!
感染症対策や働き方改革が進む中で、「混雑した場所を避けたい」「オフィスの密を回避したい」というニーズが増えています。その中で店舗や施設などでは、空席/混雑情報を的確に⼀般消費者へ伝えることが重要な鍵となっています。
また、オフィスでは社員各々がその日の業務に合わせて働く場所を選ぶことができるようになった一方、出社状況の把握が難しくなり、予期しない混雑が発生してしまう場合があります。
そうならないために、どのようにして混雑度を把握すればよいでしょうか。
ソリューションを導入事例もあわせてご紹介致します。
目次
オフィスの混雑度把握が必要な理由は?
新型コロナウイルス感染症の影響で、感染予防対策としてテレワークなどの積極活用が進む一方、オフィスにおいては徐々に出社人数が増加し、感染症予防を踏まえたニューノーマル時代に即したオフィス運営への対応が急務となっています。
そこでは、執務エリアや会議室、応接室、さらにはショールームなどオフィスの混雑状況をリアルタイムで把握することが求められています。
感染症拡大防止と、オフィスの生産性を両立する新時代のオフィス環境構築のためには、オフィスの混雑度把握が必要となっています。
また、オフィスレイアウトを改善する企業も増えていく中、社員が個々の自席を持たず自由に働く席を選択できるフリーアドレス型のオフィスでは、利用者毎に座席が固定されていないため、利用者が多いと作業スペースがないといった状況が座席固定型に比べて起こりやすいです。
そのような企業では、オフィスの混雑度を利用者が手元でいつでも確認できるようにすることで、利用者のストレス低減や利便性の向上も期待されています。
店舗・施設の混雑度把握が必要な理由は?
店舗・施設については、不特定多数の方が来る場所として、感染症拡大防止のために避けるべき「3密」が発生しやすい現状があります。
従来、お店の混雑状況は、実際に店頭へ行ってみるまでわかりませんでした。
そこで利用者が混雑度を把握することにより、空席情報から「行く・行かない」の判断を行うことができます。
また、店舗・施設の運営側にとっても、空席情報を確認し来店するお客様が増えることにより、ピーク時の混雑を分散化することができます。顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
さらに、混雑状況の傾向値から、店舗・施設が密にならないようなレイアウト変更、スタッフ配置などにも活用することができます。
店舗・施設の利用者・運営側双方にとって、混雑度把握を行うことによりメリットを得られます。
混雑度の測り方
混雑度を測る仕組みとして、ここでは代表的な4つをご紹介します。
①Beacon(ビーコン)
ビーコンとは、Bluetooth Low Energy(BLE)の信号を1秒に数回発信する端末のことです。
ビーコンから送信されるBLEの電波をレシーバーが受信することで、人や物の位置を測定したり、加速度・ビーコンにかかる 圧力などを検知することができます。
小型・軽量で取り付けが簡単なビーコンは、さまざまなシーンで活用が進んでおり、最近では、店舗での集客・売り上げ増大に向けたプロモーションにも応用されています。
ビーコンの送受信方式ついては、大きく分けて以下の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
〇ビーコン移動型
名札などに小型・軽量のビーコン発信機を取り付け、携帯する人の位置情報を検出する方式です。
ビーコン発信機の電波を屋内に固定されたビーコン受信機で受信し、サーバーに送信するため、特定のキャリアの電波状態などに依存することなく、安定した通信を実現することができます。
〇ビーコン固定型
会議室や受付など、検出したいエリアにビーコン発信機を固定する方式です。スマートフォンを持った人が近づくと、ビーコンの電波を受信し、スマートフォン経由で位置情報をサーバーに送信します。
スマートフォン本体の通信機能を利用して情報を伝送するため、ゲートウェイなどの情報中継機器が不要となるメリットがあります。一方、スマートフォンの電波が届かない場所では位置情報を送信できない、という点は考慮しておく必要があります。
②ステレオカメラ
頭と肩の形を認識して、人間の足を追跡し、高い精度で通行人数を計測します。
天井に設置したステレオカメラの直下近辺にカウントラインを仮想的に引き、カウントラインを超えて通行した人数を計測します。
計測した人数データはクラウドに蓄積、ブラウザで参照可能です。
③AIカメラ
ネットワークカメラで撮影した映像から、指定した範囲の滞在人数をAIで認識します。
カウントする数値は、リアルタイムの映像からAIを用いてリアルタイム解析し、人の出現回数をデータ化したものです。
人が多く集まる商業施設での混雑状況の把握や、閑散時間帯の確認などを行うことができます。
④入退室ログ
入退室管理システムの履歴を利用し、室内の混雑状況を把握する仕組みです。
オフィス執務室内や入退室を管理する施設内の、混雑状況把握などに活かすことができます。
まとめ
新型コロナウイルスをはじめとする感染症の存在を前提とした「ウィズコロナ」の時代へと向かう今、オフィス・店舗・施設それぞれが「新しい生活様式」への対応が求められています。
混雑状況をリアルタイムで把握することで、利用者のストレス低減や利便性の向上につながります。
また、各施設が密にならない運営を行うことにより、感染リスクの低下・施設のブランド低下対策にもつながります。
施設利用者・管理者の両方のためになる混雑度把握ソリューションを、ぜひご検討なさってはいかがでしょうか。