

愛知技研株式会社
- 事業内容
- 自動車部品などの表面処理および組付
- 所在地
- 愛知県刈谷市一ツ木町竹下50-1(本社・一ツ木工場)
- 導入商品
- SECURE VS(カメラシステム/AI画像解析)
- 導入年月
- 2026年3月
POINT
- 従業員の安全確保を主な目的としてカメラシステムを導入
- 導入の決め手は迅速な回答と手厚い保守プラン
- AI画像解析による異常検知で、事故につながる前の安全対策を強化内容
自動車部品の品質を支える表面処理
愛知技研株式会社様は、アイシングループに属し、自動車部品の表面処理を主力事業としています。2026年10月現在で63期目となり、グループの基本理念である「品質至上」のもと、豊かな社会づくりと、社会・自然との調和を目指しています。表面処理技術を通じて社会に貢献するとともに、高品質なものづくりと安定した生産によって、グループ全体の競争力向上を支えています。
同社には株式会社大塚商会様を通じ、本社・一ツ木工場と広瀬工場にカメラシステム及びAI画像解析システムを導入いただきました。今回は、プロジェクトを推進された経営管理部門 取締役の鈴木雅喜様(以下、鈴木様)と、経営管理部門 経営管理部 経営管理課 業務係 係長の公文(こうぶん)秀代様(以下、公文様)に、導入の経緯や活用方法についてお話を伺いました。
従業員の安全を守る取り組みとしてカメラシステム・画像解析を導入
――御社の事業について教えてください。
鈴木様:当社は、自動車部品の表面処理を主な事業としています。いわゆる「めっき加工」ですが、めっきには大きく分けて「装飾めっき」と「機能めっき」があり、当社が手がけているのは「機能めっき」です。装飾めっきは、美しさや質感を高めることを目的としたものです。一方、機能めっきは、錆びにくくしたり、耐摩耗性を向上させたりと、部品に必要な性能を持たせることを目的としています。
膜厚(めっきの厚さ)を精密にコントロールする技術も持っており、耐久試験も自社で実施し、品質を確認したうえで納品しています。

写真:鈴木様
――どのような経緯でカメラシステム導入を検討されたのでしょうか。
鈴木様:現場では、品質を保つために高い作業精度が求められます。私たち管理部門は、現場で作業にあたる従業員が安心して働けるよう、安全管理の徹底に力を入れています。その一環としてカメラシステムを導入したいという思いは以前からありました。
特に重視していたのが、一人で作業する際の安全確保です。急な体調の変化や、薬品を扱う作業などで万が一倒れてしまった場合にも、すぐに異変に気付けるような体制を敷きたいと考えていました。また、日々の作業に慣れることで生じる油断が重大な事故につながる前に、状況を把握できる仕組みが必要だと感じていました。
加えて、災害などが発生した際に、現場で何が起きたのかを正確に把握できることも重要でした。これまでは、事象の発生後に従業員へのヒアリングを行い、そこから状況を推測して対策を講じるしかありませんでした。しかし映像として当時の状況を記録できれば、事実に基づいて原因を確認し、今後の対策につなげることができます。
さらに、映像の記録は、納品物の品質を目に見える形にする手段にもなり得ると考えていました。従業員が正しく作業していたことを客観的に示せる点も、カメラシステムの導入を検討していた大きな理由の一つでした。
――カメラシステム導入のプロジェクトを進めるにあたり、気を配ったことがあれば教えてください。
鈴木様:導入にあたっては、従業員の理解を得ることに特に注力しました。大きな反対意見があったわけではありませんが、「監視されているのではないか」という意識から、カメラの設置に抵抗感を持つ従業員もいたためです。
そのため従業員には「カメラは作業を監視するためのものではなく、皆の身の安全を守り、正しい行動を証明するためのツールとして導入する」という説明をし、資料も配布しました。呼び方も「監視カメラ」ではなく、あえて「みまもりカメラ」で統一しています。日々その名前で呼ぶことで、認識を浸透させていくという意図があります。
最大の決め手はサポート体制の安心感
――セキュアのカメラシステムを選定したポイントはどこですか。
鈴木様:まずベンダー選定においては、価格だけで決めるのではなく、要件を十分に満たしていることを重視しました。
実は早い段階から、セキュアさんが最有力候補でした。というのも、大塚商会さんを通してご提案いただくなかで、大塚商会さん、セキュアさんともに、こちらの質問に対してすぐに回答をくださり、コミュニケーションがとりやすいと感じていたためです。
公文様:たくさん質問しましたが、毎回返信が早く、お話がどんどん進みました。当社からの要望も抽象的なものでしたが、スピード感をもって具体的かつ的確なご提案にまとめてくださったので、とても心強かったです。運用開始後も相談しやすいという信頼感がありました。
鈴木様:最大の決め手は保守プラン「あんしんパック」の安心感です。当社は作業時に薬品を取り扱うため、湿気だけではなく、薬品のミストによる機器への影響も考慮する必要があります。そのためカメラ自体の防水・防塵レベルが高いことに加え、万が一の不具合や故障にも備えておきたいと考えていました。
「あんしんパック」では、不具合や故障が発生した場合にも、契約内容に応じ保守費用の範囲内で対応をお願いすることが可能なため、機器トラブルの際に都度費用が発生することへの不安を大きく軽減できました。導入後も安定して運用できるサポート体制があることは、当社にとって非常に大きなメリットです。ここまで手厚い内容の保守プランは、私たちが検討したベンダーの中では他に見当たりませんでした。
安心して長く運用できると判断し、セキュアさんにお願いすることに決めました。
画像解析で異常を検知し、迅速な対応につなげる
――どのように運用なさっていますか。
公文様:カメラ映像は、管理部のPCから閲覧できるようにしています。また、画像解析機能を追加することで、通常であれば身体の入らないエリアへの侵入を検知すると、本社で音声アラートが発報される仕組みとしています。異常を検知した際は、本社から現場の管理者に電話で知らせ、管理者が現場の様子を見に行くというオペレーションを組んでいます。これにより、作業中の乗り出しや、倒れてしまった場合などにもいち早く気付くことができます。

写真:工場内に設置されたカメラ
防水・防塵カメラを設置

写真:工場内に設置されたカメラ
広く映像に写すため、全方位カメラを採用
「みまもりカメラ」が社内で定着、安全意識もさらに向上
――実際に運用してみて、どのような効果を感じていらっしゃいますか。
公文様:今のところ従業員が倒れてしまったという場面はありませんが、本社でアラートを受け、現場管理者へ確認の連絡をとることがありました。事故につながる前の安全対策が強化できていると思います。
鈴木様:また、これまでは関係者へのヒアリングのみに頼っていた災害時の対策が、実際に映像を確認できるようになったことで事実をもとに実施できるようになりました。さらに、これまでは見えていなかった課題も見えるようになりました。様々な安全対策を講じてきたものの、できることがもっとあると気づくことができたのはとても大きいです。
――使いやすさはいかがでしょうか。
公文様:PCのソフトウェアが直感的に操作できるため、あまり慣れていない私でも迷わず目的の映像を見つけることができました。特別なマニュアルがなくても運用でき、助かっています。
鈴木様:ソフトウェアが無償という点も良いですね。追加費用なく利用できるのは、セキュアさんならではだと思います。

写真:PCソフトウェア 画面イメージ
――運用開始後、カメラに対する従業員のみなさまの意識に変化はありましたか。
公文様:現場管理者の意識が変わったのを感じます。普段は管理部でのみ映像を閲覧可能としていますが、現場管理者からの申し出で一緒に確認することがあり、カメラの存在に慣れるだけでなく、活用しようという意識が出てきたと思います。
自分たちの作業の様子を客観的に見ることで「こんな体勢になっていたんだ」という気づきの声もあり、安全意識の向上にもつながっています。
「みまもりカメラ」の呼び名で徹底している効果もあってか、現場にもだんだんと定着してきています。
「みまもり」に込めた想いを実現するカメラシステム
――プロジェクトを振り返ってみて感じたことを教えてください。
鈴木様:「みまもりカメラ」の「みまもり」はひらがなで表記しています。「みる」という言葉には「見る」「視る」「診る」「観る」など様々な表記があり、それぞれに意味が異なりますが、「みまもりカメラ」にはあらゆる意味をこめています。そのすべてを満たすのがセキュアさんのカメラシステムだと思っています。今後も活用の幅を広げていきたいです。
公文様:導入して本当によかったと思っています。これからも、より安全を担保できるカメラシステムを提案していただきたいです。
Profile

インタビュー対象者
愛知技研株式会社
経営管理部門 取締役
鈴木 雅喜様
管理部門 経営管理部 経営管理課 業務係 係長
公文 秀代様
企業ホームページ:http://www.aichigiken.co.jp/

