徹底比較!コロナ対策におすすめのサーマルカメラを4つ紹介
「オフィスのコロナ対策のため、サーマルカメラを導入することになった」
「でも、サーマルカメラの選び方やおすすめ製品などがわからない……」
とお悩みではありませんか?
コロナ対策としてサーマルカメラを導入したものの、
- 設置場所の環境と合わず、検温の精度が良くなかった
- 発熱を検知してもオフィスに入室を防げず、クラスターが発生してしまった
といったケースになるのは避けたいですよね。
そこで今回は、サーマルカメラ購入時に注目すべきポイントや、実際に販売されている4つのサーマルカメラの性能をご紹介します。自社に最適なサーマルカメラの導入を検討したい方は、ぜひご一読ください。
また、「そもそもオフィスのコロナ対策として何をすべきか」とお困りの方もいると思います。具体的な対策について知りたい方向けに、「職場の3密対策 虎の巻」を用意しているので合わせてご一読ください。
目次
サーマルカメラとは?体温測定の方法を比較
まずは、サーマルカメラの概要をご紹介します。
簡単に説明すると、サーマルカメラは「熱を感知するカメラ」のこと。カメラに写った人物や物体の温度を測定(検温)できます。とはいえ「検温だけであれば、体温計や非接触式温度計(ハンディタイプの検温器)でも良いのでは?」と思った方もいるでしょう。
そこで、それぞれの違いについてまとめた表を用意しました。
■体温測定の方法と特徴
体温計 | ・直接「接触」して検温する ・(第三者が検温結果を確認する場合)人的コストがかかる ・認証スピードは遅い(10秒程度) ・なじみ深いため、導入しやすい |
非接触式温度計(ハンディタイプ) | ・「非接触」で検温する ・人的コストがかかる ・認証スピードは早い(1秒前後) ・持ち運びできる、かつ少人数を検温するときにおすすめ |
サーマルカメラ | ・「非接触」で検温する ・人的コストはかからない ・認証スピードは早い(1秒未満が多い) ・付加価値となる機能が付きやすい |
オフィスで検温を実施するなら、「体温計」「ハンディタイプの非接触式温度計」「サーマルカメラ」のいずれかを(もしくは併用して)利用する必要があります。
いきなり結論を述べると、オフィスで検温を実施するならサーマルカメラ導入がおすすめです。詳しい理由について見ていきましょう。
なぜサーマルカメラを導入するべきなのか
オフィスにサーマルカメラを導入すべき理由を知るために、各検温方法のメリットとデメリットを見ていきましょう。
体温計は馴染みのある検温方法かつ、検温の精度も高いです。一方で、接触によるコロナ感染の元となってしまう可能性も。また、毎回検温・消毒するのに時間もかかってしまいます。
ハンディタイプの非接触式温度計は、「非接触で衛生的」かつ「すぐに検温結果が分かる」といった点が魅力的です。ただしハンディタイプの検温方法は外気に左右されやすく、検温精度が落ちてしまうことも。また一人ずつ検温する必要があるため、オフィスの従業員が多い場合は検温に時間がかかります。
そこでおすすめなのが「サーマルカメラ」です。サーマルカメラはカメラの前に立つだけで検温できるだけでなく、1秒かからず検温できるのがポイント。検査結果は外部環境に左右されにくく、検温精度も±0.5程度とかなり高いもの。さらに自動で検温できるので、人的コストもかかりません。
一方でサーマルカメラは、体温計やハンディタイプの非接触式温度計と比較して導入コストが高くなりやすいもの。しかしサーマルカメラは複数の場所に設置して検温できるため、コロナ感染者をいち早く察知しやすくなります。
コロナ感染者やクラスターが発生してしまうと
- 保健所への連絡
- オフィス内の消毒
- 一時的な業務停止
- 濃厚接触者リストの作成
といった対応に追われてコストがかかってしまいます。さらに業務停止となるため、BCP対策の点でも良くありません。
コロナ感染を防げなかったことによりかかるコストや影響を考えると、むしろ他の検温方法よりもサーマルカメラを導入した方が良いと思う方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、実際にサーマルカメラを選ぶときは「どのような点に注目してサーマルカメラを選ぶべきか……」と悩んでしまいますよね。そこでここからは、サーマルカメラを選ぶときに見るべきポイントをご紹介します。
サーマルカメラを選ぶときに見るべきポイントは?
サーマルカメラを購入するときは、「主要機能」と「付加価値となる機能」の2つに大別して見る必要があります。具体的に言うと、以下の点を確認するのがおすすめです。
主要機能 | ・どれぐらいの距離で検温できるか? ・認証スピードと誤差は? ・環境によって認証精度は変わらないか? |
付加価値となる機能 | ・マスク着用のチェックが可能か ・発熱者を検知したときに入退室を制限できるか ・入退室履歴や検温の結果を蓄積できるか (濃厚接触者リスト作成のため) |
単純に「検温の自動化」だけ考えている方は、「検温できる距離」「検温スピードや精度」「環境による認証精度の変化」といった、サーマルカメラの基礎的な性能に注目して商品を選びましょう。
一方で「コロナ対策を徹底したい」という方は、コロナ対策に適した付加価値を持つサーマルカメラの導入がおすすめです。そこで、オフィスのコロナ対策を強化したい方におすすめのサーマルカメラをご紹介します。
性能に違いはあるのか?4つのサーマルカメラを比較!
オフィスで検温を行うなら「効率的に」「高い精度で」「人手をかけずに」検温できるサーマルカメラがおすすめです。
そこで以下では「検温速度や精度」といった基礎的な性能だけでなく、「マスク着用チェック」や「発熱者の入退室制限」といった付加価値となる機能を搭載したサーマルカメラを4つご紹介します。
「サーマルカメラを活用して、オフィスのコロナ対策を強化したい」と考えている企業担当者の方は、ぜひご一読ください。
1.SECURE AI Office Base
SECURE AI Office Baseは、入退室時の自動測温が可能なオフィス管理サービスのこと。まずはSECURE AI Office Baseで試用しているサーマルカメラ「SA-FRT1500SC」の精度を見てみましょう。
■SECURE AI Office Base(SA-FRT1500SC)の測温精度
認証スピード | 0.2秒以下 |
誤差の範囲 | ±0.5℃(黒体キャリブレーションなし) |
認証スピードが0.2秒なので、認証を感じないほどの速度で測温が可能です。他にも、以下のような特徴があります。
- マスク着用の有無を検知。未着用者は入室不可
- 発熱者を検知し、担当部署への通知と入退室の制限を実施
- 入退室履歴をチェック可能。万が一のときでも、濃厚接触者をリスト化しやすい
サーマルカメラで測温できるだけでなく、発熱者を検知したら入退室の制限や担当部署への自動通知、入退室リストのチェックができるのが魅力的。また労務管理システムとクラウドで連携しており、リモートワークを行いやすいのがポイントです。
「サーマルカメラ導入と同時に、コロナ対策と働き方改革をすすめたい」と考えている方におすすめのサービスと言えます。問い合わせは無料なので、気になった方は以下から問い合わせてみてはいかがでしょうか。
2.ZKTeco SpeedFace-V5L / ProFace X
次におすすめなのが、飛天ジャパン株式会社が提供する認証システム「ZKTeco SpeedFace-V5L / ProFace X」です。端末に触れること無く「顔認証」もしくは「手のひら認証」ができるのが特徴的。さっそく認証スピードや認証精度について、見てみましょう。
■ZKTeco SpeedFace-V5L / ProFace Xの検温精度
認証スピード | 0.4秒以下 |
誤差の範囲 | ±0.3℃ |
認証スピードは0.4秒以下なので、顔認証が遅くてストレスを感じることはないでしょう。その他の特徴は、以下のとおりです。
- 非接触かつウォークスルーで検温できる
- マスク未着用者、異常発熱者を検知するとアラームが鳴る
- 検知したデータは自動記録
顔認証だけでなく、非接触での手のひら認証に対応しているのが大きなポイントです。また認証スピードも速いため、ウォークスルーで検温可能。スムーズで効率的な検温を、人的コストをかけずに実施できます。
「多くの従業員に対してスムーズに検温を実施する必要がある」、「顔認証以外の方法にも対応して欲しい」という方におすすめのサービスです。
3.WTW SMC02SP
次に紹介するのは、最大18人の同時検温に対応している「WTW SMC02SP」。認証スピードや精度を見てみましょう
■WTW SMC02SPの検温精度
認証スピード | 1秒以下 |
誤差の範囲 | ±0.3℃ |
認証スピードは1秒以下。他のサーマルカメラと比較するとやや遅い気もしますが、最大18人を同時検温できることを考慮すると、十分便利ではないでしょうか。その他の特徴は、以下のとおり。
- 体温測定データは顔写真データとセットで保管される
- 異常発熱者を検知した場合はアラームが鳴る
- 検温時に立ち止まる必要が無い
認証スピードが非常に速く、最大測定距離は1.5~5mに対応。誤差の範囲も狭く、非常にスペックの高いサーマルカメラであることが分かります。またサーマルカメラはパソコンと有線・無線で接続可能。異常発熱者を検知した場合は、すぐに通知されます。
「オフィスには、常に多くの人が出入りする」「オフィスだけでなく商業店舗やイベント会場でも利用したい」と考えている方におすすめのサービスです。
4.TMT-05S
床置きスタンド型のTMT-05Sは、すぐに導入から運用までできるのが魅力的。まずはTMT-05Sの認証スピードと認証精度を確認しましょう。
■TMT-05Sの検温精度
認証スピード | 0.3秒以下 |
誤差の範囲 | ±0.3℃ |
TMT-05Sの認証スピードはわずか0.3秒以下。スムーズに顔認証ができるため、毎日の検温を効率的に行えます。その他の特徴は、以下のとおりです。
- 20万件以上のログを保存できる
- タッチパネルですぐに設定できる
- 製造は台湾。米国NDAA(国防権限法)に抵触する企業の製品は一切使用していない
TMT-05Sは一台あれば、すぐに設置して利用可能。またマスク未着用者や異常発熱者を検知した場合は音声での警告を行うため、コロナ対策にもつながります。オフィスはもちろん、商業店舗でも導入しやすいです。
「1台だけ、今すぐにサーマルカメラを導入したい」、「設定や運用が簡単にできるサーマルカメラが欲しい」と考えている方におすすめのサービスです。
ここまで、
- SECURE AI Office Base
- ZKTeco SpeedFace-V5L / ProFace X
- WTW SMC02SP
- TMT-05S
の4つのサーマルカメラが導入できるサービスをご紹介しました。これまでご紹介したように、オフィスで検温が自動化できるサービスの導入は重要です。
ただ、「コロナ対策」をより強化するなら、検温自動化するだけで十分とは言い切れません。具体的に言うと、次のような課題が残ります。
- 出社必須となる業務もあるため、オフィス内でコロナ感染を抑える仕組みが必要 ⇒3密対策、マスク着用の指導などが必要となってしまう
- テレワーク、時差出勤、サテライトオフィスなどの多様化する働き方への対応が必要 ⇒労務管理や勤怠管理などのコストが上がってしまう
- テレワーク可能な業務を増やすための、仕組みづくりなどが必要 ⇒来訪者登録などの対応は、出社しないと難しいケースも
⇒どこで誰が働いているのかわかりづらく、生産性が落ちてしまう
このような問題を、サーマルカメラだけで解決するのは難しいですよね。コロナ対策の強化 + 多様化する働き方への対策を同時に進めたいなら、「SECURE AI Office Base」がおすすめです。その理由について詳しく見ていきましょう。
ちなみに、事前に「オフィスでのコロナ対策について、どのような点により注意すべきか詳細を知りたい」という方は、「職場の3密対策 虎の巻」をご一読ください。
コロナ対策をより強化するなら、『SECURE AI Office Base』がおすすめ!
SECURE AI Office Baseでは、さきほどご紹介した
- ①オフィスでのコロナ感染を抑える仕組み作り
- ②多様化する働き方への対応
- ③テレワーク可能な業務を増やす仕組み作り
といった課題を以下のように解決できます。
①オフィス内での感染対策:マスク未着用者に対する入退室制限、オフィス内が密になるとAIが検知して警告をだす ▲職場の密度が高い時に、アラートを出してくれるイメージ ②働き方改革への対応:出勤時間なども、簡単に確認可能。データはクラウドを活用しているため、自宅にいても確認できる。 ▲SECURE AI Office Baseの勤怠ログ機能のイメージ ③テレワーク可能な業務を増やす仕組み作り:来訪者登録や新入社員などを登録するのはクラウド上で完結するため、人事・総務部のテレワークを推進しやすい。 ▲来訪者登録をする機能のイメージ |
オフィスのコロナ対策には、サーマルカメラを活用したこまめな測温の実施が重要です。さらに、テレワーク可能な業務を増やしたり、多様な働き方を支えたりする仕組みづくりも必要となるでしょう。
このようなwithコロナ時代を支える環境を整えたいなら、「SECURE AI Office Base」がおすすめです。以下で詳しい機能や料金などを紹介しているので、ぜひご覧ください。
まとめ:サーマルカメラは性能を比較して導入しよう
今回は、サーマルカメラを選ぶときのポイントやおすすめの4つのサービスについてご紹介しました。ここで、お伝えした内容を振り返ってみましょう。
- オフィスで検温するならサーマルカメラがおすすめ
- サーマルカメラを選ぶときは「主要機能」と「付加価値となる機能」に分けて注目すべき
- コロナ対策や働き方改革のためにサーマルカメラを導入するなら、「付加価値となる機能」に注目すべき
サーマルカメラを活用すれば、オフィスの幅広い範囲を効率的に検温できます。体温計やハンディタイプの非接触式温度計よりもコロナ感染者を検知しやすくなるので、おすすめです。
「SECURE AI Office Base」では、サーマルカメラによるオフィス入退室時の自動測温はもちろん、以下のようなコロナ対策も強化できます。
- マスク着用の有無をチェック ⇒クラスター発生リスクの低減
- こまめな自動測温の実施 ⇒就業中の発熱者を早期発見
- 入退室履歴を確認できる ⇒オフィスでコロナ感染者が発生しても、迅速な濃厚接触者リスト作成が可能
といったコロナ対策が強化できます。以下で詳細な機能や料金をご紹介しているので、お気軽にお問い合わせください。