
医療法人社団正名会 池田病院
- 事業内容
- 糖尿病・肥満症の専門病院の運営
- 所在地
- 兵庫県尼崎市
- 導入商品
- 入退室管理システム(BioStar 2), 監視カメラシステム
- 導入年月
- 2024年 8月
POINT
- 2フロアに分かれている病棟を少人数で見守るための監視体制の確立が必要だった
- 認知症患者の増加に伴い徘徊による安全対策が急務となっていた
- エレベーターと連動したフロア別のアクセス制御により、セキュリティを強化
- 建て替え工事に合わせて、将来を見据えた病院全体のマルチなセキュリティ設計を実現
建て替えを機に、包括的なセキュリティ強化
兵庫県の住宅街に位置する池田病院は、糖尿病専門の医療機関として月間に約4,000名の診療を行う地域に欠かせない存在です。病床数は37床と小規模ながら、一般の患者診療だけでなく、各医療機関と連携し、がん手術前の血糖コントロールなど高度な専門医療も提供しています。このたび、建て替え工事に合わせて、病院全体のセキュリティシステムを一新しました。
――セキュリティ強化を検討されたきっかけを教えてください
河上敬二様(以下、河上様):病院の規模の割に来院される方が多く、防犯上また管理上のさまざまな課題を抱えていました。まず死角が生まれやすい病棟の構造の問題です。狭小地で1つの病棟が2フロアに分かれているため、法律で定められた看護師の人数では目が行き届きにくい状況がありました。特に夜勤帯は職員の数も限られますから、患者さんの安全管理が大きな課題でした。近年は高齢化にともなって認知症を伴う患者さんも増加しています。徘徊により単独で病院を離れないよう安全対策が必要でした。さらに、病院特有の課題として医薬品の管理があります。医薬品情報室への入退室管理は厳重に行う必要がありますが、従来のシステムでは誰がいつ入室したか、記録が十分に残せていませんでした。

――実際の検討はどのように進められたのでしょうか?
河上様:現在、病院の建て替え計画が進行中で、2026年には計2棟が完成予定です。今回、新しい建物を設計する段階がセキュリティを見直す絶好のタイミングでした。動線管理や入退室管理などの希望をかなえるため警備会社に相談したところ、細かな提案ができるということでセキュアさんを紹介していただきました。
3段階のフロアへのアクセス制御で実現する完全管理
――すでに防犯カメラは設置されていたようですが単純に台数を増やしたのでしょうか?
河上様:今回のセキュリティ強化は、単なる監視カメラの増設ではありません。死角の無いカメラシステムや入退室管理+エレベーター連動を組み合わせた包括的なシステムを構築しました。
入退室側のシステムでエレベーター連動の設定を依頼しました。カードキーによりエレベーターの停止階が制限されます。職員のカードキーはすべてフロアに停止可能ですが、入院患者さんは管理棟のあるフロアには止まりません。さらに外来の方などカードキーを持たない方は、病棟フロアにも立ち入れないように設定されています。これによって、それぞれ動線を適切に管理できるようになりました。
医薬品情報室などいくつか重要な部屋には、入室記録も残るようなシステムを採用できました。薬の持ち出し、紛失を防止する病院として必要な安全管理の一環だと考えています。またカメラの設置について死角を極力なくしたかったのですが、適切な提案をしていただいたと思っています。たとえば、ナースステーションには360度撮影可能な全方位カメラを設置することで広範囲を撮影できるためカメラ台数を削減すことができました。

――院内の反応はいかがでしたか
河上様:一部の部署からは「監視されるようで抵抗感がある」との声は上がりました。しかし、このシステムは監視ではなく、スタッフを守るためのものだと説明しました。薬剤室への入退室記録もナースステーションのカメラも、インシデント防止や何かが起きた際の検証に役立ちます。こうした説明を重ねる中で、理解を得られるようになりました。
――導入プロセスについての評価はいかがでしょうか
河上様:特に感謝しているのは、建て替え工事という厳しいスケジュールの中での対応です。建物の引き渡しから病棟オープンまでわずか1週間という短期間でしたが、配線工事から機器の設置、動作確認まで、すべてを予定通り完了させてくれました。
病院運営の実態を理解した上での具体的な提案が多く、大変心強く感じました。導入後も操作方法の問い合わせなど、些細な質問にも丁寧に対応してくれています。
現場の事情に即した柔軟な運用ができている
――運用がはじまってからはスムーズでしょうか
河上様:特に問題はなく順調です。新たに入室の権限を付与するなど、カードごとの設定は私が手作業で管理しています。ただ操作は簡単なので、新入職者への対応も速やかにできています。「○○室にも入室できるようにしてほしい」と申請があった場合の承認ルートも確立しました。
ただ、職員がカードを忘れてしまうこともあります。そうしたケースに備えて、受付には臨時発行用カードを用意し、本人確認の上で貸し出す運用にしています。セキュリティと利便性のバランスを取りながら、現場の実情に合わせて柔軟に対応しています。
――今後の課題や展望についてはいかがでしょうか?
河上様:進行中の建て替え第2期工事が終わると、今回の一連のセキュリティ強化の計画が完了するので引き続きセキュアのサポートをお願いしたいと思っています。入退室については、将来的にはスタッフの勤怠管理や顔認証システムなどより効率的な運用の可能性もあるかもしれません。ただ、出勤時間帯に認証で行列ができてしまうことは避けたいですし、様々な職種が働く組織には、一般企業のような画一的なシステムは馴染まない部分もあります。監視カメラについては、新棟の受付カウンターに設置し、お客様とのやり取りをモニタリングできれば、トラブルが発生した際、迅速に対応できるのでは無いかと考えております。現場の実情に合った、最適なセキュリティシステムを模索していきたいと考えています。
社会医療法人社団正名会 池田病院様 ホームページ:https://www.ikeda-hp.jp/
<担当営業から>
病院の移転スケジュールに万一でも影響があっては、患者さんの命にもかかわるのではないかと緊張感がありました。建物の引き渡しから診療開始までかなりタイトなスケジュールでしたが、事前の打ち合わせがしっかりできていたおかげでスムーズな施工を実施できました。工事中の新棟においても、安心した環境が整えられるようにサポートできればと思っております。
©2025 Suprema Inc. ここに記載されているSuprema及び識別用の製品名と番号は、Suprema Inc. の登録商標です。
※本記事に掲載している内容は、記事制作時点の情報です。現在の状況とは異なる場合があります。
Profile

インタビュー対象者
社会医療法人社団正名会 池田病院 法人事務局長/ 事務部長:河上 敬二様
導入設備
入退室管理システム(BioStar 2), 監視カメラシステム
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