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顔認証勤怠管理のメリットとは?注目のサービス3社紹介!!

現状の勤怠管理の課題

昨今、労働基準法の改正など、企業が従業員の正しい就業時間を把握する事が求められています。その中で現状の勤怠システムではいくつかの課題があります。

例えばタイムレコーダーでの打刻ですとなりすましや代理打刻という違反行為が簡易に出来てしまい”正しい”就業時間の把握が困難です。また、カードによる打刻もカード自体が貸し借り出来てしまう為、不正行為を完全に防ぐことは出来ません。その中で昨今注目され、導入が進んでいるのが顔認証(生体認証)を使った勤怠管理システムです。このシステムは従来の勤怠管理システムの課題を払拭する事が可能です。さて。そんな顔認証勤怠管理システムとはどういったシステムなのか、顔認証とはなんなのかを解説していきます。

顔認証とは?

顔認証とは、人の顔を認証し、本人を確認をする技術です。

さまざまな場面で導入が図られている生体認証の1つで、生体認証には顔認証のほか、指紋認証、静脈認証や虹彩認証などがあります。

顔認証をはじめとする生体認証技術は、企業サービスから強固なセキュリティが求められる銀行、ひいては国家インフラまでにわたり幅広く活用されるようになりました。

顔認証についての詳細はこちら

顔認証勤怠管理とは?

顔認証勤怠管理とは、上記の顔認証技術を用いて勤怠管理を行うサービスです。打刻をする前に専用の端末に顔をかざし、本人であることを確認して打刻を行います。

顔認証勤怠管理のメリットとは?

これまでも顔認証以外に勤怠管理システムでは色々なシステムが台頭してきました。その中でもなぜ顔認証勤怠管理がおススメで、なぜ近年増加しているか、メリットをご紹介します。

なりすまし・代理打刻の防止

まず顔認証に限らず生体認証全般のメリットになるのですがなりすまし・代理打刻の防止が出来るという点です。

2019年4月労働安全衛生法の改正により、「客観的方法による労働時間の把握」が義務化されました。不正打刻やなりすましは、客観的方法という文言に違反するので法律違反となり、企業のコンプライスを疑われかねません。

また労働時間を適切に把握できていないことで「労働時間の上限規制(法定外労働は原則月45時間年360時間)」に違反してしまうおそれがあります。こちらは6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されているため注意しなければなりません。

この「客観的方法による労働時間の把握」を違反しない為には、本人以外打刻ができずなりすまし不可能な顔認証(生体認証)を使用するのがおススメです。

ICカード等の紛失リスクをなくす

近年、個人の認証方法において、比較的運用や登録の手間が少ないカード認証が使われてきました。しかしICカードは「物」なので落としてしまうリスクがあります。初回の登録の手間や社員への送付などは「カード」は簡単ですが落としてしまった際、紛失カード情報の消去、新規カードの購入・発行・登録・送付と多くの手間がかかってしまいます。

初回は手間が少ないカード認証ですが後々のことを考えると「物」のように紛失のリスクがないものの方がおススメです。なので顔認証(生体認証)の導入はかなりのメリットがあります。またカードは他人への貸し借りもできてしまい代理打刻も可能になってしまいます。

認証率の高さ

これまで生体認証に共通のメリットを解説してきましたが、ここからが顔認証独自のメリットになります。まず一つ目が認証率の良さです。従来使われてきました生体認証(指紋認証、静脈認証)はいくつかの問題点を抱えています。例えば指紋認証は指紋にある特徴点を読み取ります。その為指紋が摩擦で擦れ薄くなってしまうような仕事・家事をすると、登録時の特徴点が読めず認証できなくなります。また静脈認証は冬場、冷え性の人は血管が収縮することによって、誤差の範囲を超えて形が変わり、認証ができない場合があります。指に傷を負った場合も認証が失敗する可能性は大きくなります。

その点、顔認証は冬場などの環境に左右されず、指と比べ比較的大きな怪我もしにくいため恒常的に認証しやすいというメリットがあります。

化粧をしたらどうかという人もいますが精度のいい顔認証は顔の特徴点、凹凸まで見ている為多少化粧をしたくらいでは認証に影響はありません。

拡張性

最後に顔認証の良さに拡張性というものがあります。例えば顔認証は顔をかざすので測温機器を付けることで認証と同時に額の温度を測れるようになります。打刻は毎日するものなので打刻と同時に毎日体温チェック、記録を残していくことが可能です。

また生体認証の仲では、比較的登録方法が楽という利点もあります。他の生体認証では、専用の端末や登録機で生体情報を記録します。しかし顔認証は顔の生体情報の登録ができればいいので、顔写真を登録することで次回出社時に認証を行う事が可能です。

顔認証勤怠管理のサービスの選定ポイント

ここまで顔認証とは何か、顔認証勤怠管理のメリットについて御説明しました。ここで実際に顔認証勤怠管理サービスを選定する際のポイントをご紹介します。顔認証勤怠管理サービスを選定する際に重要となるポイントが3つあります。「認証速度」、「認証精度」、「管理拠点数」の3つです。

認証速度:

「認証速度」は3つのポイントの中でも最も重要なポイントとなります。出勤して打刻する際にもし認証速度が遅ければ出勤時間に長蛇の列が出来てしまいます。従来のカード認証の打刻スピードが早い分、運用に不満が出ることが予想されます。認証スピードは大体カードと同スピードの1~2秒がおススメです。

認証精度:

「認証精度」はある程度どこのメーカーの製品でもiPoneの認証精度と同等かそれ以上にはなっています。しかし登録する人数が増えた場合には似た顔の人が登録されてご認証を起こす確率が高くなります。なのでそういった面も購入する際は気を付ける必要があります。

「認証速度」と「認証精度」については実際にデモ機で実演して頂き、見てみるのが一番です。

管理拠点数:

「管理拠点数」については複数台の打刻機を用いて統合管理ができないシステムもありますのでその点が注意です。管理したいのが1拠点か複数拠点かは把握し適切なシステムを導入しましょう。

顔認証勤怠管理のサービス3選

選定ポイントをご紹介しましたので、ここからは実際のおススメサービスを3つご紹介します。

AI Office Base(株式会社セキュア)

こちらのシステムは勤怠管理だけでなく測温、扉との連動まで対応できるシステムです。機器は専用の顔認証端末で専用機器なので「認証速度」と「認証精度」についてかなり高い水準を持っています。認証機器はマスク着用検知機能、測温機能などの必要な機能に応じて選べるようになっています。なので自社が求めている機能、価格に合わせたシステムの構成が可能です。
また測温機能については、認証時に37.5度以上などの温度超過をした人が出た場合、自動で管理者にメールやLINEを飛ばす機能があるので感染予防にも適しています。

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KING OF TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)

こちらは専用の顔認証端末でなくiPadにアプリケーションを入れて顔写真を撮影するタイプの打刻です。顔認証を行うエンジンはNEC製の「NeoFace」を使用しています。

iPad一台あれば導入が可能ですので飲食店、小売店など設置スペースが限られる場合でも導入が可能です。価格は1ライセンスあたり40,000円となっています。

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テレタイムFace(クロノス株式会社)

テレタイムFaceは、利用者の顔をAIで認識します。標準機能として温度を測れる機能がついており表面温度の高い従業員を検知することが出来ます。その他にもマスク未着用者や表面温度の高い従業員には音声付きで注意喚起をすることが可能です。

1台当たり6,000名まで登録が可能なため、少人数のオフィスから大規模な工場まで幅広いシーンで活躍するソリューションです。ただ複数台による管理ができないので1拠点管理時におススメです。顔認証によるタイムレコーダーの機能だけでなく昨今のコロナウイルス感染症予防対策としてもお使いいただけます。

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まとめ

顔認証勤怠管理システムの利点といくつかのサービスをご紹介しました。

2019年4月に大企業を対象とし従業員の正確な労働時間の把握が義務化されました。その翌年には中小企業も対象に入りました。従業員の労働時間が適切に管理できていないと罰金、罰則があります。仮に罰則がないとしても企業がコンプライアンス違反を行ったとして信頼を失ってしまいます。昨今の情勢より今後一層、労働時間の把握は厳しくなると予想されます。厳しくなった際に違反しないためにも早め早めの対応を行いましょう。

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