注目!顔認証での入退室管理システムの最前線は?
「入退室管理」はセキュリティの観点から、オフィスや工場など様々な場所で導入されています。また、新型コロナウイルス感染防止のツールとして、入退室管理システムを利用することも増えてきています。
この記事では、入退室管理システムを探しているあなたに、入退室管理の基本から最前線まで、幅広くご紹介します。
目次
入退室管理システムってなに?
入退室管理とは簡単に言うと、人の出入りを管理することです。
また、専用ソフトウェアにより、各ドアのアクセス状況や履歴管理を行うことが可能です。
こうした入退室管理の一連の機能を有したシステムが、いわゆる「入退室管理システム」です。
個人情報保護法・内部統制への対策、社員の勤怠管理など、企業の抱える様々な課題を解決するツールとしても導入が進んでいます。
入退室管理システムの利用用途は、大きく以下の4つがあります。
①入退室できる人を制限する
管理したい部屋・区画・エリアに対して、入室・退室できるユーザーの権限を設定し、建物内の限定箇所への入退室および入退室対象者を制限することができます。セキュリティレベルを上げたい区画には、生体認証を導入することで、より厳格な管理を行うことも可能です。
②入退室の記録を取る
入退室の記録を取るのは、不正防止を行うためが主です。企業をおびやかすのは、外部からの侵入者だけではなく、内部の人の可能性もあります。内部不正を防ぐ観点で利用されます。
③入退室記録を活用する
入退室のデータは有効活用することができます。
例えば、勤怠管理システムと入退室管理システムを連携させることにより、従業員の正確な勤怠時間を記録することが可能です。
④感染症対策
また、感染症対策としても、入退室の記録は有効です。
オフィスへの入退室時間・滞在時間を記録することによって、感染者が発生した場合の経路も辿りやすくなるでしょう。顔認証の機器には、入退室時に検温を同時に行うものもあります。
【顔認証】の入退室管理システムとは?
顔認証は、生体認証のひとつで「顔」で個人を認識し、認証を行う仕組みです。
身近なところでも実用されており、スマートフォンのロック解除やフィットネスジムの入退館にも利用されています。
よく見かけるカードでの入退室管理システムなどは、認証部分にカードをかざし、照合した際にドア(電気錠)を開けますが、顔認証の入退室管理システムは、カードの代わりに認証部分に顔をかざしドア(電気錠)を開けるシステムです。
生体認証を使い、オフィスの入退室管理を行われている企業は増えてきています。
また、顔認証の仕組みは誤認率が低く、使い勝手の良いシステムとして最近多くのお客様が検討されています。
では、顔認証は他の生体認証とはどこが違い、どのようなメリットがあるのでしょうか。
顔認証と他の生体認証との比較
生体認証は種類も豊富で、顔認証、指紋認証、静脈認証、虹彩認証などがあり、用途や予算によって最適なものを選択できます。
それぞれの生体認証の特徴は以下の通りです。
顔認証
個人の目・鼻・口の位置や輪郭、大きさの情報などを基に本人認証を行います。
個人の顔をコピーすることは難しいため、利便性と安全性の高さを兼ね備えています。比較的汎用性も高く、個人レベルでの活用から企業や組織での認証にも利用可能です。
また近年AIの技術の向上に伴い、マスクを着用したまま認証可能であったり、測温の機能を有したものも登場しております。
>>顔認証システムの仕組みや詳しい認証方式についてはこちらをクリック
指紋認証/静脈認証
指紋認証、静脈認証はそれぞれ指の特徴点を利用して認証を行う解錠方法です。
指紋認証の場合は、隆線と呼ばれる指表面の突起の特徴を読み取り、照合を行います。 静脈認証では、近赤外線を透過させて血流パターンを読み取り、照合を行います。
どちらも生体認証でなりすましが困難というメリットがあります。
指紋を読み取るセンサーは、小型で比較的安価に導入できる一方、指の乾燥や皮脂の状態によって読み取り精度に影響を及ぼすというデメリットがあります。
静脈は指の内部状態を照合するため、指紋認証より外部環境に影響しにくい一方冬場に血流が悪くなると認証精度が落ちることや、指の置き方によって認証が左右されるなど認証に時間がかかることがあります。
虹彩認証
虹彩は瞳の周りにある瞳孔以外の部分を指します。
虹彩は経年変化による影響が少なく双子でも違いを認証できることから、精度の高い生体認証を実現可能です。
デメリットとしては認証する際の認証機との距離感が掴みにくく、運用方法を工夫する必要があります。
顔認証での入退室管理が求められているワケ
- コロナ対策に有効な非接触での入退室が可能
- カードを持ち歩く必要がないフリーな認証方式
- オフィスだけでなく、お店や工場など様々な場所で導入可能
- 代理認証ができないため、なりすましのリスクがない
- 季節の変わり目の影響を受けない認証方式
従来の入退室管理は、カードを忘れたり、暗証番号を忘れると入室出来ない可能性がありました。
これらの悩みを解決するための生体認証、特に非接触の認証方式が求められています。
特に顔認証システムは「使いやすく、セキュリティレベルが高い認証システム」として、いまや多くの施設や製品に導入が進んでいます。
また、勤怠管理システムと連携することにより、カード認証による「見せかけ」の打刻もなくなるため、より正確に管理ができ、照合の手間も省くことができます。
注目!顔認証入退室管理システム主要3社
入退室管理システムを扱っている企業でも、顔認証システムを提供している企業は限られています。特に注目されている3社をピックアップしてご紹介致します。
セキュア
(出所:セキュア公式Webサイト)
導入件数4,000以上の実績がある株式会社セキュア。
無人店舗の運営等、AI技術にも力を入れていますが、オフィス向けに展開する「Secure AI Office Base」には、顔認証による測温・マスク検知機能が搭載されています。
クラウド管理のため遠隔操作に対応していることもポイントです。サテライトオフィスやコワーキングスペースでの運営にもおすすめです。
職場のあり方が多様化する時代に、社員の安全と働きやすさを追求する企業様には注目のサービスといってよいでしょう。
アズビル
(出所:アズビル公式Webサイト)
オフィスビル、商業ビル、病院、学校などに導入実績がある企業です。
2020年、日本コンピュータビジョン株式会社との提携を発表し顔認証の取り扱いを開始しました。
アズビル社の入退室管理システムと組み合わせて販売を開始し、豊富な実績や充実した保守体制を活かし顔認証製品を提供が可能です。
NEC
(出所:NEC公式Webサイト)
NECは高い精度とスピードを武器に、顔認証を使った様々な製品やサービスを提供してます。
企業・教育機関・公共施設・商業施設・イベント会場・テーマパークなど、幅広い分野に導入実績がある企業です。
マスクやサングラス、横向きでの認証も可能で、顔認証による決済にも取り組んでいます。価格と折り合えば、オフィス管理に期待以上の効果を発揮出来そうです。
まとめ
入退室管理システムに顔認証を活用することで、従業員のハンズフリーでスムーズな入退室が可能となります。また、顔認証システムは高度なセキュリティレベルを誇るため、多くのオフィスや工場で導入が現在進んでいます。
今後、入退室管理システムを導入される企業様は、「顔認証」の入退室を考慮に入れみてはいかがでしょうか。