【工場で大活躍!】工場での監視カメラ活用方法と360°カメラの薦め
5年後には現在の約2倍の6兆円市場になると言われている監視カメラ市場。
※矢野経済研究所調べ
通常、監視カメラはいたずら等の防犯目的やセキュリティ性の高い特定の場所へのみ設置されることが多いです。
しかし昨今、単なる防犯目的ではなく、様々な理由により工場で活用されることが増えてきました。
今回は、監視カメラを工場に設置するメリットやその活用法についてご紹介します。
目次
監視カメラの活用方法
動線の見える化
工場では、人がどのように動き、どこにどれくらいの時間を割いているのかを把握することで、作業のボトルネックを解消し効率化を測ることが可能になります。
作業プロセスやルールを整備し定型化することで
生産性を向上させることが必要となる工場では、いかに「無駄」を無くすかが重要になってきます。
このような作業を見える化するために監視カメラを活用します。
品質管理
工場の全体的な管理だけではなく、商品のレーンごとの細かい品質管理に監視カメラを活用する例もあります。
印字ミス等の人為的なミスが起こり、出荷段階で気づくなんてことがあったら
どのタイミングまで遡ればいいのか。原因は何だったのかを調査するのに膨大な時間を要します。
また、そのようなことが発生しないように大型ディスプレイを設置し、
常に監視できる体制をとったり、異常時にパトライトを光らせたりすることで事前にトラブルの防止策を打っておくことも可能です。
安全管理
従業員の安全を守るためにも監視カメラが必要です。
万が一機械の故障や人為的なミスがあり、
大事故が起こってしまったらお客様からの信用を失ってしまうことにも繋がります。
監視カメラにより、
危険行為がないかの確認、労災が起こってしまった際の原因究明、
事前の事故防止を徹底しましょう。
防犯
もちろん防犯目的としての監視カメラも重要です。
監視カメラを使用して個人情報や製品設計書などの重要データを守ることや
車のいたずらや盗難などを防止することは多くの企業で徹底されています。
さらにカメラを設置する事自体が抑止力を効かせることに繋がり、トラブルを未然にふせぐことにもなります。
360°カメラの活用
工場では、天井が高かったり、配線のルートが複雑であったりして
施工部分に多額の費用が必要になるケースが多いです。
ここで昨今注目されている監視カメラである360°カメラをご紹介します。
カメラ1台の費用は通常のドーム型などに比べて必要ですが、
施工費用や運用の利便性なども全て含めれば費用対効果が非常に高い製品と言えます。
特長
360°カメラの特長を3つご紹介します。
特長1 滑らかな操作性
利用する際に最も重要になるのは「操作性」です。
360°カメラでは広い範囲を360°の魚眼レンズで撮影します。
そしてその撮影動画を補正し、人間に見やすいようにします。
実はこの補正作業は非常に負荷がかかる作業になります。
「見たい方向にドラックしたけどタイムラグが多く、見たい場所が見えない。」
「補正がしっかりできておらず、端が歪んでしまっている」
では宝の持ち腐れになってしまいます。
実際の滑らかさはぜひデモ動画でご覧ください。
特長2 費用対効果
カメラ台数と配線本数を減らすことで
全体のコストを大幅に抑えることが可能です。
撮りたいものにもよりますが、
通常であれば2~4台設置しますが、360°カメラでは1台で済みます。
台数を1台で収めることができれば
配線作業や画角の調整作業、設定作業が全て2分の1~4分の1の費用で行う事が可能です。
特長3 画質
広い範囲を撮影する場合、画質も重要になってきます。
遠い場所や、手作業の細かな部分を見たい場合には拡大して見たい場合もあるか思います。
そのような際、カメラ自体の画質が良くないと
拡大した時に画質が荒くなってしまい見たいところが見えなかったなんてことにもなりかねません。
選定する場合は、用途に応じて画質も気にかけてみてください。
用途別監視カメラ設置場所
品質管理
・製造レーン
異常なものや品質基準を満たしていないものがレーンから流れてきたような場合にパトライトで鳴らしたり、モニターで監視したりすることができるように監視カメラを設置します。
安全管理
・危険区域
薬品を扱うような特別な区域や、大型の車両が行き来するような危険区域には事故の防止、トラブルの原因究明などの観点から監視カメラを設置することが多いです。
工場別のセキュリティ対策を知りたい方はこちら!
「工場別セキュリティ対策!事例から対策まで徹底的にご紹介」
管理ソフトウェア
カメラが優れていても管理が煩雑だと元も子もありません。
ここでセキュアが扱っている監視カメラ管理ソフトウェア「IDIS center」のご紹介します。
特長
管理ソフトウェアの特長を3つご紹介します。
特長1 アナログカメラとIPカメラの統合管理
カメラには大きく分けて2種類あります。
アナログカメラとIPカメラです。
一番の違いはカメラに接続するケーブルです。
アナログカメラ→同軸ケーブル
IPカメラ→LANケーブル
IPカメラが主流ですが、
工場ではこれら2種類のカメラが併設する場合があり、
そうなると別システムのため、管理が煩雑になるという課題があります。
例えば…
①既にアナログ型のカメラを使用していて、新たに360°カメラなどのIPカメラを設置したい場合
②配線費用を抑えるために、既存アナログカメラの配線は生かしたままカメラだけアナログカメラに取り替えたいけど、IPカメラも別で設置したい…
といった場合などです。
通常、アナログカメラとIPカメラでは管理システムが違うことが多いため、それぞれ別に管理しないといけないといったことが起こります。
このような管理の煩雑さを無くすため、
「IDIS center」では、アナログカメラとを同一のソフトウェアで統合管理できる機能が備わっています。
セキュリティは導入後の管理面もしっかりと考えて導入すると良いでしょう。
直感的な操作性
ダッシュボードの使いやすさも管理する立場からしたら重要な指標ではないでしょうか。
・トラブル発生時の早期発見のために録画データは探しやすいかどうか?
・カメラが多くある場合、どこがどのカメラなのか一目で分かるかどうか?
・録画データの抽出は容易かどうか?
例えば、「IDIS center」ドラック&ドロップでカメラを選択できるため、見たい場所をすぐに見ることができます。
ぜひデモ動画も併せてご覧ください。
遠隔監視
ネットワークに繋がっていればスマートフォンやPCから遠隔で閲覧する事ができることも特長です。
管理場所が多拠点ある場合や、自宅や遠隔地からアクセスして見たいような場合におすすめの機能です。
遠隔監視について詳しく知りたい方はこちら!
「スマホやPCからカメラ映像を確認!遠隔監視ソフトの活用方法をご紹介」
監視カメラ導入事例
環境プラント
盗難事件をきっかけに監視カメラを導入した同社。
導入後、業務効率も上げることができました。
導入前には、ダンプカーの荷受け場所に荷物を持って行っても荷物がいっぱいでやむを得ず引き返さなければいけない場合があることに課題がありました
しかし導入後、現場の状況(荷受け場所の込み具合)をスマホやPCから遠隔で閲覧することができ、適切なタイミングで運搬が行えているとの事。
https://secureinc.co.jp/case/detail.html?id=182
まとめ
近年、監視カメラの役割は多様化しています。
防犯としての役割はもちろん、
見える化による業務の効率化や異物混入防止のための品質管理としての役割も併せ持ちます。
工場では天井が高い場合が多く、360°カメラの設置に向いているためおすすめです。
天井に設置するため、天井が低いと狭い範囲しか撮ることができません。
しかし、工場のように天井が高いと一台で広い範囲を撮ることができます。
監視カメラ選定のご参考になりましたら幸いです。