導入事例

外部からのアクセス防止と非常時の自動解錠で入退室の不安を一挙に解決

医療法人弘済会 宮川病院

事業内容
地域包括ケア病床を中心とした医療サービスの提供           
所在地
山梨県南アルプス市
導入商品
入退室管理システム(BioStar 2)
導入年月
2025年6月

POINT

  • 通用口の常時開錠状態のためセキュリティ面での不安が顕在化していた
  • 火災報知器と連動させ、非常時には自動開錠機能を持たせることで安全を確保
  • 入室制限設定により、必要な人員のみアクセス権を付与
  • さまざまな立場の利用者にも対応しやすいカード認証とテンキーの併用

安全性と利便性を両立するセキュリティ体制を構築

宮川病院は、山梨県南アルプス市で地域包括ケア病床を中心に運営する地域密着型の医療機関です。地域包括ケア病床では、急性期治療後の患者様に最長60日間のリハビリテーションと在宅復帰支援を提供しています。このたび患者様と職員の安全確保を目的に、入退室管理システムを全面刷新しました。

――入退室管理システムのリニューアルを検討した経緯を教えてください。

宮川病院 事務長 奥山貴司様(以下、奥山様):当院では3年前に電池式のICカードシステムを導入しましたが、運用面でいくつかの課題を抱えていました。最大の問題は、職員・業者用の通用口を24時間施錠できない状況が続いていたことです。

通用口は非常口も兼ねており、緊急時には避難経路として機能する必要があります。しかし火災報知器と連動できず、自動開錠機能がなかったため、結果として常時開錠せざるを得ませんでした。セキュリティ強化と安全確保の両立ができない状態だったのです。

非常勤の医師への対応も課題となっていました。月1回のみの当直対応のため、夜間に出勤する医師に対し、その都度ICカードを配布・回収することはあまり現実的ではありません。こうした事情があっため、通用口は朝も夜も常に開錠しなければいけませんでした。このような状態が非常に不安でした。

――同じシステムを通用口以外にも採用されていたとお聞きしました。

奥山様:職員の更衣室や経理室などもICカードで運用していましたが、認証の遅さがネックでした。開錠まで5~7秒ほどかかるため、業務中のストレスになっていたようです。ICカードがエラーを起こすたびに再設定が必要になる他、電池式だったため定期的な電池交換作業にも負担を感じていました。導入した当時はそれが普通だと思っていました。

――セキュアのシステムとの出会いについて教えてください。

奥山様:展示会に情報収集のために参加した際、たまたまセキュアさんの入退室管理システムを知りました。その後デモ機での実演を行っていただき、ほぼその場で導入を決めていました。

最も気に入った点は、火災報知器と連動して自動開錠される機能です。これでようやく通用口を常時施錠できると確信しました。さらに、カード認証とテンキー入力を併用できる点も魅力的でした。費用も従来システムとほぼ同額で、もはや移行しない理由がありませんでした。

――導入プロセスはスムーズでしたか。

奥山様:非常にスムーズでした。既存ICカードをそのまま流用でき、職員の負担も最小限でした。施工時は担当者が常に立ち会ってくださり、外来の多い午前中を避けて騒音の出る作業を午後に実施するなど、細かな配慮がありました。

過去には、病院内の工事にもかかわらず作業中のマスク着用が徹底されなかったり、想定以上の騒音が発生したりしたこともありました。セキュアさんにはそういった配慮不足を感じたことは一切なく、プロフェッショナルな対応でした。

火災報知器との連動テストも実施していただき、火災報知器作動時の自動開錠を確認できました。これで避難経路の確保という最も重要な安全性も担保できるようになりました。

職種別アクセス管理と高速認証で職員の働きやすさが向上

――導入後、どのような変化がありましたか?

奥山様:まず通用口を24時間施錠できるようになり、ようやく安心できるレベルまでセキュリティが向上しました。これまでできなかったこととして、入退室を職種別に個別のグループ管理も可能になりました。本来、事務室の入室権限は事務職員のみに付与していますが、事務職が不在の夜勤時には看護師も立ち入る必要があります。この権限を日勤しか担当しない看護師には付与しないなど、細かな設定ができます。必要な人が必要な場所にアクセスできる適切な管理が実現できて業務効率も上がっています。

――職員の皆様の反応はいかがですか?

奥山様:同じ端末を院内数カ所に設置していますが、 使いやすさや出入りのスムーズさを評価する声が多く聞かれます。認証速度が格段に向上したことで、業務中のストレスが大幅に軽減されたとも聞きます。

このようなシステム改善は、当院が力を入れている職場環境改善の一環でもあります。医療業界全体で人材確保が課題となる中、職員の定着率向上と新規採用の促進は重要な経営課題です。セキュリティ強化によって職員が安心して働ける環境を整備することは、その取り組みにおいて非常に重要な要素だと考えています。

――出勤頻度の低い非常勤職員への対応についても成果をお聞かせください。

奥山様:ICカードと同時にテンキーの併用ができることで解決しました。常勤職員にはICカードを貸与し、非常勤医師や出入り業者は暗証番号でアクセスできるような運用にできたことは画期的でした。

もちろん、テンキーの暗証番号についてはセキュリティ管理を徹底しています。入退室ログをチェックし、定期的に暗証番号を変更する体制を整えています。内部規定で年1回の変更を定め、防犯カメラとの併用で二重のセキュリティを実現しています。

セキュリティ投資は医療の質向上への第一歩

――今後の課題や展望について教えてください。

奥山様:セキュリティの強化対策に終わりはありません。
患者様や従業員の安全確保のために、今後もバージョンアップを行う必要があると考えます。 また、受付業務の自動化など、病院運営の効率化にも関心がありますが、コスト面で導入のハードルが高いのが現状です。セキュアさんには、入退室管理の枠を越えた提案を期待しています。

――セキュリティに課題を感じている医療機関の方々へメッセージをお願いします。

奥山様:地方の医療機関は、まだまだセキュリティが甘い施設が多いのではないでしょうか。たしかにコストはかかりますが、導入せずに後悔するより、早めに対策すべきだと私は思います。医療機関は患者様の命を預かる場所であると同時に、多くの職員が働く職場でもあります。関わるすべての人の安全を守ることは基本的な責務であり、セキュリティ投資は、より良い医療サービスを提供するための必要不可欠な投資だと確信しています。

セキュアさんのシステムは、利用者としても管理者としても非常に使いやすい点が魅力です。設定から運用まですべてがシンプルで、専門的な知識は必要ありません。施設の構造や運用に合わせた提案もいただけるため、規模を問わず多くの施設におすすめしたいですね。

<担当営業より>
医療機関特有の課題を深く理解し、最適なソリューションをご提案できたこと、またご評価いただいたことを嬉しく思います。火災報知器との連動による安全性の確保と、多様な利用者に対応できる柔軟な認証方式の組み合わせは、病院様のニーズに合致したものでした。今後も、職員の皆様が安心して医療に専念できる環境づくりをサポートしてまいります。

©2025 Suprema Inc. ここに記載されているSuprema及び識別用の製品名と番号は、Suprema Inc. の登録商標です。

※本記事に掲載している内容は、記事制作時点の情報です。現在の状況とは異なる場合があります。

Profile

インタビュー対象者

医療法人弘済会 宮川病院

事務長:奥山貴司様       

導入設備



入退室管理システム(BioStar 2)

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