複数拠点の監視カメラのメリットとは?店舗管理に役立つシステム3選
「複数拠点のチェーン店管理……手間を減らすにはどうすればいいのか」
「監視カメラを導入して、万引き対策や商品管理を強化したい」
多店舗展開している経営者やチェーン店のエリア統括担当者にとって、監視カメラシステムの導入はこのような課題に対する解決策になります。具体的に、どのようなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、以下の順で複数拠点に監視カメラを設置するメリットと注意点を解説します。
- 複数拠点に監視カメラを設置するメリット
- 複数拠点に監視カメラシステムを導入する際の注意点
また、多店舗管理に適した監視カメラシステムをご紹介します。ぜひ最後までご一読ください。
なお、社内で監視カメラを導入する際の参考資料をご用意しています。無料ダウンロードのうえ、ご活用ください!
目次
チェーン店など複数拠点に監視カメラを設置するメリット5 つ
複数拠点にある店舗を管理する方法の1つとして、監視カメラを導入すると主に以下のメリットがあります。
- 担当者の負担減:各店舗を頻繁に回らずにすむ
- 防犯対策:盗難や強盗などの犯罪、情報漏洩対策に活用できる
- スタッフ管理:スタッフの勤怠管理、勤務状況を管理しやすい
- 商品・業務管理:商品管理や衛生管理、健全な業務運営に役立つ
- 顧客の動きをモニタリング:マーケティング施策を検討できる
防犯対策のみならず、マーケティングにも役立ちます。それでは詳しく見てみましょう。
【メリット1】本社の担当者が各店舗を頻繁に回らずにすむ
複数拠点に監視カメラを設置しチェーン店などの様子をリモートで確認できると、店舗管理者の負担の軽減が可能です。
通常、本部の店舗管理者は、定期的に店舗を訪れてスタッフの稼働状況や現場のオペレーションを確認しています。
とはいえ、管理者が遠方の店舗に頻繁に足を運ぶには時間と労力がかかる点が難点です。
しかし遠隔管理ができる監視カメラシステムがあれば、その分の時間をほかの業務にあてることが可能です。
実際に出向いてみないと気づけない課題もありますが、一部をリモートで確認できるだけでも担当者の負荷が下がるのではないでしょうか。
【メリット2】盗難や強盗などの犯罪、情報漏洩対策に活用できる
店舗に監視カメラを設置すると、防犯対策や情報漏洩対策などに活かせます。たとえばスーパーなどの小売店の場合、顧客が商品を直接手に取る機会が多いため、万引きリスクを無視できません。
監視カメラを設置しておけば顧客が怪しい動きをしても映像から認知しやすく、店内の巡回に役立ちます。またカメラそのものの存在が対象者にプレッシャーを与え、犯罪予防策としても機能します。
ほかにも複数拠点のカメラ映像から、ブラックリストに載った顧客を共有したり、スタッフの不正防止やミスによる情報漏洩対策を行ったりするなど、広く防犯や情報漏洩対策などが可能です。
【メリット3】スタッフの勤怠管理、勤務状況を管理しやすい
店舗スタッフの勤務状況を把握する場合にも、監視カメラシステムを活用できます。たとえば、来客が少ない時間帯にはスタッフの配置を減らすなど、スタッフの労働環境の軽減を細かくコントロールすることが可能です。
また、深夜営業を行う飲食店など管理者の目が届きにくい店舗では、「バイトテロ」というスタッフによる「販売商品の無断使用」や「いたずら行為」の監視ができます。
ほかにも、複数拠点のカメラ映像や現場の意見からスタッフ管理の課題を把握し、全店共通の研修を行うことなどに活用することも可能です。
【メリット4】商品管理や衛生管理、健全な業務運営に役立つ
監視カメラシステムは顧客やスタッフだけでなく、商品や店舗の在庫管理や衛生管理にも役立ちます。
小売店の場合、陳列棚に設置のカメラで商品の売れ行きや補充状況を確認できるため、発注計画をたてやすいです。その結果、不良在庫対策を検討できます。
また、バックヤード(販売棚に出す前の商品の保管場所)や調理場にもカメラを設置すれば、徹底した商品管理が可能です。
2021年より食品に関する衛生管理法「HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)」が義務化され、食品の調理・加工を行う店舗では、衛生管理が必須になりました。
人の口に入る食品の管理には、細心の注意を払わなければなりません。スタッフの勤務状況や既定に合った食品管理をモニタリングするためにカメラ映像が役立ちます。
HACCPの詳細や導入についてはこちらの記事で解説しています。
【メリット5】店内での顧客の動線から、マーケティング施策を検討できる
複数拠点の監視カメラの映像は、客層や来店・販売傾向を示すデータとしてマーケティング施策を検討する際にも役立ちます。
店舗によって周辺環境や来店が集中する時間帯、売れ筋商品は異なるものです。
カメラ映像は店舗別に販売戦略を変えたり、全店共通の施策を実施したりするヒントになるでしょう。監視カメラシステムをデータ収集ツールとして活用できるのです。
ここまで、複数拠点に監視カメラシステムを取り入れるメリットについて解説しました。
監視カメラは防犯対策だけでなく、スタッフ管理や商品の適切な管理と販促マーケティングにまで活用できます。
とはいえ、これから新たに監視カメラシステムを導入するには気を付けなければならないこともあります。続いて、監視カメラシステムを導入する際の注意点をご紹介します。
複数拠点に監視カメラシステムを導入する際の注意点4つ
チェーン店など複数拠点に設置するなら、どのような監視カメラシステムがよいのでしょうか。
システム導入の際に注意する点について、以下の順でご紹介します。
- 設置台数が増えるほど費用がかかる
- 管理コストがかかる
- スタッフのプライバシーに配慮する
- 提供するベンダーのサポート体制を比較する
監視カメラシステム選びに役立つポイントでもあります。ぜひご確認ください。
【注意点1】監視カメラの設置台数が増えるほど費用がかかる
拠点ごとに監視カメラを多く設置する場合、その分導入コストがかかります。レジ上や陳列棚、バックヤードや事務所など、ある程度のカメラ台数が必要です。
導入費用を抑えるために検討できることは、以下の2つです。
- 360度カメラなど、1台で広範囲を映し出せる製品を選ぶ
- 初期費用を抑えられる監視カメラシステムを導入する
360度カメラは、その名の通り全方位を映し出します。一般的な監視カメラと違い、魚眼レンズを取り入れたドーム型や、レンズの角度を変えながら周囲を映し出すタイプがあります。
また、監視カメラシステムの初期費用を抑えるには、自社サーバーの構築が不要な「クラウド型」がおすすめです。
クラウドカメラのメリット・デメリットについてはこちらの記事で解説しています。合わせてご参考ください。
【注意点2】管理体制が未整備の場合、管理コストがかかる
新たに監視カメラシステムを取り入れるときは、管理体制を整えることも大切です。
たとえば店舗管理者がカメラの扱い方を知らないと、いざというときに録画漏れが起きる可能性があります。カメラの扱い方や使用マニュアルの共有を徹底しましょう。
また、遠隔管理においてユーザー権限別に閲覧範囲を変えられるシステムを選べば、セキュリティに配慮した一括管理がしやすいです。チェーン店の店舗、エリアなど共有範囲を重要度に分けて制限できれば、カメラ映像の漏洩対策にもなります。
たとえば監視カメラシステム「SECURE VS」では、以下のように項目別に権限の設定が可能です。
店舗、グループ、エリアなどのマネージャーの閲覧権限を細かく設定し、チェーン店や加盟店管理ができるシステムについては、こちらで詳しくご確認ください。
【注意点3】スタッフのプライバシーに配慮する
監視カメラを設置する際には、スタッフのプライバシーに配慮する必要があります。店内では防犯対策や店舗管理としてカメラの設置が適切と言えますが、なかには勤務態度をモニタリングされることについて不信感を持つ人もいます。
そこで監視カメラの設置場所をよく検討し、導入する際には責任者がスタッフに対して適切な説明や告知を行うことをおすすめします。監視カメラシステムを取り入れなければならない理由を周知すればスタッフの理解を促せるためです。
また、画像が鮮明なほどプライバシーを意識せざるを得ないため、適度な解像度のカメラを選択することも大切です。
【注意点4】監視カメラシステムを提供するベンダーのサポート体制を比較する
監視カメラシステムを導入するときは、提供するベンダー(サービス業者)のサポート体制も検討してみてください。具体的には、導入予算やニーズに寄り添ったきめの細かい提案を受けられるかをみます。
監視カメラ設置後のアフターサービスも大切です。特に、機器に不具合があった場合など訪問サービスが必要なとき、サービス業者の支店や代理店が近隣地域にあるとスムーズな対応が受けられます。
ここまで、複数拠点に監視カメラを設置する際の注意点について解説しました。
費用面や管理コスト、店舗スタッフのプライバシーへの配慮や事業者のサポート体制まで、気を付けなければならないポイントは幅広いです。実際に、監視カメラサービスを選ぶ際にどうすればいいのでしょうか。
続いて、これらの点を踏まえておすすめの監視カメラサービスをご紹介します。
複数拠点に設置して有効活用できる監視カメラシステム3選
防犯対策や店舗管理に監視カメラを活用したい方向けに、自社で一括管理ができるシステムを以下の順でご紹介します。
- 株式会社セキュア「SECURE VS/VSaaS」
- 株式会社ピー・エス・ディー「ネットワークカメラシリーズ」
- セーフィー株式会社「safie クラウド録画サービス」
監視カメラシステム選びの参考にしてください。
1. 株式会社セキュア「SECURE VS」
監視カメラシステムにおいて、スタッフのプライバシー配慮やセキュリティ対策はとても大切です。
「SECURE VS」はカメラ映像などの通信がすべて暗号化されるため、遠隔管理が安全に行えます。使いやすく管理コストを抑えられるだけでなく、プライバシーに配慮した運用が可能です。
SECURE VSにできることは以下の通りです。
- 録画映像のアクセスやバックアップ権限を変えられる
- 遠隔でモニタリングができる
- ユーザー権限によって、操作できる範囲を限定できる
- サービス体制が手厚く、設置から運用中のメンテナンスまで任せられる
セキュアのSECURE VSは、一部のカメラについて「隠しカメラ設定」ができるため、以下のように権限がないユーザーには閲覧制限が可能です。
カメラを遠隔管理するうえでシステムの操作ができると、ネットワーク越しでモニタリングのセキュリティを保てます。また、セキュアは東京ほか地方の主要都市(大阪、名古屋、福岡)に支店があり、機器に不具合が起きた場合でもすぐにサービス対応が可能です。
SECURE VSは、予算や導入規模からクラウドタイプの「VSaaS」とオンプレミスタイプの「IDIS CCTV SYSTEM」から選べます。詳しくは、こちらからご確認ください。
2. 株式会社ピー・エス・ディー「ネットワークカメラシリーズ」
引用:https://www.psd.jp/ip-camera/
株式会社ピー・エス・ディーは、防犯監視カメラの販売やレンタルなどを行う企業です。同社のカメラはボックス型やドーム型のほか、4K超の高画質な映像(4Kモデル)やAIビデオ分析(AIモデル)など幅広いラインナップが特徴です。
インターネット回線を利用した監視カメラシステムは、スマートフォンへ画像転送するなど遠隔管理に対応しています。また、簡単に導入できるカメラのレンタル契約にも対応しているため、手軽にカメラを使いたい方におすすめします。
同社は埼玉県を拠点としていますが、全国対応可能です。
参考:https://www.psd.jp/ip-camera/
3. セーフィー株式会社「safie クラウド録画サービス」
「safie クラウド録画サービス」は、小売店や飲食店、無人店舗などに適したクラウドカメラシステムです。
複数のカメラ映像を一括管理でき、スマートフォンやパソコンで店内映像をいつでも確認できます。そのため、店舗管理者がチェーン店を巡回する手間を減らすことが可能です。
また、録画データは最新の暗号化技術で保守されているためセキュリティ面で安心できます。監視カメラの機器料金と録画費用だけのため、低価格で始められる点もメリットです。
監視カメラを複数拠点に設置して店舗管理の効率化を図ろう!
監視カメラシステムを複数拠点に設置すると、以下のさまざまなメリットがあります。
- 各店舗を頻繁に回らずにすむ
- 盗難や強盗などの犯罪、情報漏洩対策に活用できる
- スタッフの勤怠管理、勤務状況を管理しやすい
- 商品管理や衛生管理、健全な業務運営に役立つ
- 顧客の動きをモニタリングして、マーケティング施策を検討できる
監視カメラシステムを選ぶ際には、費用やカメラ設置に関するプライバシー保護、システムの管理やサポート体制なども考慮してみてください。
映像を閲覧する際、遠隔操作における映像の漏洩が心配な方は、本社やエリア、店舗ごとに閲覧権限を設定できるシステムを検討してみてはいかがでしょうか。
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