イベント開催時にクラスターを出さないためのコロナ感染対策7つ!感染発生後の対応もあわせて紹介!
「イベントを開催する際の感染対策が知りたい」
「イベントで感染者が発生した場合、どう対応すればいいのだろう?」
実は内閣府から、「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」がでています。しかし具体的な対策として何をすべきか、イメージしづらい方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- 新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインの概要
- ガイドラインを参考にしたイベント開催時の感染対策7つ
などについて解説いたします。
なお、記事の後半で「イベントでコロナ感染者が発生した場合の対応」についても解説しているので、感染対策を徹底したい方はご一読ください。
なおイベントでは入退場時の検温だけでなく、イベント会場内の3密対策がとても重要です。イベント会場内の3密対策のきっかけとして、混雑状況を可視化してみてはいかがでしょうか。
目次
イベントの新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインとは?
イベントの新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインとして、内閣官房が「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン」を出しています。
イベント開催時には、業種に合わせてこのガイドラインを遵守することが重要です。
ガイドラインで提示されている項目の一例を、いくつか紹介します。
- 音楽コンサートにおけるガイドライン(団体名:一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会)
- 祭り・イベント等開催に向けた感染拡大防止ガイドライン(団体名:公益社団法人 日本青年会議所)
- スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン(団体名:公益財団法人 日本スポーツ協会)
- アクティビティツアー向け新型コロナウイルス対応ガイドライン(団体名:アクティビティツアー連絡会)
ただし、イベント開催にあたっての感染対策については、イベントを開催する都道府県知事の方針に従うことが前提です。
イベントの上限人数や収容定員割合といった規模要件の確認、出演者・参加者への接触確認アプリ(COCOA)の利用促進など、都道府県が設定する要件に沿って開催するよう心掛けてください。
ここまで、イベントの新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインについて紹介しました。
「実際の感染対策例が知りたい」と感じている方もいるのではないでしょうか。
続いて、イベントを開催する際の新型コロナウイルス感染対策についてご紹介します。
イベントを開催する際の新型コロナウイルス感染対策7つ
一言でイベントといっても、スポーツや音楽、展示会など種類はさまざまです。
ここでは「ライブハウス・ライブホールにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を例に、イベントの感染対策について以下の7つを紹介します。
- 【対策1】イベントが与えるリスクを評価し、開催するかを決定する
- 【対策2】入場人数を制限することで、人の密集を防止する
- 【対策3】イベント参加者へ感染対策を周知し、感染予防の意識を高める
- 【対策4】会場入口やトイレなど、イベント会場での感染対策を実施する
- 【対策5】イベント従業員の感染防止対策を徹底し、感染リスクを下げる
- 【対策6】感染疑いのあるイベント参加者への対応策を決めておく
- 【対策7】保健所との連携体制を整え、感染者が出た際は速やかに対処する
お伝えする内容を参考にして、自社での取り組みに活かしてください。
【対策1】イベントが与えるリスクを評価し、開催するかを決定する
事業者および主催者は、イベントが与えるリスクを事前に評価してから開催するかを決めましょう。
リスク評価すべき項目は、下記の通りです。
- 感染経路(接触感染・飛沫感染)のリスク評価
- 集客施設のリスク評価
- 地域の感染状況に関するリスク評価
新型コロナウイルスは、接触感染・飛沫感染が主な感染経路です。そのため来場者やイベント関係者の動線、接触頻度などを踏まえたリスク評価が求められます。
集客施設の場合には、来場客の移動状況はどうか、施設内で人同士の距離は確保できるかなど、過去の来場実績を考慮しつつ評価しましょう。
また、地域での感染状況をリスク評価することも求められます。
もし地域で感染拡大の可能性が報告された場合、施設管理へどのような影響が及ぶのかをリスク評価しておきましょう。
【対策2】入場人数を制限することで、人の密集を防止する
イベント開催時の感染対策2つ目は、入場人数を制限して人の密集を防止することです。イベント主催者に求められる方策の一例をご紹介します。
- 入場可能時間、イベント開始時間を前倒しする
- 入場待機列を設置する
- 大人数での入場を制限する
イベント開催時は、各都道府県が設定する規模要件に基づいて開催の可否や開催時の方法を検討しましょう。
基礎疾患のある方、喫煙者、高齢者、妊娠後期の方などが入場する場合、感染時の重症化リスクが高いためにより慎重な対応が求められます。
【対策3】イベント参加者へ感染対策を周知し、感染予防の意識を高める
事業者および主催者は、感染予防の意識を高めるために、イベント参加者へ感染対策を周知することも大切です。
周知すべき内容を下記に示します。
- 咳エチケット
- マスクの着用
- 手洗いの徹底
- 手指消毒の徹底
- 人同士の十分な間隔確保の徹底
また、ガイドラインに則った感染対策を行うことについて、事前にホームページやSNSで公表するように努めてください。
【対策4】会場入口やトイレなど、イベント会場での感染対策を実施する
イベント開催時の感染対策4つ目は、会場入口やトイレなどでの感染対策の実施です。
会場入口の行列では、人同士の十分な間隔確保を促し、入場者にはマスクやフェイスガードを着けるよう要請してください。
マスクを持参していない入場者がいる場合は主催者側で配布して、着用率100%を担保することが求められます。
また、会場入口には手指消毒用の消毒液を設置し、残量がなくならないよう定期的に点検を行いましょう。
トイレでの感染対策としては、従業員による清掃や消毒、蓋を閉めた状態で汚物を流すようイベント参加者へ周知することなどが挙げられます。
イベント開催時は休憩中のトイレ混雑が予想されるため、混雑を回避できるよう休憩時間は長めに設けてください。
【対策5】イベント従業員の感染防止対策を徹底し、感染リスクを下げる
続いて紹介する感染対策は、感染リスクを下げるために従業員への感染防止対策を徹底することです。
出勤前には自宅等での検温に努め、もし発熱がある場合は無理して出勤せず、自宅待機等の対応を図りましょう。
イベント従業員にはマスク着用と手指消毒、石鹸や流水による手洗いの徹底が求められます。
また、イベント開催時に着用したユニフォームや衣服は、こまめに洗濯してください。
管理者は、従業員の緊急連絡先や勤務状況を把握しておきましょう。
イベント開催時の従業員数は、イベント運営や集客施設の管理に必要な最小限度の人数に留めるなど工夫が求められます。
【対策6】感染疑いのあるイベント参加者への対応策を決めておく
事業者および主催者は、感染疑いのあるイベント参加者への対応策を決めておく必要があります。
もしイベント開催中に感染が疑われる人が発生した場合、速やかに隔離を行わなければなりません。保健所へ連絡して指示を受けましょう。
また、感染が疑われる人に対応する従業員は、マスクや手袋の着用、対応前後の手洗い・手指消毒を徹底する必要があります。
【対策7】保健所との連携体制を整え、感染者が出た際は速やかに対処する
事業者は感染者が出た場合に速やかに対処できるよう、所轄する保健所との連携体制を整えておく必要があります。
イベント参加者の緊急連絡先名簿を作成し、いざというときは保健所へ提供できるよう体制を整えることが大切です。
また緊急連絡先名簿は1ヶ月程度保存し、保管の際は個人情報が漏れないよう注意してください。
ここまで、イベント開催時の新型コロナウイルス感染対策を7つお伝えしました。ここで一度、これまで紹介した内容をまとめます。
【イベント開催時の新型コロナウイルス感染対策7つ】
- イベントが与えるリスクを評価し、開催するかを決定する
- 入場人数を制限することで、人の密集を防止する
- イベント参加者へ感染対策を周知し、感染予防の意識を高める
- 会場入口やトイレなど、イベント会場での感染対策を実施する
- イベント従業員の感染防止対策を徹底し、感染リスクを下げる
- 感染疑いのあるイベント参加者への対応策を決めておく
- 保健所との連携体制を整え、感染者が出た際は速やかに対処する
イベント開催時の感染対策を知った上で、「感染が発生した場合の対応について詳しく知りたい」と感じている方もいるのではないでしょうか?
続いて、イベントで新型コロナウイルスが発生した場合の対応について見ていきましょう。
イベントで新型コロナウイルス感染が発生した場合の対応2つ
十分な対策をしていたつもりでも、イベントで感染者が発生してまうことがあります。そのような場合には、速やかに適切な対応を施すことが重要です。
ここでは、イベントで新型コロナウイルス感染が発生した場合の対応を2つご紹介します。
- 【対応1】保健所にイベント参加者の情報を提供する
- 【対応2】イベント参加者へ感染者が発生したことを通知する
それでは、1つずつ解説します。
【対応1】保健所にイベント参加者の情報を提供する
新型コロナウイルスが発生した場合、保健所へイベント参加者の情報を速やかに提供することが求められます。
このとき、保健所からの調査に協力して必要な情報を提供しましょう。
保健所へ必要な情報を提供するためにも、イベント参加者の緊急連絡先名簿を作成しておくことが重要です。
【対応2】イベント参加者へ感染者が発生したことを通知する
イベントでクラスターが発生した場合、主催者はその旨をメールなどで参加者へ伝える必要があります。
イベントによっては、登録チケット販売事業者を通してチケットを販売していたケースもあるでしょう。
そのようなケースでは、主催者と登録チケット販売事業者の間で取り決めた方法に従い、チケット購入者へ速やかに感染者が発生したことを通知しましょう。
イベントでの感染対策には、システムの導入がおすすめ
イベントでは、入退場時の混雑を避けることがとても重要です。とくにコロナ過においては、マスク着用有無のチェックや、入退場時の検温に時間をかけるのは避けたいところ。
こういった場合におすすめなのが、入退場時に測温・マスク着用チェックができるシステムの導入です。たとえば「SECURE AI Office Base」なら、顔認証システムでマスク着用チェックができるほか、マスクを着用したまま測温もできます。
入退場時の混雑を避けたい方におすすめです。
また、イベント会場内での密を避けるなら、混雑カウントシステムの導入もおすすめです。
たとえば混雑見える化ソリューションの「混雑カウント」は、会場内の混雑状況を可視化できます。
さらにはAPIによるWeb連携もできるため、主催者だけでなく来場客も、Web上で混雑状況の確認が可能です。
その結果、
- 来場客自身が、混んでいるエリアを避けてイベントを楽しむ
- スタッフが混雑しているエリアで、別のエリアに誘導する
など3密を避けやすくなり、感染対策にも効果的です。
イベント会場での密を避けるために、「混雑カウント」の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ:感染対策を十分に行って、イベントを成功させよう!
今回は、イベントでの感染対策についてご紹介しました。ここで、これまでの内容を振り返ってみましょう。
■イベントの新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインとは?
- 内閣官房が「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン」を出している
- イベント開催時には業種に合わせてガイドラインを遵守することが重要
- ただし、イベント開催にあたっての感染対策はイベントを開催する都道府県知事の方針に従うことが前提
■イベント開催時の新型コロナウイルス感染対策7つ
- イベントが与えるリスクを評価し、開催するかを決定する
- 入場人数を制限することで、人の密集を防止する
- イベント参加者へ感染対策を周知し、感染予防の意識を高める
- 会場入口やトイレなど、イベント会場での感染対策を実施する
- イベント従業員の感染防止対策を徹底し、感染リスクを下げる
- 感染疑いのあるイベント参加者への対応策を決めておく
- 保健所との連携体制を整え、感染者が出た際は速やかに対処する
■イベントで新型コロナウイルス感染が発生した場合の対応2つ
- 保健所にイベント参加者の情報を提供する
- イベント参加者へ感染者が発生したことを通知する
感染発生後に「十分な対策が行えていなかった」と指摘されないよう、できる対策を講じた上でイベントを開催するようにしましょう。
なかでも混雑見える化ソリューションの「混雑カウント」では、イベント会場内のエリア毎に混雑状況が分かるモニターなどの設置が可能です。さらに運用開始後に保存したデータを活用し、混雑度の予測もできます。
イベント会場での密を避けるために、混雑カウントシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。詳細については、以下からお問い合わせください。
また検温時の混雑を避けたいなら、SECURE AI Office Baseもおすすめです。マスク着用有無のチェックや、マスク着用したまま顔認証・測温ができます。詳細については、以下からお問い合わせください。