AIカメラの仕組みとは?活用事例や選び方のポイントもあわせて紹介

「AIカメラは、普通のカメラと何が違うの?」
「AIカメラの活用イメージを詳しく知りたい!」
と思うことはありませんか。
オフィスや店舗など、さまざまなシーンでAIカメラが活用されるようになりました。とはいえ、通常のカメラとの違いや仕組みなどがよくわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、
- AIカメラの概要や仕組み
- AIカメラを活用した3つの事例
などの流れで、AIカメラの活用イメージが分かる情報をお伝えします。
なお、記事の後半で「AIカメラを活用したおすすめのシステム」についても解説しているので、AIカメラに興味のある方はご一読ください。
目次
AIカメラとはどういうもの?仕組みを解説

AIカメラとは、AI(人工知能)を活用しているカメラのことです。AIを活用しているため、通常よりも精度が高くなったり、通常のカメラでは実現しづらい機能を備えたりできるのが特徴です。
たとえばカメラで顔認証をする場合を考えてみましょう。顔認証は登録されているデータと、カメラで確認した人物の一致/不一致を認証する仕組みです。しかしAIのない顔認証システムでは、単純な一致/不一致のチェックしかできず、どうしても精度が低くなってしまいます。
一方でAIを活用した顔認証システムでは、
- 画像を元に人物を判定し、OK/NGを何度も学習させる
- 学習したAIを活用し、精度の高いプログラムを組み込む
といった流れで、認証の精度や速度を上げることが可能です。
認証の速度が上がれば、リアルタイムで顔認証を実現したり、データを取得して分析したりと、新たな機能を追加することもできます。このようにAIカメラを利用することで、できることが格段に増えます。
続いて、AIカメラの活用事例を見ていきましょう。
AIカメラでできること!3つの活用事例

AIカメラでできることの例として、3つの活用事例をご紹介します。
- 顔認証の精度が高いため、マスクをしたままオフィスの入退室管理ができる
- 人の行動パターンを分析できるため、混雑予測が可能になる
- 店舗に導入すれば、人件費を抑えてスムーズに運営できる
■補足:紹介する事例について
AIカメラと一口に言っても、すべてのAIカメラで同じ機能やシステムが使えるわけではありません。ここではSECUREのAIカメラを活用した事例をご紹介しているので、導入に興味がある方はお問い合わせください。
1.顔認証の精度が高いため、マスクをしたままオフィスの入退室管理ができる
新型コロナウイルスの感染拡大以降、マスク着用するのが一般的となりました。その都合でマスクを着用してオフィスに出社することとなり、従来の顔認証システムでは認証ができなかったり、マスクを外したりする必要がありました。
この問題も、AIカメラであれば解決できます。
たとえばAIカメラを活用したSECURE AI Office Baseの場合、認証性能が高いためマスクをしたままでも顔認証が可能です。

さらに、
- マスクの着用有無のチェック
- 顔認証時の測温
も同時にできるため、コロナ渦における感染防止に役立ちます。
他にも、AIカメラを活用した顔認証でできることはたくさんあります。さらに詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです!
2.人の行動パターンを分析できるため、混雑予測が可能になる
AIカメラでできることの1つに、混雑予測があります。
時間、エリア、人数などをAIカメラで測定してデータを貯めることで、「どのエリア・時間に、どのぐらいの人数がいるか」を予想できるというわけです。またAIを活用しているため、運用日数が増えれば増えるほど精度が上がっていきます。
- 社員食堂・カフェなどの混雑状況を可視化
- 温泉施設・遊戯施設にモニターを設置し、混雑状況を可視化
などの活用ができるようになり、密となる状況を避けやすくなります。
たとえばSECUREの混雑カウントは、混雑度を5段階のアイコンで表示。

混雑カウントを3か月以上運用することで、混雑傾向と時間の予測ができます。Webサイトとの連携もできるため、「公式サイトを見れば、混雑状況が分かる」といったシステムもご提案できます。
なお、AIカメラを活用した混雑予測で得られる効果について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです!
参考:混雑状況を可視化する仕組みとは?得られる4つの効果と具体例も6つ紹介!
3.店舗に導入すれば、人件費を抑えてスムーズに運営できる
AIカメラを店舗に導入することで、人件費を抑えたスムーズな運営が実現できます。なぜなら、AIを活用することで無人店舗で買い物ができる仕組みをつくれるからです。
無人店舗での買い物は、顧客が決済をするときも人との接触はありません。具体的には、以下のような流れで顧客は買い物を済ませることができます。
- 事前に顧客情報やクレジットカード情報の登録を済ませる
- 入店時は、顔認証システムによって顧客が認識される
- 商品をかごに入れる際は、顔認証システムと重量センサーによって顧客・商品が特定される
- レジで決済する際には、顔認証システムなどで顧客が認識され、かごに入った商品と事前に登録したクレジットカードの情報によって決済がおこなわれる
このように、AIカメラを導入すれば無人店舗での買い物が成立します。そのため店舗側も人件費の抑制につながり、スムーズな店舗運営が可能です。
なお、AIを活用した店舗について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
参考:AIを活用した店舗とは?仕組みやメリット、導入ツールをご紹介!
AIカメラを活用したシステムを選ぶときのポイント3つ

ここでは、AIカメラを活用したシステムを選ぶときのポイントを3つご紹介します。
- 導入するAIカメラのスペックを確認する
- AIカメラを活用したシステムの付加価値をチェックする
- システム導入までのスピード感を確認しておく
AIカメラの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.導入するAIカメラのスペックを確認する
AIカメラを活用したシステムを選ぶポイントの1つ目は、導入するAIカメラのスペックを確認することです。
たとえば、
- 認証速度:0.2秒
- 認証距離:0.2〜2m
- 防水防塵仕様:有/無
- 屋外設置:可/否
など、導入するシステムによってAIカメラのスペックは異なります。
他にも勤怠管理と連携できたり、優れた顔認証技術を有していたりと、スペックはカメラによってさまざまです。AIカメラを導入する際は、スペックをよく確認してみてください。
2.AIカメラを活用したシステムの付加価値をチェックする
AIカメラを活用したシステムを選ぶポイントの2つ目は、システムの付加価値をチェックすることです。
システムの付加価値にも注目しておくと、より効率的にAIカメラを活用できます。
たとえばオフィスの顔認証にAIカメラを導入するなら、以下の付加価値をチェックするのがおすすめです。
- マスク着用でも利用可能か
- 顔認証と同時に検温は可能か
AIカメラによる顔認証の精度はもちろんのこと、コロナ禍においては感染対策に活用できるどうかも重要なポイントと言えるでしょう。
3.システム導入までのスピード感を確認しておく
AIカメラを活用したシステムを選ぶポイントの3つ目は、システム導入までのスピード感を確認しておくことです。
AIカメラには、何らかのシステムがついてくることが多いです。そのためカメラを設置するだけではなく、その動作に必要な準備が必要となることも。特に差が出やすいのは、オンプレミスとクラウドによる違いです。
オンプレミスとは、自社にAIカメラを動作させるためのハードディスクやモニター、監視用端末が一式になったものを揃える必要があります。そのためその設置や動作確認など、導入までに時間がかかってしまいますが、その分、安定感はあります。
一方でクラウドであれば、AIカメラの通信やデータの保存などにインターネットを利用します。そのためハードディスクなどを準備する必要がなく、導入がスムーズです。
AIカメラを導入するときは、システム導入までどのぐらいの日数がかかるかもよく確認しておきましょう。続いて、AIカメラを活用したおすすめシステムをご紹介します。
AIカメラを活用した3つのおすすめシステムを比較!

ここでは、AIカメラを活用したおすすめシステムを3つご紹介します。
- 株式会社セキュア「SECURE FR」
- 株式会社オプティム「OPTiM AI Camera」
- アイリスオーヤマ株式会社「AIカメラ」
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.株式会社セキュア「SECURE FR」

1つ目は、株式会社セキュアが提供しているSECURE FRです。SECURE FRの特徴は、以下の4つ。
- 高精度な顔認証技術
- 入退室管理データと監視カメラシステムデータの連携
- 覗き見防止機能によるソーシャルハック対策
- 顔認証決済システムや入店管理機能による無人店舗・無人レジ運営への活用
SECURE FRはマスク着用可でも顔認証ができるほか、マスク装着有無の検知や測温にも対応しています。高度なAI技術を活用し、お客様に最適なソリューションの提案が可能です。
豊富な種類のカメラの中には、世界最高レベルの顔認証技術を有するものまでご用意してあります。詳細については、以下からお問い合わせください!
2.株式会社オプティム「OPTiM AI Camera」

2つ目は、株式会社オプティムが提供しているOPTiM AI Cameraです。OPTiM AI Cameraの特徴は、以下の4つ。
- エリアごとに混雑度を表示
- 密の発生時に知らせるアラート機能
- 混雑する時間帯を予測
- 施設に設置されているカメラにそのまま利用可能
特に感染対策については、消毒・手洗いエリアに立ち寄った人数と入場者数を比較して手指衛生を励行します。そのため、感染対策に強化したい方へおすすめです。
参考:https://www.optim.cloud/services/ai-camera/
3.アイリスオーヤマ株式会社「AIカメラ」

3つ目は、アイリスオーヤマ株式会社が提供しているAIカメラです。AIカメラの特徴は以下の4つ。
- 暗い場所や逆光下でも鮮明に撮影
- 登録した顔を検知してアラート警報
- 4K UltraHDクオリティレンズ搭載
- 広視野角レンズによりカメラ1台で広範囲をカバー
特に画像処理技術については、高精細かつ高視野角のカメラで映像をとらえ、夜間や逆光下でも鮮明に写し出します。そのため、映像の質にこだわりたい方へおすすめです。
参考:https://www.irisohyama.co.jp/b2b/iot/products/ai-camera/
まとめ:AIカメラを正しく理解して自社での取り組みに活かそう!

今回は、AIカメラについてご紹介しました。ここで、これまでの内容を振り返ってみましょう。
AIカメラとは?
- 人工知能が搭載されたカメラのこと
- 通常のカメラよりも精度、認証速度などが高い
- 顔や人の行動パターンなど、事前に認識させたいことを学習させると従来カメラとは異なった活用ができる
AIカメラでできること
- 顔認証の精度が高いため、マスクをしたままオフィスの入退室管理ができる
- 人の行動パターンを分析できるため、混雑予測が可能になる
- 店舗に導入すれば、人件費を抑えてスムーズに運営できる
AIカメラを活用したシステムを選ぶときのポイント
- 導入するAIカメラのスペックを確認する
- AIカメラを活用したシステムの付加価値をチェックする
- システム導入までのスピード感を確認しておく
AIカメラを活用することで、防犯対策や混雑状況の見える化など、さまざまなシーンで役立てることができます。AIカメラを正しく理解して、自社での取り組みに活かしてください。
なかでも弊社の「AI Office Base」は顔認証による入退室管理ができるだけでなく、高精度な顔認証技術によりマスクをしたままでも顔認証が可能です。マスク着用有無の検知や測温にも対応しているため、感染対策にも役立ちます。
AI Office Baseについてもっと詳しく知りたい方は、以下からお問い合わせください。