顔認証入退管理から無人運営まで、フィットネスクラブに必要なシステムと予算感
健康意識が高まる昨今、フィットネスジムに通う人が増えてきています。
そんな中でも、24時間運営フィットネスは利用者が好きなタイミングで通うことができるため利用社からは人気が高い一方で、運営側からするとハードルが高いと感じていませんか?
一部を無人運営にすることで、24時間運営を実現できます。今回は、フィットネスの無人運営に必要なシステムから費用まで解説します。
目次
フィットネスジムの動向
2019年までは会員数、売上共に増加傾向にあったフィットネス業界ですが、2020年の新型コロナウイルスの影響もあり、フィットネスを休止・退会する利用者も増えてきています。
一方で利用者が好きな時に利用できる24時間ジム「エニタイム」の店舗数は増加傾向にあります。
24時間営業のフィットネス運営をする上で人材不足が課題となっており、解決策として多くのフィットネスで、利用者の少ない早朝や深夜を一部無人で運営しています。
出典:「24時間ジム「エニタイム」コロナ禍でも強気の訳」東洋経済
フィットネスの無人運営に必要なシステムとは?
無人運営を実現するために最低限必要なシステムとして、セキュリティシステムや会員管理システムがあります。
また、今後のフィットネス運営にはCX(顧客体験)の向上が求められています。
ここでは無人運営に必要なシステムからコロナ禍でも顧客満足度を向上させる最新のシステムをご紹介します。
入退室管理システム( SECURE AI Office Base)
クラウド管理でどこからでも会員様の様子をキャッチできるので、無人でも安心して運営することができます。
顔認証の他にもカード認証があるので、入口やロッカールーム等、セキュリティレベルに応じた認証方法の組み合わせが可能です。
共連れ検知システム( OPTEX)
扉の上にカメラを設置することで、複数人が同時に入室することを検知するシステムです。入退室管理システムと連携することによって、共連れを防止できます。
設置する場所や運用にあわせて、柔軟に共連れ検出エリアを調整できることが特徴です。
会員管理システム(DIGYM)
スポーツ施設向けの会員管理システムです。
会員情報の管理からWEB入会、予約管理、会費の決済管理、POSレジ、様々な帳票出力等、現場の声を集めて作ったシステムのため、必要な機能が盛り込まれたシステムです。
入退システムと連携することで、会員の一元管理が可能になるため、管理の手間も大幅に削減できます。
混雑カウント(混雑カウント)
カメラによって入退室をする人数を計測し、5段階のアイコンでわかりやすくエリアの混雑状況を表示できます。
コロナウイルスによって、密を避ける動きが大きくなる中で、実際に現地に行かなくても混雑状況が分かる仕組みは、安心してご利用頂く上で必要な仕組みとなります。
モニタリングシステム( 監視カメラ)
遠隔監視アプリケーションによって、遠隔地からでもリアルタイム映像はもちろん録画映像を確認することができます。
全方位カメラを設置することで、死角なく全体を確認することが可能です。
フィットネスの無人運営のメリットと注意点を解説
【メリット】
・人件費の削減
24時間営業のフィットネスジムを運営していく中で、一番大きな課題となるのが人件費です。
トレーナーやインストラクター、受付スタッフなどが挙げられます。
顔認証システムを導入することで、登録している人しか入室できないため、受付の工数削減につなげられます。
・感染リスクの低減
フィットネスジムを利用する際に、受付で会員証の確認や検温など、スタッフが対応するケースもあります。
顔認証システムであればマスク検知機能や体温を測る機能があるので、マスクをしていない人や体温が高いお客様が認証した時には、スタッフに通知を出したり入室制限を行うことが可能です。
【注意点】
・共連れによる不正利用
「共連れ」とは、権限のある人が扉を開けた時に、他人が認証せず一緒に出入してしまうことをいいます。
入退室管理システムのみでの管理ですと、「共連れ」が起きてしまい不正利用につながる懸念があります。
監視カメラを設置したり、共連れを検知するセンサーを設置したりすることで、防止できます。
・セキュリティ対策
無人運営を行う上で、人の目がない分セキュリティ対策は重要な課題となります。
会員のみが入退室をすることができる仕組みや、有事の際に証拠を残せるように映像で記録することが求められます。
また、監視カメラなどのセキュリティシステムがあることで犯罪の抑止にもなり、利用者の安心感にもつながります。
フィットネスのセキュリティ導入のための確認事項
【入退室管理システム】
①セキュリティ管理が必要な扉
入室できる人、できない人を分ける必要がある扉の洗い出しが必要になります。
入退室管理システムを設置することで、誰がいつどの扉を出入りしたか履歴を残すことが可能なため、出入記録を残すべき場所にも設置が必要です。
例)出入口、スタッフルーム、ロッカールーム
②認証方法
一般的に入退室管理システムの認証方法には大きく5種類の方法があります。
・テンキー認証
・カード認証
・指紋認証
・虹彩認証
・顔認証
会員の方のみの利用に制限する場合には、なりすましができない生体認証がおすすめです。
生体認証の中でも顔認証の場合、認証スピードが速く、コロナ禍でも非接触で認証可能なため、導入が増えています。
【監視カメラシステム】
①設置箇所
監視カメラシステムに必要な装置には、「監視カメラ」、映像を録画する「レコーダー」、リアルタイム映像や録画映像を確認するための「モニター」があります。
〇監視カメラ
どんな目的で設置するかによって、人の顔が見える位置に設置したり利用者から目立たない場所に設置したりと様々です。
また、監視カメラは機種(レンズ種類)によって映すことができる画角が異なります。
最近では全方位カメラで、空間全体をとらえることができるカメラもあります。
〇レコーダー、モニター
レコーダーを操作して映像を確認するため、モニターはレコーダーの近くに設置することが一般的です。映像を確認したい場所に設置する必要があります。
②録画期間
録画期間に上限はありませんが、録画期間が長い程、録画装置やサーバー費用のコストが発生します。
監視カメラの映像は何かトラブルや事故があった際に見返すものになるので、最低でも想定される休館や管理者が不在にする期間をカバーできるように設定します。
2週間程度録画できるように設定することが一般的です。
③解像度・フレーム数
解像度とは言葉の通り映像の鮮明さ、フレーム数(フレームレート)は1秒間に何枚の静止画を撮るかの指標となります。これらが高い程、なめらかな映像となります。
無人フィットネスに必要なセキュリティの費用とは?
セキュリティ設置例
①エントランス
【セキュリティシステム導入例】
・生体認証での入退室管理システム
・監視カメラ
出入り口は、会員以外の入館を防ぐなど、なりすましができないような管理が必要です。
生体認証での入退室管理システムを導入することで、対策できます。
また、録画映像を記録することで、有事の際の証拠を残すことにつながります。
②トレーニングエリア
【セキュリティシステム導入例】
・監視カメラ
トレーニングエリアでは、ユーザーが安心して過ごせるよう配慮が必要です。万が一の事故にそなえ、速やかな事後検証が行えるよう、遠隔でも映像を確認できることも重要なポイントです。
③ロッカー室
【導入セキュリティシステム例】
・入退室管理システム
・監視カメラ
トラブル防止のため入室できる人を制限する必要があります。
また、盗難やトラブルの抑止、事後検証に備えるためのカメラの設置が必要です。
ただし、ユーザーのプライバシーに配慮した画角調整やシステム設計が重要です。
④事務所
【導入セキュリティシステム例】
・入退室管理システム
・監視カメラ
スペースが限られるため、効率的な機材の配置が重要です。
遠隔からリモートで管理できる環境の考慮も必要です。
費用
〇1扉1台、顔認証システム、取付工事(電気錠込み)、設置設定費込み
≪初期費用≫ 90万円~
≪月額費用≫ 1万円~
〇監視カメラシステム(ドーム型) 1台、取付工事、設定費込み
≪初期費用≫ 40万円~
まとめ
今回は、フィットネスの無人運営に必要なシステムについてご紹介しました。
ご紹介したそれぞれのシステムを連携することで、より管理の手間を削減できます。
さらにAI Office Baseであれば、セキュリティだけでなく混雑状況の把握や利用者の体調管理など、1つのシステムで管理が可能です。
フィットネス運営に課題を感じている方やセキュリティを検討している方は、運用を踏まえた相談も可能なので、まずは以下からお問合せください。