監視カメラをインターネットに繋げるためには?

①先ずは現状のインターネット環境を確認しましょう

インターネット回線は基本的に「固定回線」か「モバイル回線」の2種類に分けられます。

■固定回線

固定回線は安定した接続速度と接続環境を維持できる一方で、モバイル回線のようにどこでも使う事は出来ず、固定回線を契約/設置工事をした場所でのみ利用可能です。現在、固定回線については「ADSL」「光回線」の2種類が主流ですが、「ADSL」は減少しており、ほとんどが光回線になりつつあります。

「ADSL」

上り1.0Mbps程度【アップロード速度】下り5,0Mbps程度【ダウンロード速度】

「光回線」

上り80Mbps程度【アップロード速度】下り250Mbps程度【ダウンロード速度】

◆監視カメラは上り回線を利用しますのでアップロード速度の数字が大きい方がいいです。 尚、カメラ1台あたり最低1Mbps程度のアップロード速度が必要になるので固定回線の光回線契約であるかの確認をしましょう。

■モバイル回線

モバイル回線はそのその名の通り3G/LTEを使用して通信を行うため、モバイルルータが電波の受信範囲にあればどこからでも利用可能です。しかし、固定回線とは異なり通信容量や通信速度に制限がある場合がほとんどです。また、利用場所や時間によっては通信が安定しない場合もあります。(例…朝のラッシュ時の駅構内、会社の休憩時間など)モバイル回線に関しては「WiMAX」「Softbank air」などがあります。

「モバイル回線」

上り4.0Mbps程度【アップロード速度】下り3.0Mbps程度【ダウンロード速度】

◆モバイルに関しては多くても監視カメラ1台~2台を目安に先ずは動作確認をすることをお勧めいたします。

セキュアでは動作検証をしたカメラ通信用のモバイル回線のご提案が可能ですので、ご要望の際はこちらにご連絡ください

インターネット「光回線」に接続する為に使用する機器の役割

光回線のインターネットを使用する為には大きく分けて2つの機器が必要になります。

「光回線終端装置(ONU)」

光回線を通ってくる光信号を、パソコンで理解できる電気信号に変換する役割の機器です。

「ブロードバンドルーター」

外のネットワークと中のネットワーク(LAN)を接続する役割の機器です。

(無線LANを利用して接続したい場合は、無線LAN機能付きのブロードバンドルーターをご使用下さい。)

※接続全体イメージ図

インターネット「光回線」の準備が出来たらカメラの接続

カメラの接続方法は大きく2つあります。

有線LANタイプ・・・カメラとブロードバンドルーターをLANケーブルで接続します。

Wi-Fiタイプ・・・カメラと無線LAN機能付きブロードバンドルーターをWi-Fiで接続します。

◆Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数帯域があります。

※周波数帯域とは、電波の周波数の範囲を表し、範囲が広いほど一度に多くのデータをやり取りする事ができます。

「2.4GHz」

ほとんどのWi-Fi機器で利用できる帯域です。そのため、複数のWi-Fi機器を利用すると電波干渉を起こして通信が不安定になる可能性が高くなるのでチャンネルを各機器の通信に利用するなどの対策が必要です。但し、電波が遠くまで届きやすいという良い面もあります。

※チャンネルとは、通信に使われる電波の領域を細分化したものになります。

「5GHz」

ルーター以外で使用されない帯域な為、電波干渉が起こりにくく安定しやすいです。また、2.4GHzより高速な通信も可能になります。但し、壁や床などの障害物に弱いので、通信距離が長くなる場合は向いていません。

2.4GHzと5GHzは環境に応じて適切な周波数帯域を選択する必要あります。

④まとめ

いかがでしたか?

それぞれの契約プロバイダーでも多少異なりますが一般的なお話をさせて頂きました。

ご活用頂ければ幸いです。

尚、監視カメラに関するご質問はこちらからお問合せください。