工場や建設現場で窃盗や泥棒が起こるケースとは?狙われやすい資材や防犯対策を解説
近年、コロナ禍や円安などにより金属の価格が高騰している影響で、工場や建設現場での資材の窃盗や泥棒の被害が増えています。
窃盗の手口が巧妙になっているため、万全に対策できていると思っていても隙を狙われてしまい、被害をうけてしまう恐れもあるでしょう。
今回は、工場や建設現場で窃盗や泥棒の被害を防ぐために知っておきたい、以下の内容を解説します。
- 工場や建設現場で窃盗・泥棒が起こるケース
- 泥棒に狙われやすい工場・現場の特徴
- 建設現場で窃盗被害に遭いやすい資材
- 建設現場・工場での窃盗被害を防ぐ対策法
- 建設現場・工場で監視カメラでの窃盗対策が効果的な理由
工場や建設現場での防犯対策をおこなうときに、本記事をお役立てください。
防犯対策のために監視カメラを検討しているものの、どのような監視カメラが最適なのか、選び方や設置までの流れはわからないものです。監視カメラを導入するまでのステップを詳しく知りたい方は、無料でダウンロードできる以下の資料をご活用ください。
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目次
工場や建設現場で窃盗・泥棒が起こるケースとは
工場や建設現場での窃盗や泥棒は、どのような場面でおきるのでしょうか?
窃盗や泥棒が起こりやすい場面は、以下の4つです。
- 工場や建設現場への不法侵入
- 金属資材を狙った窃盗
- 機材・工具の盗難
- 事務所を狙った窃盗
不法侵入や窃盗被害が起こりやすい場面を知っておくと、防犯対策の計画も立てやすくなるでしょう。
それでは、工場や建設現場で窃盗や泥棒が起こるケースを紹介します。
【ケース1】工場や建設現場への不法侵入
チェーンや南京錠で施錠しているなどセキュリティ対策が甘い場合は、不法侵入されてしまうケースがあります。不法侵入による被害としては、放火や車両のタイヤパンクなどのいたずらがあげられるでしょう。また子どもが興味本位で建設現場に入り込んでしまう可能性も少なくありません。
不法侵入で被害がなかったとしても、窃盗するための下見に来ている可能性もあります。今後別の犯罪につながるおそれもあるので、不法侵入される隙を作らないようなセキュリティ対策が必要です。
【ケース2】金属資材を狙った窃盗
建設現場に置いたままになっている建設機械や機材、工具なども盗難被害にあうケースもあります。金属の価格高騰により、資材と同様に建設機械や機材、工具も狙われてしまっているのが現状です。
建設機械は盗み出すのに手間がかかり、足が付きやすいため、盗難被害が少ないだろうと思う方も多いかもしれませんが、乗って運んだり、解体して運んだりすることができます。
たとえば大型の油圧ショベルであれば、1台あたりの価格が1,000万円を超えることもあるため、盗難されてしまうと被害額が大きくなってしまいます。機材や工具、建設機械などには社名を入れるなどの対策をおこなうとよいでしょう。
【ケース3】機材・工具の盗難
建設現場に置いたままになっている建設機械や機材、工具なども盗難被害にあってしまうケースもあります。金属の価格高騰により、資材と同様に建設機械や機材、工具も盗む対象とされてしまっているのが現状です。
建設機械は盗み出すのに手間がかかり、足が付きやすいため、盗難被害が少ないだろうと思う方も多いかもしれませんが、乗って運んだり、解体して運んだりすることができます。
たとえば大型の油圧ショベルであれば、1台あたりの価格が1,000万円以上を超えることもあるため、盗難されてしまうと被害額が大きくなってしまうでしょう。(機材や工具、建設機械などには社名を入れるなどの対策をおこなうとよいでしょう。)
【ケース4】事務所を狙った窃盗
工場や建設現場では、事務所を狙った窃盗も起きます。事務所は金庫やパソコンなどの電子機器があるため、泥棒のターゲットにされやすい場所のひとつといえるでしょう。
転売目的で電子機器が盗まれるほかにも、パソコン内にある機密情報の漏洩が起きてしまうなど思わぬ被害が及ぶおそれもあります。
工場や建設現場の事務所を狙った犯罪は、事務所の勤務状況を把握する者による犯行の場合もあるため、監視カメラの設置や入退出管理の徹底などの対策が必要です。
泥棒に狙われやすい工場・現場の特徴
防犯対策をおこなっているにも関わらず、泥棒の不法侵入や窃盗被害が起こってしまうものです。泥棒に狙われやすい工場や現場には、以下の特徴があげられます。
- 工場や現場内に死角が多い
- 搬入や搬出などで外部の人間の出入りが激しい
- チェーンや南京錠などで施錠されている
- 人目に付きにくい郊外に資材置き場がある
- 資材が野ざらしにされたままになっている
不法侵入が泥棒や窃盗などさまざまな犯罪につながるため、関係者以外は極力入らせないようにしたり、入退出管理をおこなったりすることが重要です。
とくに夜間や休業期間中は窃盗や泥棒に狙われやすいため、人がいない時間帯のセキュリティ対策を万全にしておいたほうがよいでしょう。
また目に付きにくい場所に資材置き場がある場合は、対策が手薄になりやすいので、監視カメラの設置で遠隔地から様子を把握できるようにするなど対策を考えておくことが大切です。
建設現場で窃盗被害に遭いやすい資材
建設現場でとくに窃盗被害に遭いやすい資材や機材などを紹介します。狙われやすい資材は、防犯対策の強化を検討しておきましょう。
窃盗被害に遭いやすい資材や機材などは、以下のとおりです。
- 金属資材(鋼管、銅線、鉄板、アルミ、足場材、ワイヤーなど)
- 電気ケーブル、電線
- 電動機材(高圧コンプレッサー、発電機など)
- 電動工具
- 建設機械(油圧ショベルなど)
- 木材
- 防音シート
- 照明器具
- 綿材、廃材
- 薬品
- パソコンなどの電子機器など
木材や金属など資材の原材料高騰により、さまざまな資材の窃盗被害が増えています。とくに狙われやすい木材や金属類は、野ざらしにせざるをえない場合も多いため、鎖でつないでおいたり、ブルーシートで覆ったりするなど持ち出しにくい工夫をしておきましょう。
電動工具や電動機材は、管理を怠っていると工具がなくなっていたとしても気づかないケースもあります。乱雑とした現場は盗難に気づきにくく、泥棒のターゲットになりやすいため、作業が終わったら保管箱に片付けるなど普段からきれいに管理しておくとよいでしょう。
工場で使用する薬品や、事務所のデスクに置いてあるパソコンも表から見える場所に置いたままにせずに、目につきにくい場所に収納するように心がけましょう。
参考:国土交通省「主要建設資材需給・価格動向調査結果(令和4年9月1~5日現在)」
建設現場・工場での窃盗被害を防ぐ対策法5つ
工場や建設現場の機材や資材など狙われやすいものには、どのような対策を取ればよいのでしょうか?
建設現場や工場での窃盗被害を防ぐ対策法としては、以下の5つがあげられます。
- 資材に目印をつける
- 防犯ライト・センサーを設置する
- 資材や工具などに発信器をつける
- 警備員を配置する
- 監視カメラを設置する
防犯対策として、不法侵入を防ぐための防犯ライトや監視カメラを設置したり、持ち出しにくくなるように資材に目印をいれたりすることが有効です。
窃盗被害を防ぐための対策法をひとつずつ解説します。
【対策1】資材に目印をつける
資材や機材の盗難対策として、目印をつける方法があります。資材や機材は転売目的で狙われるため、転売の価値が下がったり、持ち出しの手間がかかったりするように対策しておいてもよいでしょう。
たとえば、資材や機材に簡単には落ちない塗料で番号をつけたり、社名を入れたりして転売しにくい対策をします。
また機材の場合は、高価な部品は抜き出して保管しておくこともできます。転売を防ぐ工夫も防犯対策のひとつとなります。
【対策2】防犯ライト・センサーを設置する
不法侵入を防ぐために、人感センサーを設置する対策方法もあります。人感センサーを設置すると、赤外線で人を感知して、防犯ライトを点灯させたり、防犯ベルを鳴らしたりすることが可能です。
たとえば、資材置き場などの見通しの悪い場所に設置することで、泥棒への威嚇になり、防犯抑止につながります。人の動きを感知して強い光を当てたり、警告音を鳴らしたりできるので、不法侵入や盗難への意欲を失わせるきっかけにもなるでしょう。
人感センサーは後付けできる場合も多く、比較的コストもかからないので導入しやすい防犯対策といえます。
【対策3】資材や工具などに発信器をつける
万が一盗難被害にあってしまった場合の対策として、資材や工具などに発信器をつけておくこともできます。泥棒に狙われやすい資材や工具、機材などに発信器をつけて追跡できるようにしておくと、盗難による被害も抑えられるでしょう。
たとえば、GPS機能がついている発信器をつけておけば、警察に犯人の場所を報告するときにも役立ちます。
また発信器がついていることがわかれば、資材などを持ち出しにくくなり、泥棒への威嚇にもつながるでしょう。ただし、機材ごとに発信器を用意する必要があり、つける手間がかかります。
【対策4】警備員を配置する
工場や建設現場は、従業員がいない夜間や長期休業中などに被害に遭いやすいため、警備員を配置してセキュリティ対策を高めることもできます。不法侵入の対策は、極力人がいない時間を作らないようにしたり、現場を監視したりする環境を作ることが大切です。
人の目でまんべんなく現場をチェックできるので、違和感にも気づきやすくなります。万が一不法侵入されてしまった場合は、直ちに通報することも可能です。ただし警備員の配置は、人的コストがかかってしまう点を理解しておきましょう。
【対策5】監視カメラを設置する
工場や建設現場で死角をなくして、遠隔で監視したいときは、監視カメラを設置するとよいでしょう。監視カメラは種類も豊富なので、設置したい場所にあわせて機能を選べます。
たとえば夜間のセキュリティを強化したい場合は、暗くても映像を鮮明に残せる夜間撮影可能なタイプを選ぶとよいでしょう。資材置き場など屋外に設置したい場合は、雨や風の耐久性がある屋外対応のカメラを選ぶのがおすすめです。また、動きを判別するモーション検知機能がある監視カメラは、不審者の侵入などの異変を発見できます。
監視カメラを設置すると死角をなくせるため、セキュリティ対策を万全におこなうなら監視カメラの設置が効果的です。
監視カメラの機能が気になった方は、以下から資料をご覧ください。
建設現場・工場で監視カメラでの窃盗対策が効果的な3つの理由
窃盗や泥棒の対策方法はさまざまありますが、建設現場や工場の防犯対策で監視カメラが効果的な理由は、以下のとおりです。
- セキュリティを強化できる
- 現場にいなくてもリモートで確認できる
- 監視カメラの映像が犯人特定につながる
監視カメラは見落としがちな場所にも目を向けることができ、現場にいなくてもリモートで監視することができます。気になる点があれば、あとから映像を見て確認することも可能です。
監視カメラでの防犯対策が効果的な理由を詳しく解説しましょう。
【理由1】セキュリティ対策を強化できる
死角になりやすい場所に監視カメラを設置すれば、セキュリティ対策の質を底上げできます。屋外での撮影が優れているタイプや、広範囲での様子を確認できるタイプなど設置する場所にあわせ、カスタマイズして監視カメラを選ぶことも可能です。
窃盗犯や泥棒は犯罪を計画的におこなうことも多く、窃盗する前に下見に来ることもあります。監視カメラを設置していることがわかれば、ターゲットから外れたり、犯罪抑止につながったりするでしょう。
また監視カメラは、窃盗以外にも不法侵入や放火などさまざまな犯罪の対策としても活用できます。
【理由2】現場にいなくてもリモートで確認できる
監視カメラを活用すると、パソコンやスマートフォンなどからリアルタイムで映像を確認できます。防犯対策のほかにも、従業員の様子や現場に危険な場所がないかなどのチェックにも役立ちます。
たとえば、工場内の作業場に音声ありの監視カメラを設置すれば、事故が発生した場合、映像と音声を保存することが可能になり、事故要因の解決時の大事な資料になります。
また、建設現場であれば、盗難が発生した場合、犯人の映像と音声を証拠として保存することが可能になります。
また従業員の普段の様子を把握することで、作業の効率化や働く環境の改善につながるでしょう。
【理由3】監視カメラの映像が犯人特定につながる
監視カメラを設置しておけば、万が一窃盗被害に遭ってしまった場合に監視カメラの映像から犯人特定につなげることができ、被害をおさえられます。
たとえば監視カメラの映像から資材を運び出した車両のナンバーを割り出したり、特徴から犯人を見つけ出したりすることも可能です。
証拠を残せるのは、監視カメラの大きな強みといえるでしょう。
まとめ:工場や建設現場の窃盗対策に監視カメラを設置しよう
コロナ禍や円安などにより資材の価格が高騰してしまい、工場や建設現場で使う資材の窃盗や泥棒の被害が増加傾向にあります。防犯対策をしていても隙を狙われてしまい、被害をうけてしまう恐れもあるものです。
工場や建設現場で窃盗や泥棒の被害を防ぐためには、防犯ライトの設置や警備員の配置などをおこない、不法侵入を防ぐ対策を強化しましょう。
万が一被害にあってしまった場合は、すみやかに解決するために映像などの証拠があると役立ちます。証拠を残すためには、監視カメラを設置するとよいでしょう。
なお、防犯対策のために監視カメラを検討している方は、夜間録画が可能で屋外対応されているカメラや、音声入りのカメラを選ぶのがおすすめです。
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