顔認証システムの費用相場は?自社に最適な予算・機能で導入するコツも解説
「顔認証システムの導入を考えているけれど、費用がどれぐらい発生するのか知りたい」
「また社内の稟議を通すために、費用対効果などについても考えたい」
と思うことはありませんか?
オフィスのセキュリティ対策のため、顔認証システムを導入を検討している方もいるでしょう。しかし設備投資をする上で重要なのが、予算の確保です。
「そもそも社内の稟議が通らず、資料作成にかけた時間が無駄になってしまった」
「なんとか稟議は通せたが、投資金額を上回る効果が得られなかった」
といったケースは避けたいもの。
そこで本記事では、
- 顔認証システムの費用相場
- 顔認証システムの費用に影響する3つの要素
- 自社に最適な予算・機能の顔認証システムを導入する3つのコツ
といった社内の稟議に必須となる情報をまとめました。顔認証システムの費用が気になる方は、ぜひ最後までご一読ください。
ちなみに顔認証システムは、セキュリティ対策だけが目的ではありません。従業員の体温測定の自動化やマスク着用チェックなど、オフィスのコロナ対策にも活用できます。
しかし職場のコロナ対策を徹底するなら、顔認証システム以外にも注意すべき点があるもの。
職場でできるコロナ対策については、「職場の3密対策 虎の巻」で詳しくまとめています。「職場のセキュリティ対策だけでなく、コロナ対策についても悩んでいる」という方は、ご一読ください。
目次
オフィス向け顔認証システムの費用の相場は?
オフィス向けの顔認証システムを導入する場合は、前提条件によって費用相場が大きく変動します。具体的に費用に影響のある要素は、次の3つ。
- 設置台数や従業員数
- 顔認証システムのタイプ
- サービスの契約方法
たとえばオフィスに1台のみ顔認証システムを導入する場合と、10台以上導入する場合では費用に差が出るのは想像しやすいと思います。また、システムの構築方法(オンプレミス/クラウド)などによっても費用相場が大きく変わります。
とはいえ、「具体的な相場がわからないと、導入の検討段階に入るのも難しい」と思っている人もいるでしょう。そこで以下では、顔認証システムの導入費用について「NEC」と「SECURE(弊社)」の費用感をご紹介します。
■NEC「顔認証システム導入セット」の場合
費用 | 67万円(税別)から |
補足 | 本体装置、OS、ソフトウェア、1年保守、顔認証/監視ライセンス(1カメラ)の価格です。カメラ、工事費用は含みません。 |
■SECURE「SECURE AI Office Base」の場合
費用 | 月額8,000円から。(初期費用を除く) 引用元:https://secureinc.co.jp/aioffice/ |
補足 | 顔認証の入退室のみのライトプランから、コロナ対策が強化できるプレミアムプランもあり。顔認識端末や工事費用は含みません。 |
上記画像の料金は一例です。詳細な見積もりは、以下からお問い合わせください。
2社のみで費用を比較しましたが、費用感が大きく異なることが分かりましたね。
「なぜこんなに導入費用が異なるのか知りたい」
「どのような要素が顔認証システムのコストに影響を与えているのか知りたい」
と思った方もいるのではないでしょうか。
そこで、先ほども紹介した「顔認証システムの導入費用に影響を与える3つの要素」の詳細について解説します。
顔認証システムの費用に影響する3つの要素とは?
先ほどご紹介したように、顔認証システムの導入費用は
- 設置台数や従業員数
- 顔認証システムのタイプ
- サービスの契約方法
の3つの要素によって大きく変動します。
ただ、「顔認証システムのタイプ」や「サービスの契約方法」など、具体的に費用に影響するイメージがピンと来ない方もいるかと思います。そこで、上記3つの要素が顔認証システムの導入費用に影響を与える理由を見ていきましょう。
【要素1】設置台数や従業員数
顔認証システムの導入費用は、設置台数によって変動します。
従業員が少ない職場であれば、顔認証システムの端末が1台のみでも問題ないかもしれません。しかし以下のように、端末の設置台数が増加するケースもあります。
- 従業員数が多い場合
⇒1台の顔認証端末では足りない
⇒事務所ごと、拠点ごとに端末を導入する必要がある - 扉ごとに端末を設置する場合
⇒オフィスの入り口だけでなく、会議室の入り口など扉ごとに設置する
⇒社内システムと連携して、仕事を効率的に進めることができる - 追加オプションを契約したい場合
⇒追加オプションをフル活用するには、多くの場所に設置する必要があること
⇒入退室履歴の確認や、測温などを行う場合は端末の数が求められる
「設置台数を極力少なくすれば、顔認証システムの導入コストを抑えられるのか」と思った人もいるかもしれません。しかしデバイスの設置台数を必要以上に少なくしてしまうと、以下のような問題が発生してしまう可能性も。
- 顔認証以外の認証方式も採用する場合、認証情報の管理・運用コストが別途発生する
- 顔認証できる出入り口が少なくなり、出勤時間帯によって混雑しやすい
- 非接触の顔認証を導入しても、一部のみではコロナ感染リスクを抱えることに
もちろん「とにかく沢山の顔認証デバイスを導入すれば良い!」というものではありません。しかし最低限のセキュリティ対策が強化できるよう、設置台数を配慮する必要があります。
おすすめは、オフィスの入退室時に顔認証システムを導入することです。入退室時であればセキュリティ対策を強化できますし、端末台数が過剰に増えすぎることもありません。
【要素2】顔認証システムのタイプ
顔認証システムには、「オンプレミス」と「クラウド」の2種類があります。それぞれの特徴は、次の通りです。
オンプレミス | ・自社にシステムやサーバーを構築して運用 ・システムアップデートなどメンテナンスは、自社で行う必要がある ・専用線を使うためセキュリティ面でも安心 |
クラウド | ・クラウドに用意された環境を利用する ・メンテナンスや環境構築を自社で行う必要が無い ・最新のOSを維持できるため、セキュリティ面も安心 |
オンプレミスの場合は、導入時点でサーバー用のPCや、ネットワーク配線などの物理的な設備の準備が必要です。また、導入後も自社でメンテナンスが必要となるでしょう。そのため、インフラに強いエンジニアが自社にいないと運用できません。
一方でクラウドの場合は、クラウドですでに用意された環境を利用します。また導入後にサーバーのOSアップデートなどが必要となった場合も、クラウド事業者がアップデートの対応を行います。
そのためOSのアップデートが遅れたことにより脆弱性(弱点)を突いたサイバー攻撃を受ける心配も減り、セキュリティ面についても安心です。
続いて、コスト面に特化してオンプレミスとクラウドを比較してみましょう。
■顔認証システムのタイプによる費用の違い
かかる費用の例 | |
オンプレミス | ・端末の代金 + 設置工事費用 ・導入時にかかる設備の準備や環境構築費用 ・サーバー運用費(人的コスト + アップデート対応にかかる費用) |
クラウド | ・端末の代金 + 設置工事にかかる費用 ・月額利用料 |
「顔認証システムの端末代金 + 設置工事にかかる費用」は、どちらもかかります。しかしそれ以外の導入費用や運用費などを考えると、オンプレミスの方が費用が高くなる傾向にあります。
もしもコストを抑えて顔認証システムを導入したいなら、クラウド型がおすすめです。
【要素3】初期費用・年額費用
顔認証システムの導入費用には、以下のようなコストが発生します。
■顔認証システムに必要なコスト
- 工事費用
- 端末購入代金
- 月額費用
- オンプレミスの場合:サーバーの運用費(人的コスト + 機器の設備費用など
- クラウド型の場合:システムの月額利用料
また月額費用については、顔認証の機能性によって変わることも。
たとえば
・業務効率化となる機能
・顔認証のデータを活用したDX推進が可能な機能
などがある場合は、高額となる可能性もあります。しかし、追加機能によっては自社の業務を大幅に効率化できるケースもあり、長い目で見ると人件費の削減に繋がることも。
「自社に必要な顔認証システムの機能」をよく考えることが、顔認証システムの費用対効果に大きく影響するでしょう。
整理すると、
- 設置台数や従業員数
- 顔認証システムのタイプ
- 初期費用・年額費用
の以上3つが費用に影響する要素でした。これまでお伝えしたように、自社で導入したい顔認証システムに求める機能によって、費用は大きく変わります。
しかし「自社に必要な顔認証システムの機能が何か分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。そこで次に、自社に合った顔認証システムを導入するために注意すべき3つのポイントをご紹介します。
自社に最適な予算・機能の顔認証システムを導入する3つのコツ
自社に最適な予算・機能の顔認証システムを導入するコツは、次の3つ。
- クラウド型のシステムを選ぶ
- 業務効率化に役立つシステムを選ぶ
- 同時にコロナ対策を行う
それぞれの詳細について、以下で詳しくご紹介します。
【コツ1】初期費用を抑えられる「クラウド型」のシステムを選ぶ
オフィスに顔認証システムを導入するなら、クラウド型のシステムがおすすめです。
- 1から開発する必要がないため、導入コストが少ない
- 既に構築されているサービスを利用するので、契約から導入までが早い
- システムの運用は、自社で行う必要がない
クラウド型の顔認証システムを導入する場合は、既にクラウドで用意された環境を利用します。そのため、1から自社に環境構築する必要がありません。
さらにクラウド環境は、クラウド事業者がサーバーを運用・メンテナンスします。そのためサーバーの運用費(OSアップデートの対応や、対応に必要なインフラエンジニアの人的コストなど)もかかりません。
まとめると、クラウド型は以下の2点が魅力です。
- 導入・運用コストが安い
- 開発済みのシステムを導入するため、導入・運用が早い
一方でオンプレミスの場合、以下のように導入・運用コストがかかる傾向にあります。
- 自社にサーバー環境を作る必要があり、数百万単位の費用がかかる
- サーバー構築後も運用が必要となり、運用コストが膨大になる
- 定期的なOSアップデートの対応なども必要となり、人的コストもかかる
そのため特別な理由がない場合は、「クラウド型」の顔認証システムを選ぶのがおすすめです。
【コツ2】自社の業務を効率化できる機能があるか確認する
顔認証システムをオフィスに導入する目的は
- セキュリティの強化
- 手軽かつ確実な本人確認
などが挙げられます。確かに顔認証システムはオフィスのセキュリティ向上に役立ちますが、せっかくなら業務効率化に繋がる機能もあると嬉しいですよね。
機能によっては大幅な業務効率化に繋がる可能性もあるため、長い目で見れば費用対効果を上げる要素にもなります。そのためオフィスに顔認証システムを導入するなら、自社業務の効率化ができる機能があるか確認しましょう。
たとえば、次のように業務を効率化できる場合も。
- 入退室履歴を活用し、出退勤管理システムと連携できる
⇒労務管理をより効率化かつ確実に行える - コロナ対策に有効な「自動測温」や「マスク着用チェック」がある
⇒人手による測温やマスク着用の指導が不要となり、人的コストを抑えられる
追加機能がある場合は、「自社の業務を、どの程度効率化できるか?」といった点を必ず確認しておきましょう。
【コツ3】同時にコロナ対策も強化できるか確認する
顔認証システムは、オフィスのコロナ対策としても注目を集めています。理由は、主に次の4つ。
- 非接触で本人確認ができる
⇒感染の元となる接触を防げる - 顔認証するとき、同時に測温ができる
⇒コロナ感染の予兆となる、高熱となった従業員を検知できる - マスク着用チェックができる場合もある
⇒飛沫防止だけでなく、マスク着用の指導にかかる人的コスト削減にも繋がる - 入退室履歴を利用し、万が一コロナ感染者が発生しても迅速な対応が可能となる
⇒コロナ感染者が発生した時に必要となる、接触者リストの作成がしやすい
このように、顔認証システムによってはオフィスのコロナ対策の強化に繋がります。とはいえ、オフィスでコロナ感染者が発生した時、どのような被害が出るのかイメージしづらい人もいるでしょう。
オフィスでコロナ感染者が発生すると、業務の一時停止や職場の消毒作業など、多大な追加コストが発生するもの。以下で詳しく解説しているので、被害の例や具体的な対応について知りたい方はご一読ください。
参考:クラスターが発生した場合の被害とは?3つのパターンと対応の流れを解説!
ここまでの内容をまとめると、顔認証システムを選ぶときのコツは
- 初期費用を抑えられるクラウド型システムがおすすめ
- 自社業務の効率化ができるか検討する
- オフィスのコロナ対策もできるか検討する
といった3つが重要です。しかしこれら3つのサービスを満たす顔認証システムは、多くありません。
そこで、これら3つの要素を満たす弊社(SECURE)のオフィス管理システム「SECURE AI Office Base」についてご紹介させて頂きます。
クラウド型の顔認証システムなら、『SECURE AI Office Base』がおすすめ!
まずは、「SECURE AI Office Base」の顔認証システムを利用してできる機能についてご紹介します。
・オフィスへ入退室時に自動で測温を実施 ⇒人的コストをかけず、こまめな測温が可能 ⇒急な体調悪化時にも早期発見でき、高熱者は入退室を制限可能 ・入退室履歴を後日確認できる ⇒濃厚接触者リストを作成しやすくなる ⇒万が一のクラスター発生時、迅速に濃厚接触者を洗い出しやすい ▲入退室履歴や在室者がわかるSECURE AI Office Baseの画面イメージ ・マスク未着用者のチェックができる ⇒マスク未着用時にアラートを出したり、入退室の制限が可能 ⇒職場内でのコロナ感染リスクを低減できる ⇒職場クラスターの発生リスクが減る ・職場の混雑状況をクラウドから確認できる ⇒職場が3密になる状況を作りにくくなる ⇒万が一職場が密になった場合はアラートが鳴る ▲オフィスの混雑状況がわかるイメージ ▲オフィス内の混雑時間の予想がわかるイメージ ・リモートで顔認証登録の追加ができる ⇒来訪者や新入社員を登録するために、総務部が出勤する必要が無い ⇒間接部門でもリモートワークを導入しやすくなる |
約0.2秒で顔認証ができるだけでなく、上記のようにコロナ対策の強化も可能です。さらに、オフィス出社が必須となりやすい「来訪者対応」もリモートで対応できます。
また、以下のように「ライトプラン(費用を抑えたプラン)」や「プレミアムプラン(機能を重視したプラン)」など、複数のプランを用意しています。
「いくら機能が豊富でコストを抑えて導入できるとしても、セキュリティ対策がしっかりしているか不安……」と思った方もご安心ください。
「セキュアのSECUREのAI 顔認証ソリューションの仕組み」で詳しくご紹介しておりますが、セキュリティ対策と利便性どちらも考慮した2つの認証方式をご用意しております。
「顔認証システムの導入はできるだけコストを抑えたい」
「顔認証システムを活用して、オフィスのコロナ対策もしたい」
「セキュリティ対策に強い、顔認証システムを導入したい」
と考えている方は、以下からお問い合わせください。
まとめ:顔認証システムの導入費用は結局いくら?
今回は「オフィス向け顔認証システムの導入費用と選ぶコツ」についてご紹介しました。最後に、ここまでの内容をまとめます。
- 顔認証システムの費用は、以下の3つの要素で変動する
- 設置する端末の台数
- 顔認証システムのタイプ
- 初期費用・年額費用
- 費用を抑えて顔認証システムを導入するなら、以下3つが重要
- クラウド型を選ぶ
- 業務効率化に役立つ機能があるか確認する
- コロナ対策が強化できる機能も確認する
- クラウド型かつコロナ対策も強化したいなら、SECURE AI Office Baseがおすすめ!
セキュリティが高く、かつ利便性が高いため注目されている顔認証システム。しかし導入費用が不透明だと、予算の確保がしづらいですよね。
しかしオフィス向け顔認証システムは、「導入台数」や「契約方法」など、様々な要素によって費用感が大きく変わるもの。実際にお問い合わせまで行わないと、具体的な費用感を把握しにくいのが実情です。
とはいえ各サービスにお問い合わせを行い、見積もりまで取るのは大変ですよね。そこで弊社(SECURE)の提供する「SECURE AI Office Base」の導入費用について、一例をご紹介します。
自社の状況に合わせた詳細な見積りについては、以下からお問い合わせ下さい。