顔認証による入退室管理と画像解析による転倒検知で、安心できる職場環境へ

- 株式会社シンワバネス
- 事業内容
- 工業用ヒーター等加熱機器及び部品の設計、開発、製造に関する業務
半導体・FPD製造関連 - 所在地
- 東京都品川区東品川3-32-42 ISビル1F(本社)
- 導入商品
- SECURE AC(入退室管理システム), SECURE VS(監視カメラシステム/画像解析)
- 導入年月
- 2024年5月
- ホームページ
- https://vanes.co.jp/
Point
- 本社移転を機に、物理鍵運用から顔認証による入退室管理へ移行
- 在庫置き場や人の出入り状況を映像で記録し、万が一に備えた確認体制を構築
- 監視カメラ映像を活用した画像解析で、一人作業時の安全対策を強化
顧客ニーズに応える特注設計・開発力
「株式会社シンワバネス」様は、工業用ヒーターをはじめとする加熱機器や関連部品の設計・開発から製造までを一貫して手掛けるファブレス企業です。お客様の多様なニーズに応えるため多くの製品を特注で生産しており、高い技術力と柔軟な対応力を強みとしています。
同社は2024年5月、東京都品川区東品川へ本社および作業所を移転しました。これまで別々のフロアに分かれていた事務所を1フロアに集約することで、部署を越えたコミュニケーションがより円滑になり、働きやすい環境づくりにもつながっています。
「株式会社シンワバネス」様には移転に伴い、リコージャパン株式会社様を通じて、顔認証による入退室管理システムおよび監視カメラシステム、さらにカメラ映像を活用した画像解析による転倒検知システムを導入いただきました。
今回は、移転プロジェクトにおいて環境整備を担当された総務部 主任の飯岡仁様(以下、飯岡様)に、移転の背景や新オフィスでの取り組みについてお話を伺いました。
オフィス移転に伴うセキュリティ強化への取り組み
――セキュリティシステムを導入した背景を教えてください。
飯岡様:2024年に本社を品川区へ移転するタイミングでオフィス環境を改めて見直すこととなり、導入の検討を始めました。移転前のオフィスには監視カメラは設置しておらず、戸締りも物理鍵で対応していました。
鍵は管理職が保管しており、一般社員が最終退室者となる場合や休日出勤がある場合は、事前に管理職から鍵を借りる運用でした。しかし予定外に一般社員が最終退室者となることもあり、その際は他部門の管理職に施錠を依頼するなど、運用面での負担が発生していました。移転を機に、この運用を見直したいと考えました。
そこでリコージャパン様に相談をしました。リコージャパン様には以前からお世話になっており、今回もオフィス環境全般について、移転に伴うさまざまな検討事項の整理から具体的な提案、導入に至るまで幅広くご対応いただいています。
入退室管理について近年のトレンドをお聞きしたところ、セキュア様がご提供する顔認証システムをご紹介いただきました。
また、監視カメラについてもあわせてご提案いただきました。生産管理現場の中にある在庫置き場には多数の商品が保管されておりますので、もし数が合わないということがあれば映像による記録の確認が求められます。トラブル抑止のためにもカメラの必要性を感じておりました。
このような背景から、日常的なセキュリティ対策と万が一に備えた記録の両面を重視し、導入を検討し始めました。

写真:飯岡様
現場に適した運用を支えるセキュリティシステム選定
――入退室管理システムはどのように検討を進められましたか。
飯岡様:入退室管理システムについては、当初はカード認証も案として挙がっていました。しかし、これまでカードを持ち歩く習慣がなかったこともあり、カードを忘れて入室できなくなる事態が懸念されました。
顔認証はこのような懸念を払拭する最適な選択肢でした。専用のカードを持参せずとも身ひとつで入室が可能なため、当社の運用に非常に適していました。実際にセキュア様のショールームで実機を見せていただいた際には、認証スピードが想定よりはるかに速かったのが印象的でした。数秒かかるイメージだったのですが、実際に認証してみると感覚としては「一瞬」と感じるほどスムーズでした。毎日利用する設備だからこそ、この使い勝手の良さは導入を決める大きな後押しになりました。
――監視カメラシステムはどのように検討を進められましたか。
飯岡様:監視カメラシステムは、移転当初、在庫置き場や人の出入りを記録することを主な目的としていたため、カメラの設置台数は最小限に抑えていました。
生産管理現場には多くの業者様が出入りしますので、日中は扉を施錠せず開放しています。その代わり、監視カメラの映像を記録として残す運用を採用しました。
ご提案いただいた顔認証システムはカード認証にも対応していると伺っていたため、当初はこの現場の扉にも認証機を設置し、業者様に認証用カードをお渡しする案も検討しました。しかし、カードを所持していれば誰でもオフィスに立ち入ることができてしまうのはリスクであると判断しました。そこで、業者様の出入りについてはカード認証ではなく、監視カメラで入退室を記録する現在の運用を採用しました。
業者様の出入りや在庫置き場を広く見渡せるカメラとしては、360度カメラをご提案いただきました。記録を残せるだけでなく、抑止効果も期待できると感じ、導入を決めました。当社の業務や運用方法まで考慮した構成をご提案いただけたと感じています。
監視カメラ映像と画像解析による一人作業時の安全対策
――監視カメラ導入後、どのような経緯で画像解析による転倒検知システムを追加されたのでしょうか。
飯岡様:親会社からの視察で、一人作業時のリスクについて指摘されたことがきっかけです。品質解析実験はどうしても一人で行う場面がありますので、万が一作業中に倒れてしまった場合、発見や救助が遅れるリスクがあります。親会社からは、この点について改善を求められました。
誰が作業しているかについては、チーム内で業務を報告し合う運用により把握できていましたが、異変が起きた際にすぐ駆け付けられるかについては指摘の通り、課題が残っていました。
そこでリコージャパン様に相談したところ、セキュア様の監視カメラシステムに画像解析機能を追加するご提案をいただきました。また、検知に死角が生じないよう、監視カメラを追加設置することとなりました。転倒を検知すると2か所へ音声により通知されるため、異変が発生した際にも速やかに気付くことができます。
さらに、社員の目につく場所へモニターを設置し、作業場の様子をリアルタイムで確認できる体制を整えました。これにより、一人作業時の安全性が向上し、より安心して業務に取り組める環境を実現できたと感じています。
実運用で確認できた安心のセキュリティ体制
――実際に運用してみて、いかがでしょうか。
飯岡様:当社は半導体の部品を扱っているため、特に検査にあたる者はマスクを着用しています。顔認証に影響するか不安があったのですが、おおかた問題なく運用できています。認証に少し時間がかかる場合は、少しマスクをずらすことでカバーできています。現状、誤認証もありません。
権限についてはサーバー室のみ、一部の人間だけが入室できる運用としています。こちらも事前に設定を行ったことで、適切な入室管理ができています。

写真:オフィス入口に設置された顔認証機
画像解析については、実は一度、転倒が検知されたことがありました。実際には、作業していた人物が下のほうにある物を取ろうとした際、普段はとらないような体勢になったことで検知されたものでしたが、思いがけずシステムの動作確認にもなりました。
通知音を停止するボタンは作業室内に設置されているため、その場で通知だけを止めることはできません。必ず現地で状況を確認したうえで通知を停止する流れとなるため、異変があった際に確実に確認する体制が機能することを実感できました。
今回のように通常とは異なる姿勢によって検知されるケースはありましたが、日常的に発生するものではなく、現在の運用で問題なく活用できています。実際にシステムが動作する場面を経験できたことで、万が一の際にも安心して対応できる体制が整っていることを確認できました。
プロジェクトを振り返って
――今回の移転プロジェクトを通じて感じていることを教えてください。
飯岡様:当社では、立場や部署に関係なく社員同士が「さん」付けで呼び合うなど、以前からフラットな関係性を大切にしています。今回の移転では、オフィス全体が広くなり、さらに1フロアに集約されたことで、部署を越えたコミュニケーションもより取りやすい環境になりました。
さまざまなソリューションを導入しましたが、セキュリティ面を含め、それぞれを有効に活用できていると感じています。今後も業務の中で新たな課題や困りごとが発生した際には、引き続きご相談に乗っていただけるとありがたいです。
※本記事に掲載している認証機は、Suprema Inc.の製品です。
人物紹介

株式会社シンワバネス
総務部 主任
飯岡 仁 様
企業ホームページ: https://vanes.co.jp/
<導入設備>
入退室管理システム https://secureinc.co.jp/solution/pass.html
監視カメラシステム https://secureinc.co.jp/solution/eye.html
画像解析システム https://secureinc.co.jp/solution/secure-vs-feature2.html





