
株式会社BBS金明
- 事業内容
- 半導体関連装置・クリーンエネルギー関連装置・工作機械 ・産業機械製造
- 所在地
- 石川県白山市
- 導入商品
- 入退室管理システム(BioStar 2※)
- 導入年月
- 2025年9月
POINT
- カード認証運用において、持参忘れや紛失など細かなストレスを解決したかった
- 従来の設置位置は変更せず、入退室管理システムへの刷新を決断
- 高速かつ高精度な顔認証による、ストレスのない入退室環境を実現
- 在室状況の可視化により、最終退出時の確認作業も大幅に効率化
カード忘れの課題を「顔認証なら解決できる」と見直しを決断
株式会社BBS金明は、石川県に本社を置き、シリコンウェーハエッジ研磨機において世界シェア80%を誇る装置メーカーです。
同社は独自のCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術で数々の特許を取得し、「グローバルニッチトップ企業100選」にも選出されるなど、AIの急速な普及によって需要が高まっている半導体産業の発展を支えています。
今回、従業員やスタッフ約100名が働く社屋にて、15年間使用してきたカード認証システムを刷新し、顔認証機能を搭載した入退室管理システムを導入しました。
背景と導入効果について、代表取締役の川原 龍之介様にお聞きしました。
――顔認証による入退室管理システムを検討された経緯を教えてください
株式会社BBS金明 代表取締役 川原 龍之介様(以下、川原様):当社ではこれまでカード認証による入退室管理を行ってきましたが、スタッフによるカード忘れが常に一定数発生するという運用上の課題がありました。
忘れた者は「30分の遅刻扱い」とするルールを設けていましたが、ペナルティを設けるのは本意ではありませんでしたし、これによる改善もあまり見られませんでした。そこで、運用ルールで対応するのではなく、仕組み自体を見直すべきだと考えるようになりました。
――どのような経緯で顔認証に注目されたのでしょうか
川原様:5年ほど前だったと思いますが、中国に出張した際に顔認証による入退室管理システムというものを初めて見て、その厳重さと便利さに驚きました。
現在でこそ、日本でもセキュリティ意識の高い研究所や工場などで採用が増えているように思いますが、諸外国に比べると全体的には「緩い」ように感じざるを得ません。当社もこれを機に、意識を高めたいと考えました。
――従来、そして現在のセキュリティ体制について教えてください
川原様:従来のカード認証機の設置場所は合計8か所でした。工場の社員通用口をはじめ、事務所や社長室、金庫など、施錠が必要なエリアにそれぞれ配置していました。
今回の導入では、こうした既存の配置は変更せず、システムのみ刷新した形となります。また、従来はタイムカードやPCで行っていた勤怠打刻についても、入退室ログを打刻データとして活用し、勤怠システムと連携する形に切り替えました。

――セキュアのシステムは、どのようにお知りになりましたか
川原様:以前からお付き合いのあるシステム導入のパートナー企業からの紹介で知りました。すぐに来社してくださり、デモ機を見せてもらったんです。認証スピードの速さは想像していた以上で、もうすぐに「これを入れたい」と感じました。
やはり気になっていたのは、認証スピード、そして精度です。テストの段階で、私を含めて、ストレスを感じた者はいませんでした。この速度なら、出勤が集中する時間帯であっても、従業員が行列を作り、業務開始の妨げになることはないと確信できました。
他社製品との比較は、私たちでは行っていません。実はパートナー企業が複数の製品を事前に検証してくれていて、比較した結果、「認識率や反応速度の高さはセキュアが圧倒的」だったそうです。こうした経緯があったので、迷うことなく納得してセキュアのシステム導入を決めました。

――導入はスムーズに進みましたか
川原様:勤怠システムとの連携において、入力区分の整理が必要な点はありました。当社では従来、PCで勤怠打刻を行う際に、出退勤に加えてお弁当の発注やシフトパターンの選択など、複数の項目を入力する運用をしていました。
一方で、入退室管理システム側で設定できる入力区分のパターン数には上限があるため、既存の運用をそのまま移行できず、項目数を絞り込む必要がありました。この点については、現場メンバーとセキュアさんの担当者の間で運用内容を一つずつ整理し、必要な数をしぼりこんで対応してもらいました。
現場には一つ手間が生じたのは事実ですが、一度決めてしまえば運用上の問題点はありません。むしろこうした細かな調整についても、密にコミュニケーションを取りながら対応していただいたことで、混乱もなく導入することができたのではないかと評価しています。
入退室や退勤時の手間がなくなり、従業員の働きやすさが向上
――導入後の効果はいかがでしょうか
川原様:顔認証へ切り替えたことで、入退室および勤怠の運用が非常にスムーズになりました。従来発生していたカード忘れや紛失といったトラブルもなくなり、現在に至るまで安定して稼働しています。当社には年に数回、定期的に従業員からの声を吸い上げる仕組みがあります。今回は、「顔認証システムになって便利です」「導入してくれてありがとうございます」といった声が何人も寄せられたので、よかったと思います。
毎回カードを取り出してかざすといった一連の動作は、日々の業務の中では負担になっていたのだと思います。ほんの小さなストレスかもしれませんが、少しでも解消できたことこそ、導入効果として非常に大きいものだったと感じています。
――ほかにも、何か変化はありましたか
川原様:在室状況を即座に把握できるようになりました。社員通用口に設置したモニターに在室者の名前が一覧で表示されるため、誰が社内に残っているのかをひと目で確認できます。
以前は、最後に退社する人が工場内を一通り確認し、他に人がいないことを確かめたうえで施錠と警備システムのセットを行う必要がありました。私自身も自分が最終退勤者となり、工場内を見て回った経験があります。時には他の部屋に残っていた社員に出くわし、見回りが徒労になったこともあります。誰もいないことを確認する作業というのは、どうしても手間がかかってしまうものです。
こうした最後の巡回が不要になり、退社する際に施錠するか、現在は迷わず判断できるようになっています。工場内の最終確認を確実かつ簡潔に行えるようになったことで、効率化に加え、安全管理の面でも大きな価値を感じています。

セキュリティをコストではなく、企業価値への投資と考える
――今後の課題や展望について教えてください
川原様:目下、セキュリティ面の課題は解消され、非常に満足しています。日常の運用も安定しており、現行の仕組みで十分に機能していると感じています。
一方、長期的に利用していくなかでは、設備の老朽化や環境の変化などにより、新たな検討事項が出てくる可能性もあるでしょう。その際には、機器のアップデートや運用ルールの見直しなどを含め、状況に応じて最適な形を選んでいきたいと考えています。
――セキュリティに課題を感じている企業へメッセージをお願いします
川原様:導入を判断するうえで重要なのは、会社の規模ではなく、自社にもたらす価値をどう捉えるかだと思います。その価値が明確であれば、たとえ数十名規模の企業であっても、導入する意義は十分にあるはずです。その場のコストだけで判断するのではなく、何を実現したいのかを起点に考えることが大切だと考えています。
私自身は、従業員が煩わしさから解放され、業務に集中できる環境を整えたいという思いから導入を決めました。そして今回のシステム刷新は、確実に一人ひとりが働きやすい環境づくりにつながっていると感じています。もし従業員の働きやすさや日常業務の負担軽減という視点でセキュリティを見直したい場合には、一度相談してみる価値はあると思います。
<担当営業より>
従業員の方々がより一層働きやすい環境を目指した川原社長のご決断がベースにありました。運用開始後、便利になったというお声があがっているとお聞きしホッとしています。
今回の導入では、既存の運用や設置環境を活かしながら、顔認証システムによって業務改善できるかが重要でした。
入退室管理に加え、勤怠連携や現場運用まで含めて現場の方々と丁寧にコミュニケーションを取ったことで、無理のない形で刷新できました。
※©2026 Suprema Inc. ここに記載されているSuprema及び識別用の製品名と番号は、Suprema Inc. の登録商標です。
※本記事に掲載している内容は、記事制作時点の情報です。現在の状況とは異なる場合があります。
Profile
インタビュー対象者
株式会社BBS金明
代表取締役 川原 龍之介様
導入設備
入退室管理システム(BioStar 2※)
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