監視カメラで人物特定ができるって本当?原理や役割、活用事例を徹底解説
「監視カメラで人物の特定はできるのだろうか」
「人物特定機能がある監視カメラの導入を考えている」
このように考えている方に向けて、本記事では以下の内容をご紹介します。
- 監視カメラの人物特定機能の概要や仕組み
- 監視カメラで人物を特定する方法
- 人物特定ができる監視カメラの活用方法
監視カメラで人物特定できないか悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
また、監視カメラシステムの必要性や導入の流れについては下記で詳しく解説しております。「そもそも監視カメラを導入する必要があるのだろうか」「どのような流れで導入するのだろうか」と悩んでいる方はぜひチェックしてください。
目次
監視カメラの人物特定機能とは?
監視カメラの人物特定機能とは、あらかじめ登録された顔画像データを照合して、カメラに映った人物を認証する機能のことです。本人確認はもちろん、犯罪への備えとしても活用できます。
たとえばスポーツジムの場合、会員の顔画像をあらかじめシステムに登録すると、
- 入館時に顔認証を行うことで本人確認ができる
- ジム館内で置き引きなどが発生した場合、犯人を特定しやすくなる
- 入館時に体温測定を行い、発熱者の入館を防ぐことができる
といった使い方が可能です。
また、入退室管理システムと人物特定ができるカメラを組み合わせることで、顔画像の登録を行っていない人がオフィスや建物内に入るのを防ぐこともできます。
監視カメラでどうやって人物特定するのか
監視カメラがどのように人物特定を行うのか、あらためて確認しましょう。一般的には以下の手順を踏んで人物特定を行います。
- データベースに対象者の顔画像を登録
- 映像から顔画像を検出して照合
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
【手順1】データベースに対象者の顔画像を登録
まずは、データベースに対象となる人物の顔画像を登録します。スマートフォンのカメラを活用して自分の顔写真を撮影し、システム上にアップロードするパターンが一般的です。
スポーツジムの場合は入会する時に、オフィスの場合は新入社員が入社したタイミングで顔写真の登録を行うことが多いです。顔写真の登録後は、システムが自動で映像から人物を特定してくれます。
【手順2】映像から顔画像を検出して照合
顔画像の登録が終わった後は、システムが自動で照合を実施し、カメラに映った人を特定します。
たとえば小売店の場合、会員が店舗のどこにいるのか自動で判別可能です。顔写真と個人情報を紐付けている場合、万引きや置き引きといった犯罪が発生した場合に犯人をすぐに特定しやすくなります。
最近の人物特定機能が搭載された監視カメラは、より正確に本人確認を行うためにAIなど最新技術を活用しており、高い精度で本人を特定できるようになっています。
人物特定機能がある監視カメラの役割3つ
人物特定ができる監視カメラにはどのような活用方法があるのでしょうか。下記では、その主な役割を3つご紹介します。
- 入退室・勤怠管理
- オフィス・店舗・敷地内の防犯
- 特定人物の行動を追跡できる
犯罪への備えとしてだけでなく、オフィスの入退室管理にも活用できます。どういうことか、詳しく見てみましょう。
【役割1】入退室・勤怠管理
人物特定ができるカメラを活用すると、オフィスの入退室管理や勤怠管理も実施できます。
勤怠管理システムとカメラを連携させることで、従業員がオフィスにいるか判別できるようになります。一般的にはオフィスに入室・退室する時に顔認証を実施して、出退勤時間を正確に把握するものです。
また、認証された人のみドアの解錠を行う仕組みを導入することで、オフィスへの部外者の侵入を防ぐことができます。
【役割2】オフィス・店舗・敷地内の防犯
監視カメラの人物特定機能を活用すると、オフィスや店舗で犯罪が発生するのを防ぐことができます。
たとえば、店舗やオフィスの入退室時に顔認証を実施し、認証を行わなければドアが解錠されないようにすれば、第三者が黙って侵入できなくなります。
また、店舗内であれば人物特定が容易にできるため、万引きや置き引きといった犯罪が発生した場合にすぐ犯人を特定可能です。「顔認証機能を搭載した監視カメラが設置されています」といった張り紙をするだけでも、犯罪の抑止効果が期待できます。
なお、オフィスや店舗での監視カメラ設置を検討している方は、下記の記事を合わせてご一読ください!
▼オフィスで監視カメラの設置を検討している方はコチラ
▼店舗で監視カメラの設置を検討している方はコチラ
【役割3】特定人物の行動を追跡できる
人物特定機能を活用すると、不審な行動を行っている人物の行動を追跡しやすくなります。
たとえば万引きが発生した場合、犯人がカメラに映っている時間をすぐに抽出しやすくなるため、犯行の全容をすぐに把握しやすいです。最近はAIなど最新技術の活用もすすんでおり、正確かつ効率的に特定の人物の行動を追跡可能です。
ここまで、人物特定機能がある監視カメラの役割をご紹介しました。次は、実際の活用事例についてご紹介します。
人物特定機能がある監視カメラの活用事例3つ
ここからは、人物特定機能がある監視カメラの活用事例を3つご紹介します。
- 従業員や来訪者の健康チェック
- 不審者の侵入防止
- 万引きなどの店舗内犯罪の検挙
具体的にどのように活用できるのか、詳しく見てみましょう。
【事例1】従業員や来訪者の健康チェック
利用するサービスにもよりますが、人物特定機能があるカメラの中には体温チェック機能を搭載したものがあります。
顔認証を実施する際に体温測定を実施するため、手間をかけず体調不良者を早期発見したり発熱している人の出社・入店を防いだりできます。
オフィスや店舗内での病気感染を防ぐなら、体温測定にも対応したカメラの導入がおすすめです。
【事例2】不審者の侵入防止
人物特定機能がついている監視カメラとシステムを連携させれば、オフィスの入退室を管理できます。
たとえば、出勤時に顔認証の実施を行わなければオフィスのドアが解錠されないようにすることで、不審者がオフィス内に侵入するのを防ぐことができます。
人数の多い事業所や人の出入りが多いオフィスの防犯として、人物特定ができる監視カメラの導入はおすすめです。
【事例3】万引きなどの店舗内犯罪の検挙
人物特定機能が搭載された監視カメラを導入すれば、万引きや置き引きといった犯罪が発生したときに検挙しやすくなります。
カメラに映っている画像と登録されている顔画像と個人情報を照合すると、どこの誰がどのような犯罪を行ったのかすぐに特定しやすいです。
たとえば小売店の中で万引きが発生した場合、犯行の瞬間はもちろん犯人の前後の行動も把握できるだけでなく、どこの誰が犯人なのかもすぐに判明します。
よって人物特定機能が搭載された監視カメラを導入することで、犯人の特定が容易になり検挙につながりやすくなります。
人物特定機能のある監視カメラに関するよくある質問
「人物特定までできる監視カメラの導入を考えているけれど、よくわからない点があって導入まで踏み切れない」といった方もいるのではないでしょうか。
そこで、人物特定機能の監視カメラに関するよくある疑問を紹介します。
▼よくある質問の例
- マスク装着時でも人物特定機能は作動する?
- 監視カメラの映像から警察が犯人を特定するまでの期間は?
各質問に対する回答をさっそく見てみましょう。
【質問1】マスク装着時でも人物特定機能は作動する?
マスクを着用している場合でも、サービスによっては人物特定まで可能です。
マスクで覆われていない目元などを認証したり、AIやディープラーニングなど最新の技術を活用したりすることで、マスク着用時でも高い精度で本人確認を行えます。
マスク着用時でも人物特定できる詳しい理由については下記記事で解説しているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【質問2】監視カメラの映像から警察が犯人を特定するまでの期間は?
監視カメラの映像から犯人の特定まで、おおよそ1ヶ月ほど期間がかかると言われています。
ただし、画質が悪くて人物を特定できなかったり録画の保存期間を過ぎて上書きされてしまっていたりする場合は、犯人の特定に時間がかかったり特定できなかったりします。
犯罪が発覚したらすぐに警察に相談するのはもちろん、犯罪が行われているデータを上書きしてしまわないよう犯行前後の録画は別途保存するようにしましょう。
まとめ:人物特定ができる監視カメラは幅広い用途で利用可能
人物特定ができる監視カメラについてご紹介しました。ここで、紹介した内容についてまとめます。
- 人物特定機能がある監視カメラを活用すると、入退室管理を効率化したり防犯に活用できたりする
- 来訪者が発熱しているかチェックしたり不審者が侵入しないよう防いだりできる
- マスクを着用しても人物特定は可能で、犯人の特定にも貢献する
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