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デジタルサイネージの効果測定でできること!導入の流れや注意点も解説

Totem and Kiosk Digital Signage 3d Rendered Mockup

「デジタルサイネージって、どうやって効果測定するんだろう?」
「デジタルサイネージで効果測定している事例があれば、詳しく知りたい!」
と思うことはありませんか?

デジタルサイネージのなかには、視聴数や視聴時間などを効果測定できるものがあります。上手く活用すれば、より生活者に刺さりやすいコンテンツを表示することが可能です。

しかし、デジタルサイネージで効果測定したり、結果を活用したりするイメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、

  • 効果測定できるデジタルサイネージの概要
  • デジタルサイネージで効果測定するメリット2つ
  • デジタルサイネージの効果測定を活用した事例3選

などについてお伝えします。

デジタルサイネージで効果測定する際の流れや注意点も紹介しますので、「導入を検討している」という方はぜひ参考にしてください。

デジタルサイネージは効果測定できるもの?

デジタルサイネージは、IPカメラやWebカメラを設置し、顔認証システムを利用することで効果測定ができます。

効果測定することで、ただ配信するだけでなく「生活者に刺さるコンテンツ」を分析できるため、集客効果をあげる上でとても重要です。

他にも、デジタルサイネージに顔認証システムを導入することで、ターゲット層(年齢、性別など)に合わせたコンテンツ配信ができるものもあります。

デジタルサイネージに顔認証システムを導入してできることや活用事例については、以下記事をご一読ください!

参考:顔認証と連携したデジタルサイネージでできることとは?活用事例も紹介!

デジタルサイネージで効果測定する2つのメリット・効果

デジタルサイネージで効果測定するメリットは、以下の2つです。

  1. 広告の効果測定に活かせる
  2. 測定したデータをマーケティングに活用できる

従来のデジタルサイネージではなく、効果測定できるデジタルサイネージがおすすめな理由を見ていきましょう。

【メリット1】広告の効果測定に活かせる

1つ目は、広告の効果測定に活かせる点です。

従来のデジタルサイネージの場合、広告を表示することはできますが、「広告がどのくらい見られているか」を測定することはできません。

それが顔認証システムを利用したデジタルサイネージの場合、

  • 通行人がどんな表情で見ていたのか
  • どのくらいの時間見ていたのか

などがわかるため、効果測定に活かせます。

【メリット2】測定したデータをマーケティングに活用できる

2つ目は、効果測定したデータをマーケティングに活用できる点です。

たとえば、

  • 若い女性の視聴が多いならお洒落な見た目にする
  • 高齢者が多いなら広告の文字を大きくする

など、効果測定の結果をコンテンツ制作に活かせます。

▲視聴者属性にあわせてコンテンツを切換えるイメージ

年代や性別ごとに、刺さりやすいコンテンツの内容は異なります。さらに、事業者が発信したい内容と、生活者が求める情報に誤差が生まれることもあるでしょう。

誤差を埋めるためには「広告の効果測定を実施し、コンテンツ内容の最適化をおこなうこと」が重要です。

続いて、「デジタルサイネージでどのような項目を測定すべきか」について見ていきましょう。

デジタルサイネージの効果測定で重視すべき4つの項目

デジタルサイネージの効果測定で重視すべき項目は、以下の4つです。

  1. 年齢・性別
  2. 累計視聴数・視聴時間
  3. 通行人数・滞在人数
  4. 閲覧者のアクション

これらの項目を測定することで、より精度の高いコンテンツ配信ができるようになります。それでは、1つずつ見ていきましょう。

【項目1】年齢・性別

1つ目は、年齢・性別です。コンテンツの最適化に向けて、どの年代、性別の人によく視聴されているかを測定しましょう。

たとえば、以下のように年齢・性別によって配信すべき内容は変わります。

【年代・性別ごとに配信する内容の例】

  • 子連れ主婦向けにアニメキャラクターを使った菓子商品のPR
  • 高齢男性向けに読みやすいフォントを意識した健康器具のPR

設置場所によって通行人に占める属性の割合も異なるため、どの年代・性別が多いかを事前に調査しておくのがおすすめです。

【項目2】累計視聴数・視聴時間

2つ目は、累計視聴数・視聴時間です。

デジタルサイネージで表示する広告は、ただ表示するだけでなく「コストに見合う効果が出ていること」の分析がとても重要です。

すくなくとも、

  • どのくらいの人が視聴しているのか
  • 視聴している時間はどの程度なのか

を把握することをおすすめします。

また、広告の中でも視線はどこに集まりやすいのか、どのような表情で視聴しているのかを分析することも大切なポイントです。

【項目3】通行人数・滞在人数

3つ目は、通行人数・滞在人数です。同じ場所でも、時間帯によって通行人の数は変わります。

さらに、通行人について分析する際は、

  • 通行人が歩く方向
  • 通行人の歩くスピード

なども、あわせて確認するのがおすすめです。

通行人の状況に応じてディスプレイの明るさ・向きを調整することで、より効果的な情報発信ができるようになります。

【項目4】閲覧者のアクション

4つ目は、閲覧者のアクションです。

デジタルサイネージを使った配信は、ただ視聴者に見てもらうことだけが目的ではないはずです。

  • 商品に興味を持ってもらい、できれば購入してほしい
  • 商品やサービスに興味を促し、問い合わせをしてほしい

など、「具体的な行動」を起こしてもらいたいのではないでしょうか。

デジタルサイネージの効果を正しく測定したいなら、デジタルサイネージごとに表示する問い合わせ先(電話番号やメールアドレスなど)を変えることをおすすめします。

ほかにも、「QRコード(※)経由でのメルマガ登録数」や「メルマガ開封率」など、閲覧者のアクションを分析して改善に活かしましょう。

ここまでデジタルサイネージの効果測定で重視すべき項目について解説しましたが、実際の事例ではどのように活用されているのでしょうか。

続いて、「デジタルサイネージで効果測定したデータ」の活用事例を見ていきましょう。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

デジタルサイネージで効果測定したデータを活用した事例3選

ここでは、デジタルサイネージで効果測定したデータを活用した3つの事例を紹介します。

  1. 8割以上の視認率を発表した鉄道関連会社
  2. 視聴者属性を調査した外国人観光客が多い寺院
  3. 視聴数に応じた広告掲出料とした地方公営企業

事例を参考にして、自社での取り組みに活かしてください。

【事例1】8割以上の視認率を発表した鉄道関連会社

とある鉄道会社は、デジタルサイネージ設置後1ヶ月間の視認率が8割を超えたと発表しました。

以前は紙媒体ばかりだった同社の交通広告ですが、あるタイミングを境にデジタル化を推し進めます。

サイネージでの視認率の高さを発表することで、デジタルサイネージの有用性を広告主にアピールした形です。

同社は、デジタルサイネージの効果測定で得られたデータを交通系ICカードの改札履歴と組み合わせるなど、新たな試みにもチャレンジしています。

【事例2】視聴者属性を調査した外国人観光客が多い寺院

とある寺院では、IPカメラを使用してデジタルサイネージの視聴者属性を調査しました。

この寺院は外国人観光客の訪問も多く、観光地におけるデジタルサイネージの設置効果を図る狙いがありました。

本事例にとどまらず、観光地では混雑状況の発信や道案内などを目的としたデジタルサイネージの活用が進んでいます。

視聴者属性にあわせて多言語表示ができるデジタルサイネージは、観光地での活用が効果的なツールです。

【事例3】視聴数に応じた広告掲出料とした地方公営企業

とある地方公営企業では、AIカメラで計測した視聴数をもとに広告掲出料を算出する新たな取り組みがおこなわれました。

掲出期間や設置場所ごとに広告掲出料を算出する企業もあるなか、視聴数に応じた広告掲出料の算出は、広告主からしてもより費用対効果の高い広告掲載が期待できます。

本事例では、AIカメラでの撮影にあたり、一般社団法人IoT推進コンソーシアム・経済産業省及び総務省が策定した「カメラ画像利活用ガイドブックver2.0」、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムが策定した「センシングサイネージガイドライン(第1版)」が参考資料として使われました。

ここまで活用事例を見てきましたが、「運用時の注意点」が気になる方もいるのではないでしょうか。続いて、デジタルサイネージで効果測定する際の注意点を確認しましょう。

デジタルサイネージで効果測定する際の注意点

デジタルサイネージで効果測定を実施する際、計測用カメラの設置に許可が必要なケースも存在します。

計測用カメラの運用にあたっては、肖像権やプライバシーに配慮が必要だからです。特に公共施設などに計測用カメラを設置する際は、許可を得てから運用するようにしましょう。

同様に、効果測定で得られた個人情報の取り扱いには細心の注意が必要です。

具体的には、

  • 端末内のみで解析が実施できるデバイスを選定する
  • 画像を含む個人情報は保持しない

などの対策が求められます。

デジタルサイネージで効果測定する流れ

デジタルサイネージで効果測定する手順は、以下の通りです。

  1. 目的を明確にする
  2. スケジュール、設置場所を確認する
  3. 目的に沿って導入するデジタルサイネージを選定する
  4. デジタルサイネージの運用を開始する
  5. デジタルサイネージの効果測定をおこなう
  6. 効果測定の結果をもとにコンテンツを改良する

まずは目的・ターゲットを明確にして、生活者に刺さるコンテンツを配信することが重要です。

また、コンテンツは一度制作して終わりではなく、効果測定の結果をもとに改良し続けることがポイントです。

そのためにも、デジタルサイネージ導入時には、「どれだけのサポート体制があるのか」「効果測定まで実施してもらえるのか」などを入念にチェックしておきましょう。

まとめ:デジタルサイネージは効果測定を行うことが大切

今回は、デジタルサイネージでの効果測定について紹介しました。ここで、これまで紹介した内容をまとめます。

  • デジタルサイネージに顔認証システムを利用することで効果測定ができる
  • 設置場所や時間帯によって通行人の状況は変化するため、状況に応じて配信内容を変化させるのがおすすめ
  • 効果測定の結果を活用すれば、視聴者に刺さるコンテンツを制作しやすい

デジタルサイネージは、動画を流したりディスプレイの明るさを調整したりすることで生活者の注目を集めやすいツールです。

しかし、せっかくデジタルサイネージを導入しても、効果測定をしなければ効果を最大限に発揮できません。

効果測定できるデジタルサイネージを活用してみたい方は、以下からお問い合わせください!

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