
株式会社映像センター
- 事業内容
- 映像・音響・照明機器のレンタル、AV設備の企画設計・施工・保守運営
- 所在地
- 東京都江東区
- 導入商品
- 入退室管理システム(BioStar 2)、クラウド受付システム(RECEPTIONIST)
- 導入年月
- 2025年2月
POINT
- 3年間にわたる移転プロジェクトを機に包括的セキュリティ強化を実現
- 顔認証による入退室でカード管理のわずらわしさを解決
- フロア別入室制御 x 受付システムの活用で安心かつ働きやすい環境を構築
- 外部スタッフ・アルバイトを含む従業員のスムーズな入退室を実現
本社移転を機に計画された包括的セキュリティ強化
株式会社映像センターは、1968年の設立以来、映像・音響・照明機器のレンタルから、AV設備の企画設計まで幅広く手がける業界のパイオニアです。このたび、3年間にわたる移転プロジェクトの集大成として新本社が竣工し、建物全体のセキュリティシステムを一新しました。
野上高志様(以下野上様):新しい倉庫を探し始めたのは5年ほど前でした。以前の物件の長期契約が難しいことが分かっていたため、いろいろな場所を下見にも行っていました。現在の場所は、本来の事務所があった建物の隣接地という、弊社にとっては理想的なロケーションです。
物流系の展示会を訪れた際に、オーナーが倉庫の借主を探すために出展していたことで偶然出会うことができました。

敷地面積も広いうえ、弊社の希望で建物の構造も変更が可能という条件でした。
BTS建築による高さ12メートルの無柱空間を持つ「ラボ」は、誇れる空間のひとつです。倉庫としての機能と事務所としての使いやすさを重視しつつ、さらに映像・音響業界のニーズに合わせた自由度の高い設計となっています。
※BTS (Build to Suit): テナントの特定のニーズに合わせて建設される、オーダーメイドの建物
内田健次様(以下内田様):映像・音響・照明機器のレンタルという点では、非常に多くの協力会社やアルバイトスタッフが出入りするのが特徴です。スタッフのIDごとに入室できるフロアやエリアを制御することが必須で、一般的な倉庫に比べると、強固な監視体制、防犯対策を構築する必要がありました。特に今回のように、弊社で一棟丸ごと使わせていただく形になると、敷地も含めてセキュリティを管理しなければなりません。
これまでは、IDカードを貸与して管理をしていましたが、置き忘れや紛失のリスクは常につきまといます。さらに毎日、事務所を最後に退出する人が全館の見回り確認をしてから戸締りする必要があり、日々の生産性を下げることにもつながる課題がありました。

顔認証とエレベーター連動で実現するフロア別セキュリティ
セキュリティシステムの検討にあたり、映像センター様は警備会社に相談を持ちかけ、その結果、入退室管理システムに関する細かな支援を行う専門企業としてセキュアを紹介されました。カード管理から脱却するための切り札として、顔認証による入退室の検討が本格化します。
内田様:当初は、カードに代わるシステムとして静脈認証を検討していました。しかし、倉庫内では台車を押したり、手荷物を持ち歩いたりすることも多いため、利便性が高いとは言えません。警備会社からセキュアさんを紹介された際に、顔認証ならその辺りも解決できると提案していただきました。
野上様:手が塞がっている状況は頻繁にありますからね。手をかざす必要がない顔認証は魅力的でした。利用するシーンを考慮して、検討できたのはよかったと思います。導入前には機器をお持ちくださりデモンストレーションをしていただきました。その際にマスクを着用していても認証できる点、また認証スピードの速さにも驚きました。これなら社員の日常業務に支障をきたすことはないだろうとイメージできました。

社員の負担を軽減するフロア別顔認証とQRコード受付
新システムで最も大きな特徴、そしてこだわった点は、入退室管理を、従来の全館管理からフロア別管理へ変更した点です。これにより、1日の終わりに、最終退出する社員の確認業務の負担を大幅に軽減できました。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
野上様:フロア別の入退室管理を選んだのは、「別のフロアにまだ誰か残っていないか」を確認して回ることが、遅くまで働いていた社員の負担になっていたからです。エレベーターにも顔認証端末を設置してフロア別の入退室管理を実装することで、それぞれの従業員が業務上必要なフロアにだけアクセスできるシステムの運用が可能になりました。
システムは複数のセキュリティパターンで構成され、部署ごとに入室可能エリアを細かく制御しています。
内田様:サーバールームや編集室、リモートメンテナンス室など、守秘義務のある部屋も多数あります。部署の特性に応じて、誰でも入れるエリアと制限エリアを明確に分けることができました。
また、社員はもちろん、長期アルバイト、さらに定期的に出入りする業者スタッフについては顔の情報を登録してもらいました。一方で先述のIDカードは全廃したわけではありません。顔登録がかえって手間となるような短期間の作業スタッフにはカードを発行し、現場の実情に合わせた運用を確立しています。

さらに一度限りの来客対応で工夫したのが、顔認証入退室管理システムと連携した無人受付システムの導入でした。
内田様:コロナ禍に課題となったのが、来客対応のために管理部門のスタッフが交代で誰か必ず出社する必要があったことでした。受付まで来客を迎えに行き、かつ訪問先までの案内役を担わなければなりません。当時「不要な接触を避けましょう」と言われていたにもかかわらずです。
しかし今回ご提案いただいた受付システム「RECEPTIONIST」を導入したことで、お客様が直接担当者とやり取りできるようになりました。来客 は、事前にメールで受け取ったQRコードを受付に設置されたタブレットにかざすと入館証が発行されます。この入館証を顔認証端末にかざす事で、ご自身にて「入館」することができます。

同時に担当者には来客 の受付が完了した事が通知されるため、内線電話のやり取りも必要なくここでも社員の負担が軽減されました。
野上様:来客が自分で指定された部屋に入室できるのが強みです。たとえば人事部門が採用面接を行う際も、「4階に上がり、QRコードでConference roomに入室ください」と案内しておけば、出迎えが不要になります。会社貸与のスマートフォンの専用アプリ側に、来客情報が直接担当者へ届く仕組みも重宝しています。
迅速な対応と課題解決力で安定運用をサポート

導入時には、エレベーター連動の調整や設置位置の微修正など、いくつかの技術的な課題が発生しましたが、セキュアさんの迅速な対応により短期間で解決できました。
野上様:2基あるエレベーターを1台の認証機で制御したいという要望や、朝日が強い時間帯の顔認証への影響など、実際に運用してみなければ分からなかった課題もありました。しかし、セキュアさんが迅速に対応してくださったのは心強かったですね。
内田様:日々の運用が安定してきたため、社内の各部署も協力的ですね。新入社員の受け入れ時には、人事部門が早い時間に顔登録のタイミングを設けています。アルバイト出社初日にも、管理者が先回りして「今日から来るアルバイトさんの顔登録を10時からお願いします」などと声をかけてくれるようになりました。便利で安全だからこそ、まずは入退室のために「顔」を登録しなければ、仕事をスタートすることはできないことを理解しているのだと感じています。
<担当営業から>
延床面積13000㎡以上にも及ぶ、非常に大規模なBTS型施設プロジェクトの重要なセキュリティ部分にて参加させていただきました。お客様と共に課題を乗り越えながら、このような便利で安全なセキュリティを実現することができました。
お客様のご要望が明確でしたので、その希望を高いレベルでかなえる、そしてその後の安定的な運用も見据えてご提案することは緊張感とやりがいがありました。
顔認証による入退室は、一度運用できれば従業員の皆様の負担軽減にもつながるシステムだと自負しています。デモを通じて認証精度の高さを実感いただいたことも、今回のスムーズなご決定につながったのかと思います。
今後も環境の変化に合わせて本社機能と、重要なAV機器を守るセキュリティの構築のお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。
株式会社映像センター様 ホームページ:https://www.avc.co.jp/
©2025 Suprema Inc. ここに記載されているSuprema及び識別用の製品名と番号は、Suprema Inc. の登録商標です。
※本記事に掲載している内容は、記事制作時点の情報です。現在の状況とは異なる場合があります。
Profile

インタビュー対象者
株式会社映像センター
イベント映像事業部
首都圏営業部 イベント管理部
オペレーション課担当 次長
野上 高志さま
管理企画室
情報システム課 課長
内田 健次さま

