導入事例

中規模オフィスの新基準。高速でセキュリティ性の高い顔認証が日常に便利と安心を提供

阪急阪神不動産株式会社

事業内容
オフィス・商業施設の賃貸、不動産開発、エリアマネジメント、不動産ファンドマンションの分譲・賃貸、戸建住宅・宅地の分譲、仲介、リフォーム、賃貸管理、土地活用など          
所在地
大阪市北区
導入商品
入退室管理システム(BioStar 2)・顔認証ターミナル
導入年月
2025年5月

POINT

  • オンプレミス型でランニングコストを抑える入退室管理のコスト設計
  • 顔認証と警備システムの連動で照明や空調も自動制御できる
  • テナント主体で入室権限を更新できる柔軟な運用体制を構築できた

「SUITE(スイテ)」立ち上げと中規模オフィスならではの課題

総合デベロッパーである阪急阪神不動産は2023年10月、首都圏で中規模オフィスの新ブランド「SUITE(スイテ)」を立ち上げました。
コンセプトは「働く場に、おもてなしを。めざすのは永く愛されるオフィス。」。関西圏で100年以上育んできた街づくりの視点を、首都圏の働く場につなげようとする新たなプロジェクトの誕生です。

その第一号物件である「スイテ新御徒町」では、テナントの利便性と高度なセキュリティを両立しながら、運用コストも抑えられるよう、「顔認証ターミナル」+ オンプレミス型入退室管理システム 「BioStar 2 」 を導入しました。

――「スイテ」をシリーズとして展開するにあたり、どのような課題がありましたか?

富永様:当社は、関西エリアで数多くのオフィスや商業施設を手がけてきましたが、中規模オフィスブランドを首都圏で展開するのは、「スイテ新御徒町」が初の取り組みです。スイテが想定する50〜150坪クラスでは、使い勝手のよさがテナントとして入居する企業の皆様の満足度を大きく左右すると考えています。セキュリティもその一つです。

大規模ビル向けの厳重なゲート型セキュリティを同じ感覚で導入すると、動線が複雑になり、使いづらくなる可能性があります。安心できる品質のセキュリティを確保しながら、利用者がスムーズに動ける環境をどう整えるか。このバランスは、中規模オフィスならではの難しさだと感じていました。

――セキュアを選定した経緯を教えてください

小林様:短期回収型ビル開発を実現するには、月額費用が積み上がりやすいクラウド型ではなく、初期投資を中心にしてランニングコストを抑えられるオンプレミス型が最適だと考えました。ビル警備会社から紹介を受けたのがセキュアだったのです。
その顔認証システムは、必要なセキュリティ水準をしっかり確保しつつ、フロアの入退室だけでなくエレベーターまで顔認証で管理できる点に魅力を感じ、問い合わせました。

富永様:ミッドサイズのオフィスでは顔認証システムの導入例がまだ少なく、その分、新しい取り組みとして注目されやすいのではないかと感じました。今後さらに普及が進む技術だと捉えており、将来的にスタンダードになる仕組みを早い段階で取り入れることで、他のオフィスビルにはない特長としてテナント様に提示できると判断し、導入を決めました。

テナントの満足度を上げる「カードに頼らない利便性」

――入退室管理システム「BioStar 2」は、どのように運用されていますか?

小林様:マスター管理者となる管理会社が全体を管理し、テナント様はサブ管理者として、自社分の社員の顔やカードの登録、権限の編集を行います。テナント様の入居する各階には管理用のPC端末を設置し、新しいメンバーの追加や削除など、自社だけでタイムリーに設定できます。このスムーズな運用は、BioStar 2ならではのよさだと感じています。

富永様:テナント様の入居階では、顔認証とビル内の警備のセット・照明の消灯・空調のOFFも連動しています。朝一番に出社した方が認証すると警備が解除され、照明や空調も自動で立ち上がる仕組みです。最終退館時も同様で、自動的に警備モードへと切り替わります。顔認証と警備の連動は珍しいと聞きましたが、実際に運用してみるととても効率的で、導入して良かったと感じています。テナント様からも便利だと感じてくださっているようです。

――スムーズな導入と運用のために、どのような準備や工夫をされましたか?

小林様:「ビルは運営管理が命」だと考えていますので、管理会社との連携には特に気を配りました。そこで、まず私が一度、セキュアさんの新宿ショールームへ伺い、システムの説明を受け、導入後のイメージを具体化しました。導入が本格的に動き出したころ、管理会社のメンバーと一緒に再度ショールームを訪れました。デモ機を使いながら細かな質問もその場でひとつずつ解消できたことで、引き渡し日からスムーズに運用を始められたと感じています。

富永様:施工にあたって、セキュアさんが内装業者様と丁寧に調整してくださり、テナント様への影響を最小限にしながら進めていただきました。カードリーダーの追加や位置調整といった細かな要望にも、スペースをうまく活用しながら柔軟に対応いただき、感謝しています。適宜、実施した定例会でテナント様の利用状況に合わせて調整が進んでいるのが分かったこと、入居後もスムーズに運用できていることは弊社として大きな安心材料です。

――導入後、最も効果を実感されているのはどのような点でしょうか?

富永様:テナント様の利便性向上に直結している点です。顔認証の導入により、他のビルにはない「スイテ」ならではの価値をより実感していただけるようになったと感じています。特に、最終退館時の警備設定は、権限が付与される一定役職者以上のIDカードで行われるのが一般的ですが、顔認証ならカードに頼らず操作できるため、テナント様の負担が軽減したと思います。

小林様:安定して動作していること自体にも効果を感じています。竣工から半年が経過しましたが、大きなトラブルは一度もありません。管理会社は常駐ではなく非常駐型ですが、テナント様自身が管理PCで顔情報や権限を更新できる仕組みが確立されているため、日々の運用が滞りなく進んでいます。現場での混乱が起きにくい点も、運用が安定している理由のひとつだと感じています。

より使いやすく、安全なオフィス運用に向けて

――今後、セキュリティ運用で強化したいことはありますか。

富永様:高度なAIや3Dカメラを活用した共連れ防止は、今後のセキュリティレベルを高める上で検討したいテーマです。エレベーターや共用部の管理など、他の設備との連動も含めて可能性を探りたいと思っています。

小林様:共連れについては、防止策だけでなく、運用上どう扱うべきかという観点でも整理したいと思っています。現在は、顔認証でスムーズに入館できる一方で、エレベーターではカードによる認証を併用しています。エレベーター内でも同じように顔認証が活用できれば、カードレス化が進み、テナント様の利便性も向上するはずです。技術の進化を踏まえながら、よりよい運用を検討していきたいと考えています。

――セキュアに期待することや、よりよいビル運用を実現するために協力して取り組んでいきたいことはありますか?

小林様:顔認証は、顔だけで本人確認ができるので、鍵やカードを持ち歩く必要がほとんどなくなります。キーロスのリスクも減り、テナント様にとっても利便性の高い仕組みだと感じています。今回の導入で得られた経験は、「スイテ」の他にも、リノベーションオフィスブランド「enSUITE(エンスイテ)」を展開していく上でも大きな財産になると思っています。

富永様:中規模オフィスでは、セキュリティと日々の使いやすさのバランスが欠かせません。セキュリティを強化するほどコストが上がる側面とのバランスを見極めながら、より使いやすく、安全性の高い環境づくりを進めていきたいと考えています。

<担当営業から>

今回の導入では、顔認証による警備設定の仕組みが特に印象的でした。入退室だけでなく、警備のセットや解除まで顔で完結できる点は、利便性の高さを実感いただけたと思います。
工期についても、分割対応を重ねながら柔軟に進めることで、スケジュールを崩さずに完了できました。今後も安定した運用を支えながら、より良い環境づくりをサポートしていきたいと考えています。

▼阪急阪神不動産株式会社
https://www.hhp.co.jp/

©2025 Suprema Inc. ここに記載されているSuprema及び識別用の製品名と番号は、Suprema Inc. の登録商標です。

※本記事に掲載している内容は、記事制作時点の情報です。現在の状況とは異なる場合があります。

Profile

インタビュー対象者

阪急阪神不動産株式会社
首都圏開発事業部
首都圏開発グループ 兼 賃貸事業部
オフィス営業企画グループ
課長 富永様

開発事業本部 技術統括部
首都圏グループ 小林様   

導入設備



入退室管理システム(BioStar 2)・顔認証ターミナル

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